hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

神田日勝と北海道拓殖鉄道8622号〜夏旅2023③

2023-08-12 05:00:00 | 旅行
夏旅2023③、六花の森を出て自然な庭園で有名な『紫竹ガーデン』にも寄る。ここは紫竹昭葉という個人の方が始めた庭園でNHKで取り上げられてから有名になった。



ただ、紫竹さんは21年にお亡くなりになったが、今もそのご意志を継いで営業している。入場料を支払い、中に入るとその花のボリュームに驚かされる。



今の季節は白、ピンク、赤、紫がかった赤など多種の百合を中心に、紫のクレマチス、白く大きなカシワバアジサイ、赤いバラ。



変わったところではスモークツリーなどがこれでもかというほど咲いていた。



ただ、時間もあまりなく30分ほどで次はもう1人の農民画家『神田日勝』の記念館に向かう。約1時間車を飛ばし、然別湖に近い鹿追町に到着、神田は鹿追町で育った画家で農業の傍、農耕馬や牛など日頃からなれ親しんだ題材をモチーフに絵を描いた。



ただ、彼のタッチは何回も変わる。若い頃は茶色を中心とした重厚な自画像や馬の絵であったが、30歳の頃には海外に目を向けたカラフルな情熱が迸るような絵や前衛的な絵になった。しかし、その後自らの絵に行き詰まりを感じ、新聞紙に囲まれた中に絶望にくれる自画像『室内風景』を描いた。

『馬』という一頭の黒馬をキャンパスにしたベニヤ板に描き始めるが、頭部は描き終わり、胴半分を描いたところで亡くなり、絶筆となった作品が展示されていた。

後ろ足や臀部は鉛筆書きのアウトラインのみ。衝撃的な作品は『半分の馬』と東京で行われた作品展で話題となった。この絵と彼が育った土地を見たくなりお邪魔したのである。



彼の足跡を追ってかつて農場があった場所にも行ってみた。ここには今は何も残されていないが、遥かに広がる農地、そこには数えられないほどのとうもろこしが風に揺れていた。



また、鹿追町には軽便鉄道である北海道拓殖鉄道が走っていた。この鉄道は地元の有志が金を出し合い、国鉄釧路本線の新得まで伸びていた。



鹿追駅は鉄道会社の後進である拓鉄バス車庫のすぐ裏に当時使われていた蒸気機関車2両のうち、8622号(8620形式、昭和3年製)と拓鉄の名前の入った無蓋車が残されていた。



私はお隣の瓜幕町にある瓜幕駅跡まで足を伸ばした。公園となっている駅跡には『足寄までの延伸を企図したが叶わなかった。昭和43年に全線廃止となったが、地元住民が鉄道の地域開発に果たした功績を残すためこの石碑を設けた』趣旨の文字が刻まれていた。


この2つの鉄道遺産をこの目で見ることができたことはよかった。









炉端の一心〜帯広グルメ

2023-08-11 05:00:00 | グルメ
帯広の名物と言えば『豚丼』と誰しも考えるが、昼に食べてしまったこともあり、地物の肴で一杯飲みに行くことにした。ホテルから駅の建物を横切り、繁華街へ。駅前にはジンギスカンや炉端焼、ステーキなどさまざまな店が並んでいた。

その中でもひときわ派手な『炉端の一心』という店のおにいさんに声を掛けられ、入店した。メニューは多岐に渡り、肉はジンギスカンや串焼き、海鮮は牡蠣やししゃも、イカ、藁焼きのカツオ、帆立貝など迷うばかり。



まずは生ビールで乾杯、お通しはホタルイカの干物、これをコンロで自分で炙る。
北海道は涼しいという概念はあるが、帯広は盆地のため、今年は35℃を超える日も多く、この日も暑い。目の前のコンロの火は熱いが、生ビールとイカは美味かった。



