ビタミンおっちゃんの歴史さくらブログ

STU48 音楽、歴史 などいろいろ

◎映画「レ・ミゼラブル」見ました

2014-06-15 20:30:06 | 映画
映画「レ・ミゼラブル」見ました

★以前、さくらちゃんが「さくめーる」でおすすめの映画として書いていた「レ・ミゼラブル」(BD)を見ました

・映画「レ・ミゼラブル」は何種類もあるけど、おそらくミュージカル版やろね
 全編ミュージカル仕立てになっていて、すごいね
 最後のシーンとか感動しました

・私は原作の小説「レ・ミゼラブル」は全部読んでいませんが、ミリエル司教の場面は読んだことがあります

・司教は彼に近寄って、低い声で言った
「忘れてはいけません、決して忘れてはいけませんぞ、この銀の器は正直な人間になるために使うのだとあなたが私に約束したことは」
 何も約束した覚えのないジャン・ヴァルジャンはただ茫然としていた。司教はその言葉を発するのに強く力をこめたのである。彼は一種のおごそかさをもってまた言った。
「ジャン・ヴァルジャンさん、あなたはもう悪のものではない、善のものです。私があがなうのはあなたの魂です。私はあなたの魂を暗黒な思想や破滅の精神から引き出して、そしてそれを神にささげます」(「レ・ミゼラブル(1)」ユーゴー作、岩波文庫)


○さくちゃんは5、6年ほど前に、劇団四季の「ライオンキング」のヤングナラ役をやってたんやね
 だから、よけい感慨深いものがあるんやね

◎「幸福論(第1部)」より 2

2014-06-15 16:47:18 | 歴史 本
「幸福論(第1部)」より 2

「幸福論(第1部)」(ヒルティ 岩波文庫)より抜き書き 2

・悪は、格別きびしく叱ったり、非難したりする必要はない
 多くの場合、それが明るみに持ち出されるだけで充分である

・われわれは何事によらず怨みを残してはならない
 それはまったく無益であり、ただ自分の心を傷つけるだけである

・時間をつくる最もよい方法は、1週に6日、一定の昼の時間に、ただ気まぐれでなく、規則正しく働くことである
 規則正しい仕事こそ、とくに中年以後は、精神と肉体の健康を保つための最上の方法である

・常にまず1つの仕事を仕上げてから、次の仕事にかかろうとすることもまた、間違っている
 ひじょうにたくさんの計画や、手を着けた仕事を身のまわりに置いて、その時どきの抑えがたい気分のままに、あるいはこれに、あるいはあれに、向っていくのは正しい仕方である

・手早く仕事をすること
 そして単なる外形をあまり気にせず、あくまで内容に重きをおくことである

真理はどんな部門においても、概して単純なものである

・毎朝、最初の1番よい時間をまず一二の新聞でつぶす人たちは、その日1日の正しい仕事の興味を失うことになる

・一部の現代人のあいだで、体裁のいい口実のもとに、多くの時間を浪費しているのは、芸術である

・ひとは幸福になりたいと思うならば、何よりもまず正しい仕事をさがすがよい

・どんな信仰の人にも、生涯彼を見捨てず、どんな不幸な時にもいつも彼を慰めてくれるただ2つのものがある
 すなわち、仕事と愛とである

◎飛行機 18 ライト兄弟 10

2014-06-15 14:11:43 | 歴史 本
飛行機 18 ライト兄弟 10

エンジンで推進する飛行機をめざして

◎1902年の時点で、ガソリンエンジンは実用化されていて、ライト兄弟は1902年12月に地元のガソリンエンジンの製造会社20社あまりに、エンジンの仕様を手紙に書いて問合わせたが、どこからもいい返事はなく、適したエンジンは存在していなくて、できたとしても法外な費用がかかるということであった

◎1903年の動力機を設計するにあたり、エンジンを90.7kgとすると人を含めた動力機の総重量は626ポンド(284kg)と推定された

 必要なエンジンの馬力は8.6馬力と見積もられた

力、仕事、エネルギー、パワー

・力の単位はN(ニュートン)で、1kgの物体に作用して1m/s2 の加速度を生じさせる力が1Nである
 (s2 は毎秒毎秒)

・「仕事」という物理量は、どれだけの力でどれだけの距離を動かしたかで定義するのが合理的で、すなわち
仕事=力×距離 と定義する

・仕事をする能力をあらわす量がエネルギーで、仕事およびエネルギーの単位はJ(ジュール)が用いられる
1Nの力で1m移動させるエネルギーが1J=1N・m

・パワー(仕事率、出力)
 単位時間あたりになされる仕事量をパワーと呼ぶ
 パワーの単位はW(ワット)
 1秒間で1Jの仕事をするときのパワーが1W

○エンジンの出力をあらわすパワーの単位には「馬力」が用いられ
 1馬力=76kg・m/s=746W  76kgの物体を毎秒1m持ち上げるパワー

○パワー=力×距離/時間=力×速さ であり
エンジンに要求されるパワーは、空気抵抗×飛行速度となる

○空気抵抗をDとすると
D=k・V2・S・CD から計算できる(V2はVの2乗)


1903年の動力機の空気抵抗を計算すると

スミートン係数 k=0.0033
飛行速度 V=35マイル/時(16m/s)
翼面積 S=500平方フィート(46.5平方メートル)
抵抗係数 CD=0.045
として
空気抵抗D=0.0033×35×35×500×0.045=約91ポンド(41kg)

エンジンの馬力をPとすると
P=DgV=41×9.8×16=約6429W=8.6馬力

◎こうして、ライト兄弟は90kgで8馬力のエンジンが買えるかどうか問い合わせたがいい返事がなかった

 そこで自分たちでエンジンを作ることにした

 製造組立は助手のチャーリー・テイラーが担当した

 完成した世界初の航空機用エンジンは4気筒水冷エンジンで、スロットルはない
 1903年4月には安定した運転ができるようになり、始動時には16馬力、連続出力では12馬力を出し、重量も69kgと当初のスペックを満たしていた