放菴日記抄(ブログ)

これまでの放菴特集・日記抄から「日記」を独立。
流動的な日常のあれこれを書き綴ります。

鳥取➖松江➖出雲の旅#2(20191101大浴槽は大事)

2019年11月20日 00時20分14秒 | あんなこと、こんなこと、やっちゃいました

 鳥取に着いてから、まだご飯を食べていない!

 こんだけ食べてまだ食べるんかい!と言わんでほしい。さんざん地元のお酒を呑んで、魚食べて、郷土料理を食べて、それでご飯だけ食べへんいうのは無礼やと思う。
 そもそも、お昼は羽田空港でソバ。だからぜんぜんお米食うてない。

 ちら、と店内を見渡すと、お品書きに「へしこの出汁茶漬け」とある。
 お店の人に「『へしこ』て何ですか」と訊くと、「サバです」と返ってきた。
 「あ、じゃあ、へしこのお茶漬けください」
 「はい」
 実はこれには若干の説明が必要だ。
 訊いた当初は「へしこ=サバ」という理解をしたが、これは間違い。サバをヌカ漬けにしたものを「さばへしこ」と言うらしい。さぞやご飯の大親友なのだろう。
 
 いつのまにか隣で呑んでいた土木関係のおっちゃん二人組は帰ってしまった。ぱぱっと呑んで、すぅっと帰る。関西弁やったけど何や「ちゃきちゃき」しとったな。

 へしこの茶漬け、きたでぇ。ご親切にも小鉢をつけて取り分けられるようにしてくれはった。
 お米がおいしい。やっぱり「へしこ」がよく合う。へしこ一切れで何杯でもいけそう。ホンマご飯の大親友や。
 一気に食べた。おでんもお魚もお酒も完食・完飲。
 うわぁお腹きっつい(あ、こりゃ東北弁かな)。
 「ごちそうさまでした。」
 まるで井○五郎が二人来たみたい。

 お宿に戻ってお風呂に入ることにした。大浴場が待っている。
 やはり大浴場は欠かせないだろう。無いと泣きそうになる。客室のユニットバスではシャワーくらいしか使えない。お湯を張ってもせいぜいお腹が浸るくらい。
 一昨年、大浴場ナシのホテルに6日間カンヅメになった。あれも11月だった。11月といえば温かいものが恋しい頃。それなのにお腹までしか湯に浸せない。ユニットバス内でしんしんと冷えてゆく背中。あれは泣いた。と言うか哭いた。以後、ビジネスホテルと言えども大浴場は絶対欲しいと思うようになった。あとランドリーも外せない。

 大浴場はジャグジーまでついていて豪華。最近のビジネスホテルって何てゼータクなんだ。
 身体を洗ってからお湯の中へ。首まで浸かり思う存分足を伸ばす。あ゛ー・・・思わず声が出る。
 一階のロビーでマンガ本を貸し出していたので一冊借りてくる。明日の朝食バイキングが楽しみ。

 鳥取の夜はとても静か。ビジネスホテルだからだろうか、夜遅く騒ぐ人もいない。
 今日はとても素敵な出会いがいっぱいあった。生きている人にも、そうでない人にも、とても良くしてもらえた。
 明日は松江へ行く。いい出会いがあるといいな。


コメント
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