この店は威勢のいいお兄さんがたくさんいる店ではあるが、注文は全てタブレット。隣に座った歳が同じくらいのおじさん二人組も悪戦苦闘、遂にタブレット無視で兄さんたちを呼ぶ作戦に。居酒屋とタブレットはやはり不似合いである。



とはいえ私は問題なく、函館産イカ刺身、噴火湾産ししゃも、厚岸産生牡蠣、鶏のつくねなどをタブレットにて注文、次々に頂く。



日本酒は緑川(新潟県)と久保田(新潟県)を飲んだのではあるが。さらに地元ならではの芋もちを注文、みたらし団子のような餡につけて頂いたが美味かった。



店の名物カツオの藁炙りはネギまみれで頂く。つぶ貝の燻製は冷たすぎ、少し炙ってあれば美味いのにと1人で残念がった。



漬物もバラエティーセットは梅味の白菜漬、長芋のたまり漬け、大根のピリ辛漬け、薄切り大根の桜漬け、きゅうりのビール漬けと工夫が凝らされ、酒のアテにピッタリ。



ハスカップ酒やレモンハイも挟み、最後はウニ乗せ寿司。上に乗っていた生ウニの量は少なかったが大変美味しゅうございました。



なかなか楽しい店。先程のおじさんたちはジンギスカンや厚切りチャーシューなど中々ボリュームのあるつまみで盛り上がっていた。ご馳走さまでした。
炉端一心
帯広市西一条南10ー19ー1
05055906033

8月の快進撃は素晴らしい〜阪神ファンの戯言

2023-08-10 05:00:00 | 阪神タイガース
阪神タイガースの快進撃が続いている。セリーグ首位で2位の広島に3.5ゲーム差。オールスター後は11勝3敗1分(勝率.785)、8月は6勝1敗である。(8月8日終了現在)

8月8日の巨人戦はその象徴のような試合であった。1回表に相手投手菅野がコントロールに苦しむ中2番中野、3番森下が連続ヒットで1、2塁。ここですかさず4番大山がタイムリーで先制。

2回は木浪2塁打の後中野がタイムリーで2点目、3回はノイジーの2塁打、梅野死球の後、西タイムリー、近本3塁打で5対0となる。



しかし、巨人も必死に食い下がる。菅野を3回で諦め、継投に走る。4、5回今村、6、7回船迫と阪神の反撃を止め、4回長野2ラン、6回岡本の2ランで1点差に迫られる。8回表に森下2ランで阪神がつきっぱなすが、その裏、岩貞の不調を突いて2点取られる。しかしその後は中継・抑えが何とか1点差を守り、阪神が逃げ切った。



この試合で最も良かったのは一度も相手チームに追い付かれなかったこと、逆の立場に立つとやはり焦るのである。さらに8回のケラー、9回の岩崎も落ち着いた投球ができたため勝利に繋がった。

阪神の選手でも故障者がいない訳ではない。クローザーの湯浅はWBCの影響か今シーズンは難しそうだし、石井や大竹のようにコロナで出れない選手もいる。しかし、この穴を埋めるビーズリー、桐敷、島本といった投手が出てくるのである。

もちろん打線は水物、いつ打てなくなるかはわからないが、やはり守り勝つ野球を続ければ『あれ』は近づいてくる。9日の試合で100試合目、①全ての球団に勝ち越し、②不得意だった横浜スタジアムでも3連勝、③アウェイでの勝率も54%と数字が揃っている今シーズンこそチャンスであることは間違いない。

昔は死のロードなどと言われたが、今年の8月は絶好調、ピークアウトすることなく進撃を続けてもらいたい。
(脱稿、8月9日PM5)


六花の森に魅せられて

2023-08-09 18:48:00 | 日記
帯広市のお隣、中札内村にある『六花の森』、美術館と山野草の庭園が広がり、見事なコントラストである。もちろん、メインは坂本直行の絵画なのだろうが、自然に近い形で広がる庭園は素晴らしい。


