元日のサッカー天皇杯は切符が取れずに断念したが、ラグビー大学選手権決勝は何とか自由席をゲット、1月11日に待望の新国立競技場に行くことができた。
元々は正月2日の大学選手権準決勝も前の国立競技場で行われていたため、何度もこの大会には来ているが、最近母校が弱いためなかなか来ることが出来なかった。しかし、今回は新国立競技場に行くという面もあり、混雑が予想される中チャレンジした。
昨日書いたように京王の駅弁大会で弁当を仕込み、青山門に到着したのは11時。開門が11時45分とラグビー協会の協賛会員優先入場があるため、まあ何とかなるかという軽い気持ちで現地に着くが、もう列がS字になっていて何人並んでいるのかわからないくらい。しかも会員は私だけなので連れ合いは一般に並び、席の確保は必須という状況。
Hゲートからの入場列は長さが限界に近づきつつあるため、10分ほど早く入場開始。まず手荷物検査、これは簡単なもの。会員証とチケットを提示して、バーコードにかざし、中に入る。ここからは未知の領域で階段の位置などは分からないが人についていく。
しかし、3層の自由席は4階にあるため、長い段をひたすら上る。さらにサイドに近いところに出たため、バックスタンドを目指して早足で行く。ようやくバックスタンドの領域に入ったため、中に入るととにかく通路が狭い。収容人数の関係もあるかも知れないが、席自体も奥行きがなく、身体の大きな外国人にはかなり窮屈だろう。
11時50分には無事に席を確保、連れ合いに連絡する。足元の数字を見ると『19段321ー348』と書いてあるため、これをメールで送るも中々やってこない。途中で携帯電話が繋がり、この数字はあまり意味がないことに気づく。必要なのはその席のエリア(今回は341エリア)で通路の表示は全てこれがないとわからない。実際に座っていた席は『341エリア19段348番』という席であったのだ。10分ほど経ってようやく連れ合いは到着、指示の悪さに怒られた。
これが12時15分、ここからあと2時間15分ある。せっかくだからと競技場内を歩くがまだ上下する階段は未整備であり、上下しづらく、さらに戻れなくなりそうということもあり、3層のみを歩く。驚いたのはトイレの広さ、トイレの箇所は少ないが奥へ奥へ行ってもまだある。
食べ物は崎陽軒やまい泉など充実していて許容度はあるが、飲み物を売る場所が少な
席に戻って弁当を食べながらスタンドを見渡すとかつての国立競技場によく似ている。もちろん屋根が前に出てきて雨の心配はなさそうだが、太陽光線は冬だからか北側のサイドには2層まではかなり強くあたる。
また、電光掲示板は鮮やかで技術の高さは感じるがスタジアムの大きさと比して小さすぎる印象。メンバーも字が小さくてかなり見にくい。
1時を過ぎてもまだどんどん客数は増えるが、バックスタンドは完全に満員、階段に座る輩も出る始末。そして1時半にはサイドも満席、しかし私が見た限り立ち席はないようである。
2時20分には選手も入場、2時半キックオフ。試合だが、初めてのスクラムは明治が押し勝ち、早稲田陣に深く入り込むスタートだったが、キックが長すぎ、戻されてスクラムとなり、反則を取られてペナルティゴールで失点。さらに早稲田の早い攻撃に明治が対応できず、トライを奪われた。さらに明治がスクラムを押そうとすると早いヒールオフからバックスが左に集まり、数的優位を作られて2トライ、さらにモールを押されて1トライなど4トライ、また難しいゴールもSH斎藤が全て決め31対0と早稲田大量リードで前半終了。
後半は明治もライン攻撃を中心に反撃、箸本、山沢のトライなどで10点差まで追うが、34分にWTB桑山に抜かれて1トライ、これで万事休す。終了まぎわにFB雲山が意地のトライをするが、45対35で早稲田が勝利した。
まあ、私はどちらも応援していないのであるが、とにかくディフェンス、特に明治のタックルの甘さが目立つ凡戦だったように思えた。ただ、プレスキックを全て成功させた早稲田・斎藤、明治・山沢は素晴らしかった。
終了後はどれだけ混むかと思ったが、通路や外周のエリアが広く、ほぼ混乱もなく帰ることができた。国立競技場はJR2駅、地下鉄3駅から歩けるのでそれほど電車も混まなかったのである。オリンピック前に一度は行きたかった新国立競技場、十分堪能させてもらいました。