『久我山歳時記』㉜、今年もあと10日程度、大雪も過ぎ、今年は22日が冬至である。冬至とは一年で最も昼の時間が短くなる日で天文学的には12月21日または22日となる。冬至の日の出(東京)は0647、日の入は1632となり、昼間は9時間45分しかない。夏至は13時間36分あるのに対し、3時間51分も長いことになる。
さらに冬至は日中の時間が最短ではあるが、日の出の時間は1月上旬にかけてさらに遅くなっていく。最も遅くなるのは1月2日〜13日の0651、つまりまだ4分遅くなる。日の出と日の入は同じようなトレンドと思うが、日の入が早いのは12月1日〜13日の1628でその両方が早い(遅い)日が冬至ではない。
ただ、東京に限っては12月に入っても日中の気温が20℃近くなる日も続いていて秋に咲く菊の花が今頃になって満開となるなど、相変わらず少しずれた季節の進み具合は変わらない。
ただ、この時期になると紅葉していたハナミズキやユリノキの葉もほぼ全て落ち、落ち葉を掃除をする方が大変である。
ただ、欅並木はまだまだ葉が残っているし、郁子の実は一旦は紫色になりかけたが、今現在はマンゴーのような鮮やかなピンク色に変わった。
金柑もたくさん実をつけて緑がかっていたものが、すっかり黄色に熟していた。
冬至では風呂に浮かべるゆずの実が数えられないほどたわわになり、隣の柿の木は実は残っているものの、葉はとうの前に全て紅葉して落ちてしまっていてそのフォルムを見ているだけで絵になる写メが撮れた。
空は相変わらずの冬晴れ、高いところに現れる巻雲や秋に見られる巻積雲(うろこ雲)が現れていた。
最後は枯れたエノコログサ、枯れ薄のように冬らしい姿を表している。この土地も来年には家が立つようでこの風景も今年までである。