hokutoのきまぐれ散歩

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都会の小さな町散歩〜新宿区編③

2019-11-15 05:00:52 | 日記

『都会の小さな町散歩』その3。今回は地下鉄有楽町線江戸川橋駅を降りて神楽坂を目指す。江戸川橋駅を降りたあたりは文京区関口である。かつては西古川町であった旧町名看板がある。

関口フランスパン店を右に曲がると突き当たるがこれを右、この辺りは昔ながらの商店街である。玉露園という喫茶店を左に曲がると古くからの住居やアパートが多くなり、道も細く、また曲がっている。


文京区との区界もすぐだが、この辺りは『新宿区山吹町』となる。確かに写メにある表札の家は改代町14番地なのだが、両隣は山吹町である。さらに左にぐるり回ると一軒の古いマンションだけが改代町と書かれている。


これを地図で確認すると『改代町14番地』は山吹町の中の飛び地なのだ。日本の飛び地で有名なのが和歌山県北山村、この村全体が奈良県と三重県に挟まれている。

行政単位ではこの一ヶ所だが、市や区の中の町レベルでは割にたくさんある。ただ、東京の真ん中で一つの地番だけが離れているのは興味深い。


まっすぐ行くと田中寺という寺の前に出て道が広くなり、この辺りは改代町の中心。改代町の由来は江戸時代慶長年間に雉子橋(竹橋駅付近)の住民が江戸城拡幅のため、牛込北町・中町・南町に移転させられたが、その後、『改めて代替地』として沼を埋立たこの地に移らされたことから付いたもの。新宿改代町郵便局や小さな神社があるのだが、すぐ先はもう『水道町』となる。


さらに通りの反対側は『築地町』。聞くのが初めての小さな町が続出する。この小さな町も江戸時代は沼地を埋立作られた町ため築地町と付けられたもので印刷関連の小さな会社が並ぶ。因みに世帯数が319、人口は550人しかいない。


ここを右折、築地町はあっという間に端まで来て坂を登るが、右側が『赤城下町』、左側が『赤城元町』となる。


左側にある石段を登ると赤城神社の境内にでる。かつての赤城神社は歴史はあるものの古ぼけた神社であったが、2008年経営していた幼稚園が廃園。これで神社の経営が立ち行かなくなった。救うべくプロジェクトを立ち上げ、三井不動産協力のもと70年の定期借地権制度を利用して社務所も取り込んだマンションを建設、分譲した。


社殿も隈研吾氏設計だけあってモダンな中に日本らしさが残る素晴らしい作品で狛犬までもが面白い。


神社境内は赤城元町、しかし、鳥居をくぐると『神楽坂6丁目』となり、新たにできた地下鉄東西線神楽坂駅の出口がある。(以下、次回)