Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

せっかち歌仙・その43 ほととぎすの巻

2019年06月21日 | せっかち歌仙

       

参加者=茶目猫・晩菊・紅蓮・長者巻・山八訪・多摩のO脚・逐電・良流娯



発句........ほととぎす外輪山にこだまして  茶目猫     
脇句........入道雲の覗く青空  晩菊      
3...........風をうけ大海原を進むらん  紅蓮    
4...........六分儀にて進路を決める  長者巻     
5(月)...新月に願い込め過ぎ二日酔い  山八訪    
6...........支えきれずに秋空仰ぐ  多摩のO脚    
(初折裏)
7............祭りはてわれら捕囚のごと歩く  逐電  
8............何が欲しいと問われれば愛  良流娯     
9............偲ぶれど歯痒きことの積み重ね  晩     
10...........納屋の梁にて雨の日の猫  茶     
11...........その上にこっそり暮らすハクビシン  長        
12...........一族そろい今宵にぎやか  紅    
13(月)...しんしんと浅間更けゆく冬の月  O  
14...........夕間暮れ待つ寒天干場  山    
15..........こんなにも雨雲のこと気になる日  良   
16..........とぎれとぎれに読むミステリー  逐     
17(花)..花塵の沼のほとりへ点々と  茶 
18..........追いかけ遊ぶ蛙の子達  晩   
(名残折表)
19..........囀りに合わせヒヨコの第一声  紅   
20..........胸いっぱいに初めての朝  長    
21..........公園のラジオ体操うた涼し  山   
22..........オールしたぜと気取ったあのころ  O   
23..........磯の日や魚突き母に掲げおり  逐    
24..........長蛇でも待つかき氷屋に  良    
25..........日は落ちて家路辿れば薫る風  晩   
26..........橋の上にて逢瀬星見ゆ  茶   
27..........オシドリもゆったり浮かぶ湖のほとり  長   
28..........立候補者に耳を傾け  紅   
29(月)..仕事終えテレビ三昧月も見ず  良   
30..........缶から叩き葡萄酒醸す  O    
(名残折裏)
31..........腐葉土かシャンピニオンか秋の宴  山    
32..........皮蛋眠る裏の馬小屋  逐   
33..........砂漠越え輝きを追ふ三博士  茶    
34..........求める夢は際限も無く  晩    
35(花)..満開の花を探してどこまでも  紅   
36..........長閑なまきば阿蘇の牛たち  長

<2019 年6 月21 日~7月30日   >


せっかち歌仙・その43 発句

2019年06月21日 | 発句

発句が決まりました。

せっかち歌仙・その43ほととぎすの巻を本日スタートします。

  発句 ほととぎす外輪山にこだまして  茶目猫

昨日、反省会の席で、あみだくじを引き、順番を決めました。

このブログのコメント欄で連句を続けていくので、1日に1回くらいはブログにアクセスしてください。

では、みなさん、楽しく巻きましょう!


せっかち歌仙・その42 「彼岸寺の巻」反省会

2019年06月21日 | 会合


昨日は、晩菊 長者巻、山八訪、紅蓮 の4人が参加して、渋谷の燦廚( サングリア)で反省会と、次の歌仙をスタートする会があった。

 

問題として出されたのは以下の通り。

4 老舗の閉じる駅頭に佇む  山八訪
  老舗の閉じる駅頭に佇む→下の句字余り。
  ここは字余りだけど、このままにしたいという本人の意向で、変えないことになりました
 
6 牡蠣やきのこで酒を酌みつつ  紅蓮
  牡蠣やきのこ→牡蠣は冬季。秋の季語で統一した方が良いのでは?
  この句は秋の句ですが、きのこが入っているので、そちらの季節を優先するということで、牡蠣もそのまま入れさせてください。
 
11~13 12 下駄ひびかせて相傘かざす  タ   
  10句で完全に恋離れしているのでここは打越になっている? 特に12句は直した方が良い。
  相傘という言葉は、どうしても恋の呼び出しになるので、雨傘に変えることにしました。ターボさん、すみません。
 
15 吾亦紅を→中7字余り。を はいらないのでは?
 
  14...........子らの秋刀魚のわた喰って寝る  逐    
  15.......... 鏡みて吾亦紅をさす娘らの笑み  山
  この句は、山八訪氏が考えに考えた末詠んだ句だそうです。よく見ると、下の句が、ちゃんと上の句に、漢字とひらがなの場所をそろえて詠んであります。
  ということで、「を」はそのままにします。
 
17 千年も眠らぬ花に出会う旅  良 
  千年も眠らぬ花→ここ意味不明。
  福島の滝桜のことを思って作ったそうです。
  良流娯さんによって、この句は、千年も咲く花に会い合掌す に変えました。
 
 
20 飛び交う蝶のたおやかな舞い 
  17~19句で春が3句続いている。もう1句春を続ける必然性があるか?
  春、秋の句は、3~5句続けてもいいことになっているので、そのままにします。
 
21 深く吸ひゆつくり吐ひてストレッチ  茶
  吸ひはいいけど、吐ひて、はこのままでいいのか疑問が出されました。どなたか分かる方は教えてください。  

以上です。訂正する箇所は、三宅島に戻ってから、ホームページを直します。


 
  

今回、「歌仙はすごい」を読んで、思いを新たにしたことがある。

本の中で長谷川櫂氏が書いていた。

「歌仙には細かな規則(式目)が掃いて捨てるほどある。よき捌き手はそれを一々熟知し、規則通りに歌仙を進められる人と思うかもしれない。しかし、もしそんな人を捌き手にすれば、細々した規則の隙間を縫うようにして歌仙を巻くはめになり、まことに窮屈。文学になくてはならない自由な飛躍も直感のひらめきも無縁の苦行、小細工でしかなくなるだろう。・・中略・・そこでよき捌き手に求められるのは自虐的な細かい規則の知識ではなく、役立つ規則と無駄な規則を見極め、役立つ規則でもときには破る度量と才覚にほかならない。」

これを読むと、最低限のルールは守らなくてはいけないけど、自由でいいのだと思った。

そして、私たちの場合、捌き手は少艶先生が参加されなくなった今、歌仙に加わっている連衆のみんなである。

私は歌仙を回し、記録していくのが役割だと思っている。

 


せっかち歌仙・その43 発句

2019年06月18日 | 発句

発句を締め切りました。

明日、6月19日中に、いいと思う句を1-2句選んでお知らせください。


松籟に乗り子らの声梅雨晴れ間 

存分に読書にひたる梅雨滂沱 〇
 
制服の白も眩しく更衣    〇
 
空青く海辺を駆ける夏帽子   〇〇
 
紫陽花の笑顔は消えぬ雨の日も   〇

ほととぎす外輪山にこだまして 〇〇〇
 
炎天に鋼となりぬ槍投げて
 
バス停にバス待つ時間立葵 〇〇

せっかち歌仙反省会と発句募集

2019年06月02日 | 会合

みなさまへ

反省会の日にちが決まりました。

6月20日(木) 6:00~

場所 :  燦廚 サングリア    

  03-3496-3697
        〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17-10 吉野ビル2F

出席できるのは、現在のところ、長者巻、晩菊、山八訪、紅蓮 の4人です。

ご希望にそえなかった方には、申し訳ありませんでした。

それから、出席できない方も、歌仙を読んで、自分の句でも人の句でも、直すようなところや、気づいたことがありましたら、前もって連絡をください。

そして、次の歌仙を、反省会のあと始めます。

6月18日までに、発句を送ってください。夏の句になります。