参加者=茶目猫・紅蓮・晩菊・逐電・長者巻・良流娯
発句.....落し文開けば風の音聞こゆ 茶目猫
脇句.....たまの帰省に心浮き立つ 紅蓮
3...........あの眺めあそこ廻ったあのあたり 晩菊
4...........四駆にもたれ食べる腸詰 逐電
5(月)...コッフェルの湯気たち昇る銀の月 長者巻
6............どんぐり笛に大人も夢中 良流娯
(初折裏)
7............楽隊の少女はじける文化祭 紅
8............顔のペイント涙をかくす 茶
9............君んちと僕んちつなぐ水道管 逐
10...........流れの末は誰も判らず 晩
11...........数々の不義理を思う日暮れ時 良
12...........人情をのせ語る文楽 長
13(月)..路地照らす四万六千日の月 茶
14...........祈ってみても叶わぬ願い 紅
15..........何にせよ戦世だけは御勘弁 晩
16..........誇れるものをしかと抱きしめ 長
17(花)..花の雨メロンパン今焼けました 逐
18..........マスクをせずに球根を植う 良
(名残折表)
19..........春雷がところかまわず大暴れ 紅
20..........主守りし和犬いぢらし 茶
21..........妾宅の庭より小判ざっくざく 逐
22..........兎角浮世は有りえぬことも 晩
23..........空想の翼広げて日の盛り 良
24..........濃い影落とす風鈴の音 長
25..........襟足に湯上りの香の女下駄 茶
26..........差しつ差されつ杯かたむけて 紅
27..........シャイ故に素面じゃ言えぬ胸の内 晩
28..........猫化けに行く赤味噌の蔵 逐
29(月)..格子窓空にぽっかり盆の月 紅
30..........家屋を倒し台風が行く 良
(名残折裏)
31..........黄昏に稲田いちめん耀きて 長
32..........陸島々を一望の幸 茶
33..........丘こえて自転車で来る航空便 逐
34..........真澄の空に囀りを聞く 晩
35(花)..山降りて花人となりほろ酔いに 良
36..........ひざを枕に春の夢見し 長
<2014 年6 月13日~7月16日>