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hokutoのきまぐれ散歩

ブログも13年目。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。はてなブログにも投稿を始めました。

都会の小さな町散歩〜新宿区編②

2019-11-10 05:00:05 | 日記

『都会の小さな町散歩』その2。市谷砂土原町1丁目の先は道が狭く、右に曲がって行き、その先で牛込中央通りと合流する。

この辺りからは道の一筋毎に名前が変わり、町名は『払方町』。払方町は砂土原町、船河原町とともに中級武士の屋敷があった場所。名前は納戸町とともに『払方御納戸同心』の拝領地だった名残である。明治以降は山手と称せられた高級住宅地であった。

その先が『納戸町(なんどまち)』、由来は江戸時代に住んでいた払方町同様と思われる。納戸町も牛込中央通りの左右に広がっているが、次の道を左に曲がると『南町』となる。


この辺りもかつては政治家や経済の重鎮たちの住宅があった場所で南町・中町・北町と並んでいる。その特徴は①奥行二十間幅十間の土地の真ん中の道が左右に通る旗竿地であること、②道はまっすぐ伸びているが途中に左右に曲がる道がないことである。ただ、今は大邸宅がマンションに変わってしまっているが。


南町を突き当たりまで行くと『若宮町』、現在立て直し中だが、最高裁長官の公邸がある。その規模は驚くほど、ただその向かいの家も大きいが。

若宮町の並びが『袋町』、江戸時代にこの辺りに居住していた中級武士の御徒組の門があり、袋小路となっていたためついた名前である。


少し戻り『中町』を歩くと、右手には箏曲の名手で春の海でも有名な宮城道雄記念館があるが、残念ながら休館日であった。


次に『北町』を歩くが、元は牛込北町と称していた。牛込中央通り近いところに愛日小学校がある。この小学校は明治3年創立の東京府仮小学6校の1つと由緒ある東京府小学第三校が前身と長い歴史を持つが、今は建て替えられて新しい。


牛込中央通りから北町交差点に向かうと左側は『細工町』、ここでなぜか住居表示板を発見。


大久保通りを渡ると『簞笥町』。いずれも江戸時代に居住していた武士の仕事に由来するもので、簞笥は衣類をしまうためではなく、武器を収納するものを指し、武器を扱う武士が住む町ということである。

ここから飯田橋方面に歩くと都営大江戸線牛込神楽坂駅はほど近い。わずかな距離を歩くだけで13(市谷八幡町、市谷長延寺町、市谷砂土原町、市谷田町、払方町、納戸町、南町、若宮町、袋町、中町、北町、細工町、簞笥町)もの町と出会うことができた。


街道めん工房〜北品川ランチグルメ

2019-11-09 05:00:32 | グルメ

京急で品川駅から一駅行くと北品川駅に到着する。よく鉄道マニアの中では『品川駅より南側にあるのに北品川とは?』などと言われるが、京急の始発駅だった時期もある由緒正しい駅である。

出口は山側にしかなく、旧東海道には踏切を渡って行く。街道は整備されていて昔ながらのお煎餅屋や和菓子屋など並んでいて風情があるが、今日お邪魔した立食い蕎麦の『街道めん工房』もクラシックな造り。

立食いとあるが、店内には立食いスペースはなく、8つの椅子が空くまで待つシステム。狭い店だけに長居する人もなく、すぐに自分の番になる。

メニューは各種天ぷらはもちろんコロッケ、わかめ、山菜など種類は豊富、丼も天丼、カレー丼、高菜丼、トロロ丼、チャーシュー丼と結構な数。さらにかけそばは260円、牛丼+蕎麦のセットが510円とかなり安い。私はゴボウ天蕎麦(370円)をお願いする。

ご主人と奥さんと思われる愛想の良いお年寄り2人でやっていて、店に入ると『お帰りなさい。』、店を出るときには『いってらっしゃい』と元気な声を掛けてくれる。

私の蕎麦もすぐ出来て席に持っていく。茹で麺を温めるのがご主人、トッピングとネギを乗せてツユを掛けてくれるのが奥さんと分担されている。まずはツユを一口、色の濃い割には甘口、出汁が香る。麺はいわゆる茹で麺でこれを湯に入れて温めるだけ。ただ、子供の頃、学校の近くにあった『梅もと』を思い出させる懐かしい味。ゴボウ天は少しゴボウが細く切り過ぎで歯に挟まるが、なかなかうまい。

1人が入って来て待っていると慌てて1人が食べ終わる、何か懐かしい雰囲気の店、ご主人の『いってらっしゃい』の声で店を後にした。ご馳走さまでした。


街道めん工房
品川区北品川1ー24ー7

街の案内板を巡る〜人形町編(1)