ハマナシ

ツリガネニンジン

カンゾウ
キキョウ
ノコギリソウ








人形町せともの市2023

2023-08-09 05:00:00 | 日記
人形町の風物詩一つであるせともの市が8月7日から3日に渡って開催中である。



人形町通りの水天宮前交差点から人形町交差点までの歩道に露店が設営され、日中から夕方まで掘り出し物を探して多くの観光客で賑わう。また、大観音前ではせとものへの感謝、発展を祈願する陶彦大神の例祭も行われた。

人形町せともの市は今回で68回目、通常は8月第1週に開催されるのだが、今年は1週間遅れとなった。例年のことだが、盛夏の開催のため、売る方も見る方も汗をダラダラ流しながら見て回る。



私はもう10回以上せともの市に行っているので、凡そどの辺りにお目当ての店が出ているのかまでがわかるようになってしまった。



以前は雛人形や正月の干支などを出品する店が多かったが、殆どなくなる一方で、日常につかうお皿、マグカップ、蕎麦猪口、茶碗、湯呑みなどがメイン。ただ、大きな有田焼の壺や銘が入った盃、赤絵の大皿などを置いている店もある。



毎年酒器、特に片口と猪口を探すのだが、全部の店を見て回り、お目当てを売っていたのが4軒、しかも陶器ばかりで磁器はなし。これは買うことが無理と蕎麦猪口を探してみたら面白いのを幾つか見つけた。小石原焼らしい模様のもの、斬新な磁器、柄と色が独創的なもの、今日のところは取り敢えず目星だけは付けてきた。



せともの以外にも木製のお椀やガラスのコップ、トンボ玉、木の匙やしゃもじ、包丁などを商う店もある。以前買ったのだが、錘がついたプラスチック製の金魚で『餌がいらない』と水槽に入れて売っている。金魚は持っているので出目金はないの、と聞くと油性マジックで黒く塗るとそれらしく見えると言われたが、やっぱり今回は買うのはやめにした。

コロナが収束して店の人と軽口を聴けるようになったことは喜ばしいことである。開催は今日まで、安く買うなら最終日が狙い目である。




六花の森と坂本直行〜夏旅2023②

2023-08-08 05:00:00 | 旅行
夏旅2023②、旧広尾線愛国駅を出て広尾方面に車を走らせる。周囲にはとうもろこし畑やじゃがいも畑などの風景、また、ポプラ並木を見て北海道に来たことを実感する。


帯広市のお隣中札内村の道の駅『なかさつない』に到着。アグリパークを標榜しているだけあって物産販売所にはとうもろこし、ズッキーニ、ピーマンなどの野菜をはじめ果物や植物などたくさんの種類を扱っている。



本来はここの開拓記念館内にある蕎麦屋にてランチの予定だったが、既に廃業。やむなく『畑のキッチンあんてぃ』で豚丼を頂く。ただ、さすが帯広、タレが美味い。

次の目的地は地元有名製菓店『六花亭』の工場に隣接する『六花の森』である。六花亭の包み紙を描いたことで有名な農民画家『坂本直行』氏の絵画展示館と野草の庭園で受付で1000円を支払い入場。



十勝六花とは『かたくり、しらねあおい、おおばなのえんれいそう、えぞりゅうきんか、はまなし(はまなす)、えぞりんどう』を言う。

六花亭の包み紙にはこれらを中心にとりどりの花が描かれているが、建物の1つ『花柄包装紙館』の壁紙は全て原画と包装紙が貼ってある。



また、坂本氏は北大山岳部創生メンバーの1人であり、農業を続けながら日高の山を描き続け、亡くなるまで創作活動をしていた。



この絶筆が置かれた『直行絶品館』や彼の作品を飾っている『柏林』、デッサンが飾られた『デッサン館』、山の絵が並ぶ『直行山岳館』など8つの建物が庭園に点在しており、これらを自由に見て回ることができる。



特に『坂本直行記念館』には彼の描いた日高山脈の絵、成り立ちなどが並んでいる。ここでは六花亭のビスケットとコーヒー(サービス)を頂きながらゆっくりくつろぐことができる。



