奥多摩湖を出て湖面に沿って青梅街道をまっすぐ走る。途中には隧道と橋がかわるがわる登場し、左側には湖面が見える。途中の小河内神社側には一つ目のドラム缶橋『麦山の浮橋』がある。峰谷橋のそばだが、ここは2017年7月に行ったことがあるため、今回は奥にある『留浦の浮橋』を目指す。
(2017年7月撮影)
ドラム缶橋の由来は元々住民の往来のためにドラム缶を繋いで簡易的に作ったものだが、現在はドラム缶状の樹脂と金属のフロートをいかだのように組み、湖面の反対側まで行けるようにした施設で奥多摩湖には2つの浮橋がある。麦山の浮橋が220m、留浦の浮橋も同じくらいらしい。
麦山の浮橋を越え、大月方面への道が別れる深山橋をそのまままっすぐ丹波山方向に進むと次の集落が留浦(とずら)である。
バス停を越えたところに20台ほどの駐車場があり、ここに車を停める。
そこから階段を降りると目の前に浮橋が見えてくる。よく見ると浮橋は弓の形となっていて橋に乗ると浮き沈みする。
注意書きには『同じフロートには10人以上乗らないこと』とある。しばらくは段差のあまりない階段を降りるが、ここもフロートのため微妙に揺れる。
少しすると上下の揺れにも慣れ、フロートの継ぎ目にも引っかからずに歩くことができる。中央部に近づくと湖面を渡る風が涼しい。気温が35℃近くまで上がった日であったにも拘らず、水の上は涼しいことを実感。しゃがむと湖面に近くなり、先に見える橋が高く感じる。普段、橋を渡る際に水面ぎりぎりということは滅多にないため、ここからのシーンは新鮮である。
対岸には大した距離もないため、あっさりすぐに到着。しかし、対岸の橋の上に登っても帰る道もないため、すぐに引き返した。
今日の行程は自宅を出発、青梅市から塩船観音寺、奥多摩湖、留浦の浮橋とやってきたあとは、深山橋まで戻って国道139号線を使い、山梨県小菅村にある道の駅を経由して大月ICへ。帰りの中央道はオリンピックなのか入口規制があり、少し渋滞したものの、早めに自宅には到着。僅か1日の夏休みではあったが、いつも同じ通勤路の往復から考えるとそれなりにリフレッシュすることができた。
非常事態宣言下、他府県にあまり足を踏み入れず田園風景を楽しむドライブ、たまにはこんなのも面白い。