河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

イカ男の夏 第6話

2013年09月04日 | ソーラー農作園芸
失神して頭部離脱し
どこかわからない南の町で意識を取り戻した俺は
なにがなんだかわからないままでいた

「あーら、イカちゃんじゃないのー
お久しぶりねえ
こんな所で会うなんて奇跡よね」

俺の前には花柄のドテラを着た背の高い女?
たぶん男だ
オネエ言葉だが骨格は江頭のように骨ばっている

「ど、どちらさんでしたっけ」

「いやあーねえ、あたしよ、リスママよ
新宿二丁目の歌舞伎町側にあったでしょ
『禁断の美男子惑星』って店
あんた、毎週来てたわよね
あんた、ボウイのことばかりに夢中だったから
あたしの事なんか覚えてもいやしないわね」

お、思い出した、あの頃は
リスママはまだ男の格好をしていて
花柄のドテラを着て週末には店の小さなステージで
ニューミュージックを唄っていた