2019-11-08 05:00:03 | 日記
『街の案内板を巡る』その1。案内板とは区教育委員会などが建てた歴史的事実が起きた場所を示すものであるが、この場所の過去に思いを馳せることができる。 (浄瑠璃坂の案内板) 私が毎日歩く日本橋人形町は江戸時代からの歴史を持ち、少し歩くと案内板があるという場所で、これが散歩の楽しみの一つとも言えよう。第1回は甘酒横丁交差点からスタート。 ここには案内板『牡蛎銀座跡』がある。銀座は1612年現在の銀座2丁目あたりに置かれ、銀貨製造並びに検査を行っていたが、1800年6月に寛政の改革で廃止された。しかし、その年の12月により幕府の意向を受けたものとして地下鉄人形町駅入口あたりに新たな銀座が作られ、町名が蠣殻町のため、蠣殻銀座と呼ばれた。(明治維新時に廃止) 甘酒横丁から親子丼で有名な玉ひで方向にまっすぐ歩くと右手に『谷崎潤一郎生誕の地』の案内板がある。谷崎潤一郎は明治12年生まれだが、この地には祖父が経営する谷崎活版所があった。 明治25年には坂本高等小学校に入学したが、父の事業の失敗により、住む家を転々とすることになる。また、この生誕の場所にあるビルの2階には『たにざき』という和風レストランがある。 魚の味噌漬で有名な魚久の角の向かいあたりに黒い鯨の石像が出てくる。この鯨を意味するのは人形と鯨の切っても切れない関係にあるということ。ヒゲ鯨のヒゲが人形浄瑠璃を動かすに当たっては欠かせないとあり、人形に関わる人形師や雛人形を商う人が多く住んだため人形町と呼ばれ、昭和8年には正式な町名となった。 因みについ最近までは鯨の頭部分に水が出るところがあり、チョロチョロと潮吹きのように流れていたのだが、いつの間にか止まってしまった。(以下、次回)

麺や栄龍〜人形町ランチグルメ

2019-11-07 05:00:52 | グルメ


人形町を歩くと老舗が多いことに今更気付かされる。玉ひでや魚久などの有名店はもちろん、ラーメン屋さんにも歴史を重ねて来た店がある。今日、お邪魔したのは玉ひでの向かいあたりにある『栄龍』というお店。

カウンターのところに地味に店の歴史が書いた紙があるのだが、『創業64年、台東区入谷で創業、4代目となります』と白黒写真つきで置かれている。

メニューは定食も含めれば多数あるが、自家製麺とあるのでラーメン+小チャーハン定食(820円)をお願いする。

厨房はご主人とシニアの料理人の2人、シニアのおじさんが徐に作り出す。因みにまだ11時45分だったせいか券売機でなくていいと声を掛けられた。2、3分でチャーハン、続いてラーメンが到着。

コショウを振ってまずはラーメンから。スープは鶏の旨味が出てしっかりしている。麺は中太縮れ麺でツルツルして喉越しがいい。さすがに麺を売りにするだけのことはある。トッピングはメンマ、チャーシュー、もやし、ネギ、そして定番のナルト。ナルトを見るのも久しぶり。何処にでもあるような懐かし系の東京ラーメン、味付けも優しい。チャーシューは口のなかでホロホロとなり、これが中々美味い。

続いてチャーハン、ゴロゴロと大きめのチャーシューが刻んであり、やはり美味い。ただ、全体的には味が薄く、醤油・ラー油などを少し足す。ご飯が柔らかいのか少しベタっとしているのは残念。ただ、ラーメンスープと共に食べると結構美味かった。

歴史を重ね、丁寧な仕事ぶりはよくわかる街中華の店、ご主人は下ごしらえに余念がなく、ずっと忙しく包丁を使っていました。ご馳走さまでした。

麺や栄龍
中央区日本橋人形町1ー16ー5
0336687780

七五三祝いに川崎大師に行く

2019-11-06 05:00:56 | 日記

孫の七五三祝いのために川崎大師にお参りに行く。娘の時は大宮八幡宮に行ったため、お寺でやる七五三は初めてと興味深い。川崎大師は京急川崎で乗り換え、大師線に乗って3つ目。その先も終点の小島新田駅まで3つしか駅もなく、また車両も4両編成とマイナー支線であるが、実は京浜急行の最初にできた線である。これを記した石碑が川崎大師駅横にある。

川崎大師の門前町はうまくできていて駅前の門をくぐり、大師本通をいくのだが、参道は結構長い。名物のくず餅やダルマを商う店が並ぶが、馬頭観音の先の門を右に曲がらされる。


さらに右折して、ようやく仲見世通り。仲見世通りには飴屋が多く、咳止め飴を包丁でカンカンと切る音がこだまする。そして川崎大師の門が見えてくるのだが、地図を見るとJの字のように参拝客を大回りさせて色々なものを売っていることがよく分かる。


