Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

せっかち歌仙・その55 「豊の秋の巻」

2023年12月26日 | せっかち歌仙
参加者=茶目猫・晩菊・多摩のO脚・紅蓮・逐電・良流娯・山八訪・永井人生・長者巻



発句........豊の秋そらまで届く千枚田  茶目猫     
脇句........稲作祝う声もあちこち  晩菊       
3(月)..手を合わせ満月の笑み中東に  多摩のO脚     
4...........義兄の郷で足跡たどる  紅蓮        
5...........ほたる狩り何かが起こる気配して  逐電     
6............歌声誘う花蜜柑の香  良流娯      
(初折裏)
7............カラオケの集ひの前にひとっ風呂  山八訪    
8............貴方のために有るラブソング  永井人生         
9............「燃える秋」ハイファイセットめぐる愛  長者巻       
10...........小布施を訪ね焼きポン食らふ  O       
11...........楽しみは腹を満たしたその後に  晩        
12...........そぞろ歩きの海岸通り  茶    
13(月)..寝袋に包まれ夢へ寒月夜  良  
14...........手管あるらん老猫の恋  逐    
15..........赤ん坊笑えばみなもほころびて  紅   
16..........辰の震撼平らかであれ  長   
17(花)..生きていることが孝行花見酒  永 
18..........春幾百の要塞跡で  山   
(名残折表)
19..........百千鳥聞きつ樹下にて浅き夢  茶   
20..........目覚め見上げる青空眩し  晩    
21..........福井城幾重もの堀どこまでも  O   
22..........子らは喜ぶ恐竜の森  紅   
23..........きぐるみを脱げば美男の現われて  逐    
24..........背に汗にじむ歩荷の笑顔  良    
25..........初摘みの新茶とわかる人減りぬ   山   
26..........何処も彼処も過疎高齢化  永   
27..........たっしゃでな介護の天使ありがとな  長   
28..........お迎えうれし寄り道しよう  O   
29(月)..にこやかに月を見上げる帰り道  晩   
30..........虫の音のなか言葉はいらぬ  茶    
(名残折裏)
31..........選手等の行き交うサイン秋日和  良    
32..........バスが曲がれば客皆傾ぐ  逐   
33..........御別れも御迎えもあり春の駅  永    
34..........もらい損ねた卒業証書  長    
35(花)..師とともに花見したのはいつの日か  紅   
36..........ゆく春ありてくる春のある  山

<2023 年10月 12日~2024年3月14日>


少艶先生ご逝去のお知らせ

2023年12月20日 | お知らせ

少艶先生のご長男から、お知らせを頂き、少艶先生が、本年9月2日、92歳でご逝去されたそうです。

今なお延々と続いている歌仙は、少艶先生がいらっしゃらなくては、成り立っていなかったと思います。

謹んで哀悼の意を表します。

少艶先生がいつまで連句に参加されていたか、たどってみました。

2012年4月から7月まで巻いていた「エマノン歌仙・その23 蕗の薹の巻」でした。

そして、それがエマノン歌仙の最後の巻となり、その後は人数も減って、せっかち歌仙のみ続けてきました。

2011年2月、少艶先生に最後にお会いしたのは、このときの会合だったでしょうか。

 

頂いたお葉書を添付いたします。