みなさん、こんばんは。
来年3月をもって閉館する国立総合児童センター”こどもの城”。
開業から30年。長らく子供たちのために活動して頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
閉館の理由の一つが、建物の耐震性。
不動産広告でよく使われる文句として、「RC造だから安心です!」とありますが、必ずしも正しいとは言えません。
木だから、鉄だから、コンクリートだから、という素材の問題ではなく、建物の規模や構造が大きく影響するからです。
現に、木造ツーバイフォー構造の戸建では一般的な耐震等級3は、鉄筋コンクリート造の“マンション”で達成するのはコスト的に困難です。
どんな構造であれ、この設計による建物の耐震等級はどのくらいのレベルなのか、きちんと確認する必要がある、ということですね。
昭和56年の建築基準法以前の建物は危ない、と言われることがあります。
これは耐震に関する法改正があったからですが、それ以前に建てたオーナーにしてみれば、本当に残念な話ですよね。
関東大震災以降、鉄筋コンクリート造の建物の研究は進んでいたようですが・・・
一方、木造の研究は置いていかれ、ずっと間があいて阪神淡路大震災後に改めて見直され、2000年の法改正につながった経緯があります。
このように、日本の建築基準法は、震災の度に見直されてきた経緯がありますが、今後更に変わる可能性があります。
耐震と併せて耐風力、というのがありますが、私の知る限り風による影響の方が地震による影響を上回った建物は横浜のランドマークタワーくらいと聞いたことがあります。
今後、台風の大型化で風力が強まった場合、耐風力を考慮した建物の基準ができるかもしれません。
そうなると、平成〇〇年以前の建物は台風に弱い・・・なんて言われる日が来るのでしょうか。
こどもの城はそういった時代の流れの中に廃館が決まったわけですが、さすがにお国の建物、ということもあり、もったいないなんて考えがあったのかなかったのか、スパッと解体してしまうようですね。
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