ようやく大山門、その先には大本堂がある。本来ならば、清浄光院や薬師殿なども巡りたいところだが、今日はあくまで七五三。


前にある経蔵を見るに留める。平成16年と新しい建物だが、中には中国最後の大蔵経『乾隆版大蔵経』が収蔵されている。見事な天井画があり、大きな五鈷杵が納められている。


寺の入口近くでは第56回菊の展覧会も催され、懸崖も綺麗に花を付けていた。
いよいよ七五三の護摩祈祷だが、大本堂の真ん中に行くかと思っていたが、入口にある稚児大師尊像の前で行われるのだ。稚児大師とは空海の子供の頃を言うのである。緑の袈裟を着た若いお坊さんが登場する。一人一人の名前を呼びながら、優しくお経を読んでくれる。最後はご本尊弘法大師像、脇侍の不動明王、愛染明王に手を合わせ、お守りを頂いて終了となった。不動明王や愛染明王は立派なお像だが、弘法大師はあまりに高く、さらに暗く良く見えなかった。

時間として20分程度、まあ、3歳児にはそれほど長くは耐えられないからであろう。改めてゆっくりと参拝したいものである。

けいきゅん号に乗る

2019-11-05 05:00:35 | 鉄道

『鉄道シリーズ』その235。川崎大師に行こうと京浜急行大師線に乗るとマスコットの『けいきゅん』のラッピングがしてある編成に偶然遭遇。


けいきゅんは羽田空港国際線ターミナル駅開業1周年を記念して8年前にできたマスコットキャラクターで10月21日が誕生日。4両編成の車両には車体のラッピングだけでなく、オリジナルヘッドマーク、中吊り、窓上広告なども施され、『けいきゅんを探せ』のクイズも出されている。


さらに車両に1つ、オリジナルのつり革もあり、遊び心のある演出にわたし1人が喜んでいるみたい、周りの乗客は見飽きているのか、反応なし。

しかし、このラッピングも11月10日日曜日まで。是非、皆さんにも見てもらいたいものです。


なお、電車車両は1500系1521編成の4両ですが、けいきゅんは1000系なのでお間違えなく。また、行先は羽田空港とあるが、実際は京急川崎〜小島新田です。

笠間稲荷神社に参詣

2019-11-04 05:00:19 | 日記


昔、茨城県を担当していた関係もあり、県内の神社仏閣には行ったことがあるものが多い。例えば鹿島神宮、香取神社、筑波山神社、雨引観音、牛久大仏、大洗磯前神社などである。しかし、笠間稲荷神社だけは今回初めての訪問となった。

日本三大稲荷の一つに数えられるが、実は伏見稲荷、豊川稲荷ともう一つは祐徳稲荷(佐賀県)と笠間のいずれかを指しているようである。(ちなみに笠間稲荷では残り2つは祐徳稲荷、竹駒神社と言っている。)という話はともかくとして古くから五穀豊穰、商売繁盛の神として信仰され、茨城県の初詣客では80万人と第一位である。


今はちょうど菊祭りが開催中であるが、雨混じりの天気のため、それほど参拝者は多くない。入口から菊の鉢がたくさん並べられ、美しい。ただ、あつものは美しく咲いているが、懸崖作りはまだ殆ど開花しておらず、文化の日あたりに来るとよいのかもしれない。それでもひと通り境内を見て歩く。


本殿は安政年間の建築といわれ、国の重要文化財に指定、また、周囲の龍などの彫刻も立派である。
本殿奥ではさらに菊の花の展示がされていたが、まだまだ開花していないこともあり、せっかく假屋崎省吾先生もいらっしゃったが有料の展示会は失礼した。


ところで稲荷神社といえば狐だが、狐をご祭神と勘違いしている人が多いがらしく、祭神はわざわざ宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)であり、狐はそのお使いであると説明板まであった。

ただ、せっかく笠間稲荷神社を訪れたからでもないが、昼食に立ち寄った友部SAで『笠間のきつねうどん』を連れ合いが食べていた。いや、油揚げの焼印がなかなか可愛い。

きしめん寿々木屋(再訪)〜人形町ランチグルメ

2019-11-03 05:00:35 | グルメ

直前の投稿で『きしめん 寿々木屋』のことを少し書いたが、人形町にはなぜかきしめん専門の立食い店がある。店の繁閑はかなり差があり、やはり暑い夏は冷やしメニューもあるが、比較的空いている。しかし、涼しくなるとこの店のあっさりとした出汁が飲みたくなるからか、混雑する日も増えてくる。

