Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

せっかち歌仙・その26「落し文の巻」

2014年06月13日 | せっかち歌仙
       
参加者=茶目猫・紅蓮・晩菊・逐電・長者巻・良流娯


発句.....落し文開けば風の音聞こゆ   茶目猫      
脇句.....たまの帰省に心浮き立つ  紅蓮      
3...........あの眺めあそこ廻ったあのあたり  晩菊    
4...........四駆にもたれ食べる腸詰  逐電    
5(月)...コッフェルの湯気たち昇る銀の月  長者巻   
6............どんぐり笛に大人も夢中  良流娯    
(初折裏)
7............楽隊の少女はじける文化祭  紅  
8............顔のペイント涙をかくす  茶     
9............君んちと僕んちつなぐ水道管  逐     
10...........流れの末は誰も判らず  晩     
11...........数々の不義理を思う日暮れ時  良        
12...........人情をのせ語る文楽  長    
13(月)..路地照らす四万六千日の月   茶 
14...........祈ってみても叶わぬ願い  紅    
15..........何にせよ戦世だけは御勘弁  晩   
16..........誇れるものをしかと抱きしめ  長   
17(花)..花の雨メロンパン今焼けました  逐 
18..........マスクをせずに球根を植う  良   
(名残折表)
19..........春雷がところかまわず大暴れ  紅   
20..........主守りし和犬いぢらし  茶    
21..........妾宅の庭より小判ざっくざく  逐   
22..........兎角浮世は有りえぬことも  晩   
23..........空想の翼広げて日の盛り  良    
24..........濃い影落とす風鈴の音  長    
25..........襟足に湯上りの香の女下駄  茶   
26..........差しつ差されつ杯かたむけて  紅   
27..........シャイ故に素面じゃ言えぬ胸の内  晩   
28..........猫化けに行く赤味噌の蔵  逐   
29(月)..格子窓空にぽっかり盆の月  紅   
30..........家屋を倒し台風が行く  良    
(名残折裏)
31..........黄昏に稲田いちめん耀きて  長    
32..........陸島々を一望の幸  茶   
33..........丘こえて自転車で来る航空便  逐    
34..........真澄の空に囀りを聞く  晩    
35(花)..山降りて花人となりほろ酔いに 良   
36..........ひざを枕に春の夢見し  長

<2014 年6 月13日~7月16日>

エマノン歌仙の反省ほか(追記あり)

2014年06月13日 | 会合
昨日は、4人の連衆が集まった。




話したのは、以下の3点について。

★前回のエマノン歌仙・60巻記念「聖堂に光の巻」の反省

少しなおしたのは、31句。
33句と語尾が同じなのでどちらかを変えようということになった。

33句は変えるのは難しいので、31句の「いじらしさ」を「いじらしく」に変更させてもらった。
嗤己さん、すみません。

あと反省で出たのは、第三句の、
密偵が妻に埃を払われて  逐電   
ちょっと恋の呼び出しのようであり、穏やかに詠む表6句ではどうかしらという意見もありましたが、そのままでいくことにした。

★せっかち歌仙その26の発句は茶目猫さんの句に決まった。

落し文開けば風の音聞こゆ   茶目猫

落し文が、夏の季語。
本日スタートです。参加するみなさん、たのしく巻きましょう。
順番は、追ってお知らせします。


★60巻記念の連句集に載せる文章を募集します。

長さや内容など、とくに規定はありません。
連句と自分との関わりなど、どんなことでもかまいません。タイトルも自分でつけてください。

追記)文章の最後に、<これまで詠んだ中で好きな句>として、3~5句選定してください。

〆切りは、7月7日とします。紅蓮のところまで、メールに添付して送ってください。
紙に書くのでもかまいませんが、その場合は郵送してください。

連句集発刊の目標は、年内。
大勢の方の原稿をお待ちしています。


おまけの画像(ipadで撮った写真)








せっかち歌仙・その25  発句

2014年06月06日 | 発句

発句を6月10日までに送ってください。
6月11日までお待ちします。
どの句がいいか、選んでおいてください。12日の会合でお聞きして発句を決定します。
出席しない方は、メールでどの句がいいかお知らせください。


紫陽花の微笑み誘う朝の雨

蛍飛び古里の野に夏来たる

薔薇垣にしばし足止む散歩道

矢車草窓より海の見える家

落し文開けば風の音聞こゆ

祭太鼓朝より聞こえ通し土間