hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

土筆とスギナ(杉菜)

2015-03-23 05:00:09 | 日記

寒かった今年の冬もようやく終わり、この1週間くらいでかなり春めいてきた。この1週間くらいは植物の世界では大きな変化が表れる時期なのではないか。数週間前から井の頭線富士見ケ丘検車区あたりを見てきたが、遂に土筆が数多く顔を出した。

土筆はご存知だとは思うが、スギナ(杉菜)の胞子茎であり、必ずそばにはスギナの姿がある。スギナは秋には全て枯れて地表からは無くなるが、地下茎はシッカリ残っており、小さな土筆は土の中で育っているのである。

スギナはシダの仲間であるトクサ科の植物であり、いわばその花の部分に当たるのが土筆で、最初地上に表れた時は緑色、これが袴と言われる葉の部分と胞子嚢の部分で光合成をして胞子を作り、やがて胞子嚢の部分が黄色くなり、開いて胞子を飛ばす。

その生態をよく観察するとスギナは多少日陰にもあるが、日の当たらない場所には土筆は生えない。一方、日が当たる線路の脇などには土筆がニョキニョキ出てきて面白い。そのため、検車区にはフェンスがあるが、殆どの土筆はその中にある。


先週末は見にこなかったため、土筆はかなり黄色くなったものが多く、あと1週間経つと姿を消すのかもしれない。


それにしても生き生きとした土筆と固く冷たそうなレール、中々のコントラストである。毎年、この道を通り花見に行くとまた土筆を見逃したと後悔していたが、今年はその姿をじっくり見ることが出来た。中々町では見れなくなった土筆もまだ久我山では見ることができる。