Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

エマノン歌仙・その14「夏近しの巻」

2008年05月23日 | エマノン歌仙
参加者=逐電・晩菊・良流娯・茶目猫・多摩のO脚・少艶・長者巻・嗤己・紅蓮・山八訪・天遊

発句......石置けば 変わる瀬音や 夏近し  (逐電)           
脇句......太公望の 麦わら帽子  (晩菊)                 
第三......木の陰に しばしねころび まどろみて (良流娯)       
4............大空を舞う 浅き夢見し  (茶目猫)   
5(月)..月見れば うさぎと遊ぶ 幼子や  (多摩のO脚)    
6............南瓜抱えて 手足擦りむく  (少艶)    
(初折裏)
7..........空紅く 黄金に輝く 稲穂かな (長者巻)    
8............玉を忍ばせ 渡すは何時に (嗤己)   
9............古き代に 君に贈るは ひすいなり  (紅蓮)   
10...........ホストクラブに 虚実翔び交う  (山八訪)    
11...........大星の なり手ばかりの 文士劇  (天遊)    
12..........筋はともあれ  我が子撮るのみ  (良)   
13(月). 団欒の 窓覗き居る 望の月 (晩)   
14..........街宣車の行く 三笠の紅葉 (逐)    
15..........白と黄の 菊に飾らる 友の像 (少)   
16..........在りし日偲び 酒を注ぎ交う (O)   
17(花).杯あげて 君へ届けむ 花の風 (茶) 
18..........卒業の日の 喜びに添え  (紅)    
(名残折表)
19..........雛壇に 飾る菱餅 すっきりと (嗤)    
20..........鳥の巣の夢 聖火燃えるか (長)    
21..........よく笑う 弟子や水辺の サボタージュ (逐)   
22..........円空仏のくったくのなさ (天)   
23..........衣剥ぎ 赤肌妖しく コルク樫(山)   
24..........艶やかなるは ワインの酔いか(晩)    
25.........アルプスの ランチタイムが よみがえる  (良)   
26..........ヨーデルひびく 雪渓の谷 (茶)    
27..........うらやまし 汗にまみれて 黒光り (O)    
28..........はずれ馬券の  紙吹雪舞う  (少)    
29(月). 振り向けば おけらの道に 月明かり (長)  
30..........虫の音妖し 眠られもせず (嗤)    
(名残折裏)
31..........夜も更けて 暗がりで飲む 新酒かな (紅)    
32..........孫にも秘密の 松茸の城 (山)    
33..........老饕(ろうとう)の 健啖ぶりに 目を見張り (天)    
34..........尚永らえて 春を迎えん (晩)   
35(花).歌の縁 ありて集うや 花の宴 (良)    
36..........アルトもバスも 訛りあたたか (逐)

<2008年5月23日~9月17日>

歌仙反省会

2008年05月23日 | 会合
昨日は、渋谷 「魚やもへい」で、エマノン歌仙とせっかち歌仙の反省会と、エマノン歌仙・その14の発句を決めました。

発句は、逐電さんの句に決まり、5月23日スタートします。
会の最中、鹿児島の逐電さんから電話がかかってきて、みんなで「初めまして」のご挨拶などして、なごやかな雰囲気でした。
逐電さん、東京に来られる時がありましたら、ぜひ連絡下さいね。

反省会で、出たのは、表6句には、なるべくカタカナを使わない方がいいということでした。俳句というのは、昔からある文芸で、カタカナ言葉は、外来語で新しい言葉だからということだったでしょうか?

昨日の写真をアップします。










発句募集 (締め切り:5月19日)

2008年05月19日 | お知らせ
ほととぎす 警策ほどの 心地かな
    (警策・・座禅で禅僧が揮う平べったい板)

病癒え 心も軽き 更衣(ころもがえ)

尾根に立つ 五月の風の 心地よさ

薫風に 押され斜面を 滑るかな

雲の間に 歓声さそう 五月富士

石置けば 変わる瀬音や 夏近し

五月晴れ 笑う子の高く 抱き取らる

一書読む 木陰透けよと 夏うぐひす
        
坂道に 海の匂ひや 花石榴 

朝まだき 夏鶯の 声のどか