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結露の発生

2006-11-28 14:43:27 | Weblog

外気温 14.3℃ 湿度 72.9%
内気温 22.0℃ 湿度 58.4%
サッシ温度 14.5℃

みなさん、こんにちは。

結露発生のメカニズムですが、まず添付した空気線図を見てください。

下に乾球温度、右に絶対湿度、左上に湿球温度、上に相対湿度とあります。

この表の見方は以下の通りです。

①乾球温度に、”内気温”を入れます。
②相対湿度(右上から左下に走っている曲線)に、”内湿度”を入れます。
③①と②の交点に●を書きます。
④その●から、左に水平に線を伸ばし、一番上の曲線(相対湿度100%の曲線)の交点の湿球温度に●を書きます。
⑤④の●から垂直に下に線を伸ばし、乾球温度を求めます。

今日をモデルに実際やってみます。

①乾球温度は22.0℃です。
②相対湿度は58.4%なので、22.0℃と58.4%の交点に●を書きます。
③左に水平に線を引きます。相対湿度100%の湿球温度は13℃位かと思います。
④湿球温度13℃の位置から垂直に下に線を引くと、乾球温度13℃が求められます。これが結露が出る温度(露点温度)となります。

今日のモデルは、今仕事をしているお店での条件です。
窓のサッシはアルミサッシを使っています。
アルミサッシの表面温度は14.5℃です。外気温が14.3℃ですので、ほぼ外気温に追従してしまっているということになります。

先ほど求めた露点温度が13℃ですから、外気温があと1.3℃下がって、アルミサッシも同じく13℃になれば、いよいよ結露の発生です!

この表からいろいろ分かるんですが、結露がいやなら、結露が発生する物体の温度よりも露点温度が小さければ良いということになります。

④で求めた露点温度(表で言う乾球温度)が左に(小さく)行くほど良いので、それには室内の温度を下げる か、室内の湿度を下げる しかありません。

室温を下げて我慢するのは嫌なので、方法としては、湿度を下げるしかなくなります。
しかし、湿度を下げ過ぎるとインフルエンザウィルスなどウィルスの活動が活発化し、喘息などの原因ともなるので、湿度は最低でも40%以上に確保したいところです。

逆算すると、快適な最低気温22℃、安心な最低湿度40%を維持した場合、露点温度は8℃ということになります。

関東地方でも、12月下旬からは気温8℃を下回りますので、アルミサッシシングルガラスを使っていると当然のように結露が発生することになります。

これで、サッシを樹脂にする理由、ガラスをペアガラスにする理由がお分かり頂けると思います。


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