また、庭園の山野草もコウライナンテンショウ、キキョウ、ツリガネニンジン、ノカンゾウ、エゾアジサイ、ギボウシなど数多くの花が咲き乱れ、自然の川がサラサラと流れる何とも心地よい場所である。



もちろん、出口には六花亭の売店とレストランが併設されていてスイーツを食べ、お土産を購入することができる。私も思わず花のポストカードを購入した。(以下、次回)


味泉〜月島グルメ

2023-08-07 05:00:00 | グルメ
月島というとすぐにもんじゃ焼きと連想してしまうが、いい居酒屋さんがある。ただ、私はあまり地の利がないので殆ど飲み友達のMくんご紹介の店ばかりなのだが。
今回のお店も駅を降り、もんじゃストリートを歩き、すこし外れた路地にある。教えてもらわないと外観からは居酒屋とはわからないような造り、特にお店の看板は独特である。お店の名前は『味泉』、蔦の絡まるうちっぱなしの内側には銘酒が並んでいる。

集合時間の5分前には全員が揃い、外の暑さもあり、まずは生ビールで乾杯。実に美味いのである。お通しはベビー帆立と蛸の酢の物、暑い日には酸っぱいものがいい。



つまみは各自一品頼む。まずは『自家製ポテサラ』、必ず誰かが頼む一品。スライストマトと味玉が乗っていて私は冷たいトマトを頂く。

酒も2合ずつ好きな物を順番に注文。年の功からか私が先頭を切って『飛露喜』(福島県)をお願いする。しっかりとした旨味は健在である。



次いで『穴子の白焼』、皮のカリッとした食感とふんわりした身、山葵がよく効く。こちらも瞬間蒸発。

刺身の盛り合わせはマグロ、鰹、〆さば、中トロ、はた、帆立貝。個人的にはこの〆さばの旨さは悪魔的、中トロも脂のノリがちょうどいい。酒は『王禄』(島根県)、旨味の強い酒はこれだけの刺身に負けない。



名物の『コロッケ』登場、味もしっかり、ボリュームもある。共に出てきたのが『茄子の揚げ出し』、ナスは油がよく合うなんて今更いうことでもないが、美味いつまみである。

酒は『村祐』(新潟県)、新潟贔屓のHくんイチオシだが、旨みが強い。ただ、私にはやや甘めかな。



『自家製さつま揚げ』、『白エビのかき揚げ』、皆歳を取ったなどという割にはやはり油物、揚げ物好き。なかなか家では出てこない人にもこういう店ではバンバン頼む。



酒は『綿屋』(宮城県)。綿屋は夏限定の夏綿でした。さらに『豊盃』(青森県)をお願いする。少し腹も膨れてきたのでさっぱりと『漬物盛り合わせ』『冷やしトマト』を注文。さっぱりして落ち着く。糠漬け、特に茄子と人参は甘さが引き立ち美味い。



最後に『日高見』(宮城県)をお願い、どうしても『出汁巻き』が食べたいとの声もあり、〆も頼まず注文。私もおから、実によくできていた。



これだけ頼んでもまだまだ注文していないものが多い。4人で2合徳利6本、よく呑んだものである。つまみも酒も最高である。

味泉
中央区月島1ー18ー10
05054563509

幸福駅と愛国駅〜夏旅2023①

2023-08-06 05:00:00 | 旅行
夏旅2023① 、コロナもあり、夏休みの旅行も4年ぶり。今回の夏の旅行は昨年断念した襟裳岬をメインとしたコースに再チャレンジをすることにした。



計画は5月中旬より練り始めていたのだが、7月に入り持病の腰からくる左脚痛が激しく、何とか間に合わせた格好。我が家を0600に出て羽田空港まではタクシー、40分で到着してしまう。フライトは羽田0800→帯広0920を予約、定刻通り到着。空から今回の目玉である襟裳岬が見え、感動する。


