hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

◯◯前駅と東西南北駅

2013-10-22 06:42:19 | 日記

鉄道シリーズ その9。明治5年に新橋~横浜間で鉄道が開通してから145年、あと5年で150年になるが、日本では鉄道が重要な交通手段である。日本より早くから鉄道が発達したアメリカでは地下鉄や路面電車などはそれなりに走っているが、幹線は殆ど飛行機や自動車にとって変わられつつある。
この鉄道網の発達で日本では路線も増加、駅も新たに造られた。しかし、困ったのは駅名。始めは地名、そして近くにあるランドマーク、例えば市役所や学校などを付けた。市役所前という駅名は安直なのか、全国に点在する。(福井鉄道、紀州鉄道、千葉都市モノレール、長野鉄道)

一方、面白い例では、自身立派な駅なのに他の駅を駅名に取り入れた、まあ、言って見れば謙虚な駅名がかつてあった。それが、京成千葉線の『国鉄千葉駅前』という駅名である。確かに周囲で国鉄の駅が最も有名なランドマークとはいえ、ライバルの名前を付けるとは⁈国鉄民営化もあり、昭和62年4月に『京成千葉』に駅名を変更しているが。また、同様に能勢電鉄に『川西国鉄駅前』という国鉄川西池田駅との連絡駅があったが、こちらの方は残念ながら昭和56年に廃止されてしまった。

他にも『火薬庫前(現、明大前、京王線)』『味の素前(現、鈴木町、京浜急行大師線)』『小田急本社前(現、南新宿、小田急線)』『石神前』(青梅線)『教会前』『金比羅前』(いずれも鳴門線)など変わったランドマークは沢山ある。(最後の3駅はJRに現存している。)

しかし、そのうち、大したランドマークのない場所に駅を作ることが増えて、今度は主な駅名に東西南北や新・元などを付けるケースが増加した。例えば浦和など東西南北に加え、武蔵浦和という駅まである。
ここで面白いのは、『北』を付けるのはいいが、後ろに付ける例もあった。横浜市地下鉄の『新横浜北』駅である。しかし、これには問題があって、すぐに改名され、今は『北新横浜』という名前になった。というのは地下鉄に乗っていて、駅名を最後まで聞かず、新横浜駅と間違えて下車する人が相次いだことによるらしい。同じ例が横浜線の新設駅、『八王子みなみ野』であろう。また、後ろに『新』を付けた謙虚な駅は福井鉄道の『武生新』『福井新』などもあったが、両方ともいまは改名されている。

こうして駅名を見るだけでドラマがあったり、愉快なエピソードがあったりして色々と愉しめるので時刻表研究はやめられない。
(次は温泉駅⁇)