券売機などなく、店の人に注文する方式で5年くらい前には蕎麦もやっていたが、今はきしめん専業。そのため、看板にはそば・きしめんとある。
基本の『きしめん』(420円)は暖かいきしめんに花かつおが振ってあるのみ。天ぷらは春菊、ナス、ちくわ、エビ、椎茸など各種あって一緒に頼むシステム。

しかし、かき揚げは単品で130円なのにかき揚げきしめんは480円と割安である。ほかに、卵、おでん卵、麺の大盛りなども頼める。

私はかき揚げきしめんばかり食べる派で腹がへっている時はいなり(70円)を追加する。それでも550円でこれだけ美味しい出汁のきしめんが食べられるのは嬉しい。
店の造りは立ち席と丸椅子に分かれていて丸椅子は4つのみ。お願いしてお金を払うと麺ができた際に呼んでくれる方式。3分ほどしてかき揚げきしめんを渡してもらう。

このきしめんにはかき揚げ、インゲン2本が付いているが、ネギは入れないのが流儀らしい。私はまず七味を振り、かき揚げをツユに浸して食べ始める。出汁は甘みは少なく、さっぱりしたものが食べたいときにはいい。箸休めの稲荷寿司も甘くてちょうど良い。

特に出汁が関西風で嬉しいし、きしめんも私は好きである。あっという間に完食、隣の兄さんは大盛りに変更してもらっていた。あまりのんびりしている暇はないが、出口の前が地下鉄出口となっているため、外出ついでにも便利な店である。ご馳走さまでした。

きしめん寿々木屋
中央区日本橋人形町3ー13ー12
0336614730


豊島区役所

2019-11-02 05:00:07 | 区役所

『区役所に行こう』第7弾は豊島区役所。私が高校生の頃に豊島公会堂で文化祭の演劇を行おうと行った頃には池袋駅東口とサンシャイン60の間あたりの雑然としたところに古い庁舎があったが、老朽化のため、2015年に南池袋の現在の場所に移転した。

現庁舎は東京メトロ有楽町線東池袋駅直結の便利な場所に位置し、民間のマンションとコラボした珍しい建築となっていて『としまエコミューゼタウン』の1、3ー9階が区役所である。

地下鉄の通路から行くと最新のオフィスビルのような入口からエスカレーターで上がっていく。1階は受付等があり9階まで吹抜けとなっていて下からの眺めも素晴らしい。

西口から外に出て、外観を見ると単なるビルではなく、外壁が緑化されていて日陰でビルの姿などを写生する人が多数いる。


エレベーターで10階まで上がると空中庭園となっていて水も流れ、区民の憩いの場所となっている。眼下には首都高速5号線が走り、またここから眺めると豊島岡墓地をはじめ霊園をたくさん見ることができる。


色々な樹が植えられていて、ここからの階段を降りると偶数階の「グリーンテラス」経由でフロア内に入ることができる。

11階より上は居住用マンションであり、駅、区役所直結という利便性は中々都内にも少ない利便性が見込まれている。

旧区役所後も近々に姿を現わすとのことでこちらも楽しみである。

春木屋吉祥寺店〜吉祥寺グルメ

2019-11-01 05:00:02 | グルメ


春木屋といえば丸福と並ぶ荻窪の有名ラーメン店である。その支店が吉祥寺にも昔からあるが、いつも混雑していて今までに入ったことがなかった。

しかし、荒天ということもあり、今日はガラガラ。先客もなく、すんなり入店した。荻窪の店は昭和24年創業でその息子さんが店長を務める。

今、ラーメン屋は人手不足なのかこちらの店員さんもほぼ外国人のみ。しかし、器用にラーメンを作っている。注文はオーソドックスな中華そば(850円)とチャーシューご飯(200円)。注文を聞いてすぐに麺を茹で始め、到着までに約7分。

いわゆる東京ラーメンでスープは煮干しだしがよく効いたダブルスープ。しかし、魚介が勝っている。麺は歯応えがしっかりした縮れ麺。ツルツルという食感ではなく、ざらっとした舌触り。ラーメンをすするというより食べている感じが強い。

スープには熱いラードが足してあり、永福町の大勝軒同様スープは全く冷めないため、なかなか飲めない熱さ。具はメンマ、焼きのり、脂の少ないチャーシューとしごく一般的。

チャーシューご飯は白飯にチャーシューを崩し甘辛く煮たものが載せてあり、さっぱりと食べられる。

私が食べているうちに徐々にお客さんも増えてきて皆忙しそうに働く。テキパキしていてさらにお冷を注いでくれたりサービスはいい。

スープには店内掲示通り、途中でコショウ、最後に酢を少し入れて味変わりを楽しむ。私にはやや高くても醤油が勝ち過ぎのような気もしたが、酢は大したもの。美味かった、ご馳走さまでした。

大勝軒吉祥寺店
武蔵野市吉祥寺本町2ー14ー1
0422205185