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シロギス ( 白鱚 )
- Sillago japonica (Temminck and Schlegel,1843) -
天麩羅などでお馴染みのキス。
シロギスは、海岸で投げ釣りなどで良く釣った馴染みのあるお魚なの。
一年中釣れるけど、晩春から初夏が旬とされ、この時期が一番美味しいとされています。
今回のは、一カ月ほど前に入手して味わったもの。
掲載の順番待ちで、一カ月もたってようやく登場なの。お待たせしちゃったわね。。ゴメンなさい。
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シロギスのお刺身
うちの近辺だと、シロギスは、天麩羅・塩焼き用の18センチくらいのが数匹トレイにパックされ、
2~300円で販売されてます。北陸物が中心です。
ときどきトロ箱いっぱいに詰まった鮮魚流通もあり、こちらは25センチ位のやや大型が中心ね。
今回のは、魚屋のオヤジさんご推薦の「質の良い」もの。お刺身向きの鮮度でした。
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サイズも比較的大きく、体長26cm、全長だと29センチのまずまずのサイズ。
価格もシロギスとは思えない強気の価格で、キロ単価1500円もしていました。。
キロ1500円というと、キンメダイ、ノドグロ(アカムツ)の中型サイズの価格に匹敵するわね。 (* * !
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シロギスは、天麩羅、塩焼きで味わうのが殆どなので、今回はもちろんお刺身で。
とても繊細で柔らかい魚肉なんだけど、包丁が、すっと切れ込み、魚肉の質の良さが感じられたわ。
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シロギスは、やや淡白過ぎるくらい繊細な魚肉なので、風味の豊かな皮付きのお刺身がお勧めです。
皮を引いちゃうと、品が良すぎて、物足りない、やや味気ない感じなのよね。
お湯を振り霜造りにしていますが、皮はとても薄く柔らかいので、余り温度が高いと破れたり反り返りが出るので、
今回は70℃くらいのお湯を、皮目にガーゼを当ててソフトなお湯振りにしたの。
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味わうと、とても繊細で肌理の細かい上品な甘味がある素晴らしいお刺身でした。
トロけるような柔らかさではなく、シコっとしたしっかりした噛み心地の感じられる魚肉で、
とても爽やかで夏向きのお刺身だと思います。
シロギスは、やっぱり天麩羅が美味しいです。でもお刺身もステキ。
お刺身用の鮮魚が入手できたら是非味わってみてくださいね。
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本日のオマケ。。
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肘叩 ( ヒジタタキ )
昨年とてつもなく大きなシロギスを入手して味わいました。
体長が53センチ、全長だと56センチもあったの。
写真の手前が体長23センチの平均的なサイズなので、その大きさ、太さが見てとれると思います。
実は、シロギスは条件さえ合えば、考えられないほど巨大化するお魚のようで、
時としてこんなサイズも稀ですけど漁獲されているようです。
巨大シロギスは、北陸では、肘叩 ( ヒジタタキ )と呼ばれています。
こんな呼び方まであるという事は、意外に沢山揚がるのかもしれないですね。
過去にどれほど大きなのが獲られたのか知りたいですねぇ。
まさか1メートル超えまでは無いと思うけど、体長53センチではまだまだ小型、なんて言われてしまうかも。(笑)
この肘叩をお刺身で味わったのですが.....。
予想はしていたけど、残念ながら余り美味しいものではありませんでした。
手前の23センチの方が遥かに美味しかったわ。
大きくなればなるほど、ガッチリ脂がのり、旨味も増してくるタイプのマグロとかハタみたいなお魚とは違い、
シロギスの売りは、軽やかで繊細な上品さなので、大きくなるとその美点が薄れてしまい、
平凡な食感、味覚になってしまった感じだったです。
老成魚、巨大魚は旨くない。
そこそこの育ち盛りのサイズが一番美味しい、という人も多いです。
このシロギスの食感は、そんな意見に頷きたくなるような感じでした。
かしこ。