帯広空港も晴天、かなり温度も高い。10時にはレンタカーに乗り、まずは近くにある国鉄広尾線(廃止)幸福駅跡に向かう。



幸福駅は1973年のNHK新日本紀行で紹介されると人気は全国区になり、2つ隣の愛国駅から幸福駅の切符がブームになるなど多くの観光客が押し寄せた。しかし1987年に広尾線は廃止、今は駅跡が交通公園となって残されている。



幸福駅の由来は『幸震』村と入植した人々の出身地が『福井県』であったため、この文字を1字ずつ取って付いた名前のようである。



当時放送された新日本紀行はyoutubeで見たが、雪深い無人駅に降り立ったNHKスタッフが1週間のロケを行ったもの。その間の出来事は1人の娘が狩勝峠近くに嫁に行くこと1つだけという内容に妙に感動した。



現在はホームと復元した旧駅舎、さらに当時使われていたディーゼルカーキハ22が2両展示してある。今も観光客は結構集まっていて、由来を知らない中国人観光客も多く詰めかける。駅の廃止はされても今も切符は売店で販売され、私のように買う人も多い。



2つ隣の愛国駅跡も交通公園として残されていてこちらのホームには19671(9600型)機関車が静態保存されている。こちらはあまり人もおらず、静か。



新しくなった後の駅舎には広尾線が開通した際、また廃止された頃の写真がたくさん貼ってあり、さらに昔の出札の切符入れや通票に使う閉塞器など懐かしい道具も数多く展示されていた。



奥にひまわり畑があると書いてあったので見に行くが、あまりに沢山のひまわりが咲いていて、人はいないが賑やかな雰囲気になった気がした。








常笑〜中野グルメ

2023-08-05 05:00:00 | グルメ
中野駅近くにはコアな居酒屋が林立しているとの噂はかねてから聞いていた。ただ、行ったことがあるのは、早稲田通り沿いの『田原坂』くらい、ほかにも『陸蒸気』『第二力酒蔵』の名前は知っているが、行った記憶はない。というのは我が家から中野駅は近いようで遠く、それなら新宿駅や渋谷駅に出てしまうからである。

しかし、飲み仲間の1人がサラリーマン卒業と聞いて、『だったら次回はTくんの送別会だね』と言ったのは間違いなく小職。後輩がセットしてくれたのは中野駅からブロードウェイを歩き、あとは路地を何回か曲がってようやく着いた店が『常笑』である。



1階はカウンター、予約の名前を言うと2階に通してくれた。まだ、日があったため、木造2階建の渋い造りが確認できた。2階には結構広い席があり、どん詰まりにはもう2人が待っていた。



あと1人が到着、4人で取り敢えずスタート、『3時間6000円、料理+飲み放題』という得なコースらしい。日本酒もレアもの以外は一通り飲むことができる。



まずは生ビールで乾杯、すぐにポテサラと枝豆が出てくる。暑いからとにかく生ビールが美味い。



酒のメニューを見ると田酒・十四代・飛露喜・獺祭・黒龍は1種のみしか飲めない仕組みである。



すぐにビールは無くなり、主賓の好みで『東洋美人』(山口県)からスタート。辛口でしっかりした飲みごたえ。ここで『白バイ貝の煮付け』が到着、爪楊枝で身を出して頂くが、大きく味もいい。



酒は2合ずつだが、4人で飲むとすぐなくなる。次は『仙禽』(栃木県)無垢、やや酸っぱめの飲みやすい酒。瞬間蒸発。ここで刺身の盛り合わせ、6種類が乗っている。

しかし、よく見るとタコは2つ、生だこの吸盤と茹で蛸の刺身であった。



『みむろ杉』(奈良県)は特徴的な味、地元産米を使ったねっとりと味がしっかりした酒。つまみは『銀だらの照り焼き』、味付けがしっかり、コクのある味にはよく合う。



『楽器正宗』(福島県)、『黄水仙』は加茂泉(新潟県)の銘柄、『村祐』(新潟県)と甘くなってきたので『日高見』(宮城県)でキリッ辛口にしてみる。



次のつまみは『水茄子の刺身』、『岩牡蠣の酢牡蠣』といずれも季節を感じる。酒は『町田酒造』(群馬県)、このあたりまで来ると知らない酒をチョイスする。米は備前雄町、ただ、あまり印象深くなかった。



