hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

東寺特別展に行く

2019-05-03 05:00:55 | 日記

連休という時間を持て余すタイミングでもあり、上野の東京国立博物館平成館で開催中の東寺特別展に足を運んでみた。東寺金堂に祀られている立体曼荼羅はもう10回以上見に行っているが、博物館展示の場合は前後からも見ることができるので楽しみにしていた。

展示であるが、第一会場の最初では『空海と後七日御修法(ごしちにちみしほ)』と題して密教の解説や五鈷杵・五鈷鈴などの空海が中国から持ち帰った法具の展示・説明などが中心。特に室内には後七日御修法の会場を再現して曼荼羅や十二天像、五大尊像の絵が並んでいてその様子がよくわかる。ただし、実際に行われる際には東寺灌頂院内で真っ暗な中行われているのだが。国家安泰や五穀豊穣を祈願する真言宗最高の儀式であり、その様子を垣間見ることができる。

さらに普段は観智院に並んでいる五大虚空蔵が本来の位置に置かれていて仏はもちろん、仏像が乗っている馬、象、獅子、金翅鳥、孔雀をよくみるとその表情まで解り、面白い。続いて『東寺の信仰と歴史』と題して十二天面、八部衆面など面や獅子・狛犬などが並んでいる。


第二会場に移ると『曼荼羅の世界』となって東寺金堂の仏像のうち、5大菩薩のうち4菩薩、5明王のうち不動明王以外の4明王、四天王のうち2天、吉祥天騎像と殆どの仏像をすぐそばで見ることができる。吉祥天は写真撮影も許されていて存分に楽しむことができた。


特に明王が人気でシバ神を踏みつけている降三世明王、力強く手をクロスさせている軍茶利明王、これ以上ない怖い顔の金剛夜叉明王などが人気があった。私個人的には大威徳明王の6面6臀6足の異様で厳しい姿が好きで水牛の顔の優しさと対比できてなかなか楽しかった。

もちろん、東寺でみるのも素晴らしいが、博物館でライトを当てて細かいところまで見れるのは楽しい。梵天が見れなかったのは残念だが、東寺のファンは是非来館されることをお勧めしたい。なお、休みの日でも3時以降であればそれほど混んではいない。ただ、閉館は5時であることもお忘れないように。