hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

世田谷観音にお参りする

2023-12-19 05:00:00 | 日記
家人が足のケガをした。治癒を願って、足の神様である『韋駄天』を祀っている世田谷観音を思い出し、お参りに行く事にした。実は祖父の家(社宅)がこのそばにあったからである。

東急田園都市線三軒茶屋駅で下車、目黒駅行のバスに10分弱乗り、世田谷観音前で降りる。目の前が裏口になる。もうこの境内に入るのは60年ぶりである。





門を抜けると大きな楠が迎えてくれる。あまり広くない境内の中には多くの建物が並んでいる。すぐ右手が本堂、中には入れないが中を見ると聖観音が安置されている。(コロナのため、開扉されていないが中を覗くことは可)



ご本尊は三重県桑名市の寺院から移されたものである。傍には馬頭観音、水子地蔵、達磨像が並んでいる。



(特攻観音堂)

お寺の特徴の一つは左側にある特攻観音堂である。第二次世界大戦で特攻隊隊員として戦地で散って行った4000人以上の犠牲者の御霊を祀っている。その複雑な胸中は以前に知覧特攻平和会館にあった手記の中にあった。



その裏には多宝塔、鐘楼、池の真ん中には夢違観音菩薩が配置されている。



立派な六角堂内には不動明王像が祀られている。不動明王像は運慶の孫にあたる康円作であり、周囲には八大童子像が配されている。(旧国宝、国重要文化財)元は今は廃寺となった奈良県天理市の内山永久寺に安置されていたものである。



その向かい側にあるのが韋駄天堂、隣には寺務所がある。寺務所に入り、お守りと御朱印を頂こうと住職にお話をする。するとケガをされた方がいらっしゃるならば韋駄天像に直接お願いをされた方がよいと御堂を開けてもらう。



すると観音様と韋駄天像、さらに周りには羅漢像が8体ほど並んでいる。作法を習い、韋駄天像にお参りする事ができた。また、写メをスマホに入れて韋駄天像にお願いすると早く治ると言われ、写メを撮らせてもらう。



御住職にはお礼を言って正面からお寺を後にしたのである。ちなみにこの世田谷観音はそれほど古い寺ではなく、1951年に太田睦賢が私財を投入して開山、浅草寺に請い開眼した。比較的新しい寺院ではあるが、睦賢和尚が江戸時代以前の仏像を集めたものである。

当初目的である韋駄天像に足の早い治癒をお願いできたのは有意義であった。ついでに以前官舎の跡を見に行くと新たに老健施設が建設中であり、当時の塀だけが残されていた。