細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『プレーンズ』は、あの「素晴らしいヒコーキ野郎」の3Dアニメ復刻だ。

2013年11月15日 | Weblog

11月14日(木)10-00 目黒<ウォルト・ディズニー映画試写室>

M-143『プレーンズ・3D』Planes (2013) Walt Disney Studio / Disney tune studio 

制作・ジョン・ラシター 監督・クレイ・ホール <声>瑛太 <91分> 配給・W・ディズニースタジオ・ジャパン ★★★

機関車、車、の次の交通機関といえば「飛行機」となる。あの「カーズ」のスタッフが手がけたのは、「プレーンズ」、つまり軽飛行機。

単発プロペラの、愛すべき独り乗り飛行機だが、ここでは、その飛行機が擬人化されて夢を実現してゆく、という従来の発想だ。

主人公のダスティは、零戦などのような旧式の単発機で、オクラホマ辺りの田舎町で、広大なコーン畑の農薬散布機だ。

毎日、毎日、同じようなコースを往復しては、広大な畑に薬剤を散布するだけの単純な毎日だ。

上空には大型のジャンボジェットが世界中に飛び交うのに、ダスティは地上すれすれにいつも同じ畑の上を飛ぶだけだ。

もちろん、外国の大空に飛びたい夢はあるし恋もしたいのに、それができないのは彼が小心の高所恐怖症のせいだ。

しかし、そこに単発プロペラ機による、世界一周のトーナメント出場のチャンスが舞い込む。雲の上でなくても彼のテクニックなら勝てるかも。

というワケで、あの石原裕次郎もゲスト出演したハリウッド映画「素晴らしきヒコーキ野郎」の3Dアニメーション映画の登場という次第。

まるで「トップガン」のようなロックサウンドに乗って、勢いのいい散布ヒコーキの飛遊感はスピードがあって気分がいい。

ほとんど実写と変わらない冒頭のフライトは壮快でいいが、ストーリーは単純で「翼よ、あれが巴里の灯だ」と同じような孤独な戦い。

そしてディズニー映画のスピリットは踏襲して、多くのライバル機との苦闘の末にも、この落ちこぼれのダスティは勝利するのだ。

だから家族連れのお正月映画としては申し分ないだろう。そして「カーズ」のように、すぐに<パート2>も追いかけてくるようだ。

 

■低いライナーだが、セカンドベース上をスレスレにセンター前ヒット

●12月21日より、全国お正月ロードショー 


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