ビタミンおっちゃんの歴史さくらブログ

STU48 音楽、歴史 などいろいろ

◎似て非なる友について

2014-06-02 19:53:48 | 歴史 本
似て非なる友について

★「似て非なる友について」(プルタルコス、岩波文庫)よりほんの少しだけ抜き書き

・生まれついての自分の特性で満足することなく、すぐれたものを尊び追求する習慣を学習によって身につけないかぎり、「愛は愛の対象に対して盲目になる」

・友を必要とする時に、真の友はいなかったのだと知るのはつらいことです

・欲しいのは私と同じ真実を言ってくれる友人、自分の意志に従っての決断が私の決断と同じになる友人です

・真の友というものは何もかもまねるとか、何もかもあっさり認めるとかいうことはせず、本当に良い点だけをまねもし認めもするものだということです

・友人というのもそれと同じで、たえず称賛の言葉をかけたり励ましたりしては元気づけ、また幸福感にひたらせ、よってもって友の品位を美しくしてくれます
 しかしまた、叱責が必要な場合には、歯に衣を着せず率直に、後見人的な目を利かせながら攻めたてます

・我々を喜ばせ、幸福感にひたらせる態度をとる人も、もし我々にいやな思いをさせたり逆らったりすることもあるなら、友人たるにふさわしい人だと考えるべきです
 反対に、交際しているといつもただひたすらに気分がよく愛想がよく、混じりけもなければ刺もないというような場合はあやしんでよいのです

・あえて率直に物を言ってくれる友人というのは少ないものです

しらふの時はまっすぐにものが言えないのに、酒が入るとずけずけ言うというのは、高貴でもなく、勇敢でもなく、男らしくない性質を表しているのです
 弱い犬のようなものです


・幸運の波に乗っている人こそ、率直に意見を言い、自信過剰の熱を冷ましてくれる友人がいなければならない

人間が得意の絶頂にあるのを神様が突き落とされる、あるいはその身につけた力や重みの衣を剥ぎ取られる場合は、そのこと自体が警告であり、それによって悔い改めるべきです

・最もよろしくないのは、忠告された者が忠告を仕返す、あからさまに言われたらあからさまに言い返す、というのです

悲しみに沈む者には友のやさしい言葉を

 愚かしさ目に余る者には友の忠告を