『空芯菜とマテ貝の炒め物』はさっぱりとしていた。そして『握り寿司2カン』でコースは終了。



しかし、まだ3時間まで時間も1時間ほどあるため、延長戦。『なめろう』『カツオ叩き』を追加。



酒も『飛露喜』(福島県)、『朝日鷹〜十四代の地元ブランド』(山形県)、『寒菊』(千葉県)、『篠峯』(奈良県)。このあたりで酒が甘いという声もあり、『三井の寿』(福岡県)を注文。



ここでようやく3時間、1人あたり7千円程度、安い物である。フロアはベトナムの方ばかりだが、日本語もうまく、サービスバッチリ。いいお店でした、



ただ、送別会に名を借りた飲み会。2升6合を5人で、つまり平均5合以上は飲み過ぎです。また、店の位置はとにかく分かりにくいのでGPSは必須です。





常笑
中野区中野5ー56ー15
0333890707

飲み終わって外に出るともう大騒ぎ、繁盛店です。



『三県境』を探しにいく

2023-08-04 05:00:00 | 日記
『三県境』と唐突に言っても何のことかわからないかもしれない。日本の県境の中で1点で3つの県の境があることを言うのだが、県境でよくあるのが例えば山梨県と静岡県の県境のように富士山であったり、東京都と千葉県の都県境のように江戸川であったりと山や川が境になっているものが多い。

さらにこれにもう一つの県が加わると山の山頂や川の真ん中と行きづらい所が多い。例えば『東京、埼玉、山梨』の三県境は雲取山、『岐阜、三重、滋賀』は三国岳、『福島、群馬、新潟』は尾瀬ヶ原である。また、調べてみると三県境にあるのが『三国岳』『三国山』『三国境』という地名が多い。

では普通に行けるところはないのか、読者は何となく想像できると思うが、普通の田んぼの真ん中にあるのが『栃木県、群馬県、埼玉県』の三県境である。


常磐線古河駅、この駅は茨城県なのだが、ここから車で10分ほど走ると道の駅『かぞわたらせ』に到着する。目の前に渡良瀬遊水地のある自然豊かな道の駅である。



その裏手にある階段を降りると田んぼが広がっている。少し雨も降っていることもあり、道を歩く人は皆無。ただ、案内板がポイントにあるため迷うことはない。150mほど歩き右に曲がる。


(よく見るも蛙がいます)

足元で何かが跳ねる。よく見るとそれはたくさんいる。屈んでよく見ると茶色の1cmほどのカエルがぴょこぴょこ飛んでいるのである。気がつくと今度は踏まないように歩く方が難しい。田んぼがすぐ横にあるし、雨で道が湿っているし、カエルが活発に動くのは当然である。



そんなことに気を取られているうちに三県境に到着した。プレハブ小屋の横に田んぼが3つ交わる真ん中に三県境界と書いた金属製の標識があった。



その隣には小さな木の箱があり、中にはスタンプが入っている。以前に盗難に遭ったことから頑丈に鎖で止めてある。これをスタンプ帳に押して完了。三県とは埼玉県加須市、群馬県板倉町、栃木県栃木市の境界である。


実は茨城県との県境もすぐのところ(渡良瀬遊水地)にあるのでもう少しで四県境となったのかもしれない。



東北本線も3駅で3県を跨ぐ特殊な場所に近く(栗橋駅・埼玉県、古河駅・茨城県、野木駅・栃木県)にあり、面白い場所なのかと改めて実感した。