その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

ぎぶしの花

2011年04月06日 | Weblog

 

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ぎぶしの花

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今日の句

「はじめましての声かけて花ぎぶし」

 

風にゆらゆら~動くものに目が行く

ぎぶしが咲きだしたのだ

この花は葉よりも先だって多数の花穂を垂らして

まるで簪のようにゆらゆら風に揺れる

淡黄色の小花を密につけて垂れ下がります

雌雄異株で雄株は黄色雌株は緑の花が咲きます

写真はまだ花が咲き切っていませんが

間もなく小さな蕾が花開きます

種子をヌルデの五倍子(フシ)の代用に

黒色染料として用いたことからこの名がついたそうです

また江戸時代にはお歯黒の材料にもなったそうです

 

4月の旬な写真だけの

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今日の写真は・・・ 

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連翹(レンギョウ)

2011年04月05日 | Weblog

 

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連翹(レンギョウ)

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今日の句

「連翹や無垢なところもまだ少し」

 

通勤に使う道の路肩に咲く連翹

いかにも春の感じが心地よい黄色が鮮やかだ

世界中に広まったこの花の原産地は中国

枝は長く伸びて先が垂れるものと

直立して匍匐するものがあります

はに先だって花が咲き果実を乾燥させて漢方薬として利用します

日本の自生レンギョウはヤマトレンギョウといい

岡山県に自生するそうです

 

日本に渡来したのは古く平安時代には薬として

宮廷に献上されたそうです

高村光太郎が愛した花として有名で

四月二日の光太郎忌を連翹忌として

俳句の世界では知られています

 

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しだれ桜

2011年04月04日 | Weblog

 

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しだれ桜

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今日の句

「深爪の指の先には糸桜」

 

しだれ桜の記憶は神社だった

子供ころの遊び場は神社だったし

そこには必ず桜それもしだれ桜があった

学校が終わると真っ直ぐに誰に誘われるでもなく

それぞれが集まってきて悪ガキとして遊んだ記憶

最近は全く子供の遊ぶ姿を見なくなった

学校が終われば真っ直ぐに行くところは塾なのだから

塾には子供たちがあふれている

まるで今の大人たちが集まった遊び場が

いまの子供たちの遊びを兼ねたところが塾なのだ

 

しだれ桜はエドヒガンの変種で

観賞用に栽植されました

枝が垂れ下がる形のために枝が長く伸び

太い幹は横に広がり樹齢も長く大木になります

しだれ桜は糸桜、しだり桜、枝垂彼岸、紅枝垂とも言われます

 

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今日の写真は・・・おふく桜と陽春桜 

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ハクモクレン

2011年04月03日 | Weblog

 

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ハクモクレン

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今日の句

「モクレンの一点見つめて同じ向き」

 

毛深い外套を脱ぎ棄てて

ある日突然白い姿を見せる

それまでに何度も豪華な外套を脱ぎ換える

花の中でも蕾のころから豪華なのです

そして白い花が一点を目指すように

皆同じようにそろう姿はまるで

ろうそく型のシャンデリアのようです

日が沈むころほのかに灯る街灯のようにも見える

花の王様だという人もいるくらい豪華な花ですが

花の美しい時期が短くてただ・・数が多い分

美しい姿が走馬灯のように見える

 

10世紀の「和名類聚抄」に記載がみられ

古くから渡来していた植物のようです

貝原益軒の「花譜」にはハクモクレンの記載があり

漢名の玉蘭の字があてられています

ハクモクレンは十八世紀から十九世紀にかけて

ヨーロッパから渡来したそうです

英名をマグノリア(サーカスでおなじみの名前?)といいます

欧米でも人気の花ですが・・ルイジアナ、ミシシッピーの州花です

 

俳句の季語にもなっている花で

単にモクレンというと紫色の花を言うそうですが

白い花はハクモクレン或いはハクレン、ビャクレンといいます

 

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雪柳

2011年04月02日 | Weblog

 

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雪柳

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今日の句

「ひそやかな自尊心持つ雪柳」

 

小学生のころには庭にあった記憶の雪柳

自分よりも背の高い大きな茂みで

白い愛らしい花がびっしりと咲いていた

花の重みでしだれた細い枝が重なり合って

雪が積もった柳のようでした

子供の背丈が伸びるように

雪柳も大きく成長したけれど大人の背丈にはなれないままだ

雪柳を見ると自分と背比べしたことを思い出す

その庭にはもう雪柳がない

家を建て替えたときに譲ってしまったそうだ

雪柳を見ると子供のころを思い出し懐かしい

 

雪柳

学名 Spiraea thunbergii 英名 thunberg's meadowsweet

別名 コゴメバナ コゴメザクラ

バラ科の花でシモツケ属

spiraeaはギリシャ語の「花環」の意味だそうです

俳句の季語にもなっている

コゴメバナは白い小花が米粒に似ることに由来する

寒さに強く丈夫で華やかなので庭木として好まれる

 

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四月

2011年04月01日 | Weblog

 

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四月

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今日の句

「カーテンを強めに開けて四月です」

 

風が気持ち良い朝

カーテンを思い切り開けてみる

何もかもが新しくなるような爽やかさ

肩に春舞う四月です

入学式を象徴する桜もグッドタイミング

日本列島は縦長で毎年桜の満開に

入学式を行える地域が変わる

そこに季節感があって

それぞれの思い出につながるんですね

最も沖縄とか北海道は

入学式に桜は

速かったり遅かったりでそろわないね

昔は桜暦というのがあって

桜の咲き方を細かく分けて

それを指標にして

農作業の手順の拠り所にしてきました

数字を追うだけでは季節は測れない

自然の暦はそのことを教えてくれます

芭蕉の句に

「しばらくは花の上なる月夜かな」

 

ご近所の桜が開き始めたので

写させていただきました

今年最初の桜です

 

 

 

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