Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

エマノン歌仙・その17「こぼれ萩の巻」

2009年09月16日 | エマノン歌仙
       
参加者=茶目猫・良流娯・天遊・少艶・紅蓮・嗤己・長者巻・逐電・多摩のO脚・晩菊・山八訪


発句.....石垣に 残る温もり こぼれ萩  茶目猫         
脇句......秋天映し 濠静かなり  良流娯   
3(月)...いわし焼く 九尺二間に 月澄みて  天遊
4...........底力あり 庶民の絆 少艶
5...........大衆も 味方につけば 変わるらん  紅蓮
6............雷雲や 軒下借りて  嗤己
(初折裏)
7............雨だれの 怒りの雫 岩穿つ  長者巻
8............ 拗ねて眩しき 鎖骨の窪み   逐電 
9............背中刺す 痛みで覚ゆ 過ぎし日々   多摩のO脚 
10...........心の傷も 今は懐かし 晩菊  
11...........芋嵐 こんな大学 やめてやる   山八訪   
12...........何はともあれ 食欲の秋  天    
13(月).. 山の端に 満面の笑み 望の月  良 
14...........丹精込めし 菊かおるなり  茶   
15..........後の世に いや輝ける 源氏かな  嗤   
16..........蛍を追った ふるさと思ふ  紅   
17(花)..姉妹の 晴着姿に 花綻ぶ  少 
18..........記念写真で 霞む母らは  O   
(名残折表)
19..........春愁に ごわごわ痛き シャツの襟  逐   
20..........背筋も伸びる オーダーメイド  長    
21..........大空へ 飛べよと願ふ 吹流し  茶   
22..........ドームが蓋い ライトが照らす  山   
23..........ヤンキース 火を吹くゴジラ MVP  晩    
24..........夏空高く 噴煙走る  良    
25..........むかしなら めしふろ寝るの 三語族  天   
26..........裸のサルや 進化とまらず  少   
27..........ロードショー 衝撃受けし ラストシーン  紅   
28..........闇を透かして 輝く木の葉  嗤   
29(月)..天空に凍えて浮かぶ月の穴  長   
30..........死体役者も囲むてっちり  逐    
(名残折裏)
31..........夢うつつ 振り向き見れば 秋の宵  O    
32..........桜紅葉の 散り敷く小路  晩   
33..........暮れなずむ 竹林深く 涯り無し  山    
34..........巨大迷路を 駆け回る子等  良    
35(花)..よき人の うなじうつくし 花の寺  天   
36..........シタールの音に ゆらぐ糸遊  茶

<2009年9月15日~12月10日>


エマノン歌仙・その17発句

2009年09月11日 | 発句

今回、提出された発句です。よいと思う句を9月16日(水)午前中までにお知らせ下さい。


秋の朝 優しき色に つつまれて

新涼や 旅へいざなう 空の色  ○

コスモスに 謎かけられて  夢開く ○

むずかしや 世界遺産の 秋遊び

語られし 菊の香高き 節供かな

秋澄むや 峠路たどり 里眺む

さわさわと 秋桜ゆれる 小径行く  ○

愛宕山 八十六段 蝉時雨

石垣に 残る温もり こぼれ萩  ○○○○     

図書館の 忘我につるべ 落しかな