昨日は、晩菊 長者巻、山八訪、紅蓮 の4人が参加して、渋谷の燦廚( サングリア)で反省会と、次の歌仙をスタートする会があった。
問題として出されたのは以下の通り。
4 老舗の閉じる駅頭に佇む 山八訪
老舗の閉じる駅頭に佇む→下の句字余り。
ここは字余りだけど、このままにしたいという本人の意向で、変えないことになりました。
6 牡蠣やきのこで酒を酌みつつ 紅蓮
牡蠣やきのこ→牡蠣は冬季。秋の季語で統一した方が良いのでは?
この句は秋の句ですが、きのこが入っているので、そちらの季節を優先するということで、牡蠣もそのまま入れさせてください。
11~13 12 下駄ひびかせて相傘かざす タ
10句で完全に恋離れしているのでここは打越になっている? 特に12句は直した方が良い。
相傘という言葉は、どうしても恋の呼び出しになるので、雨傘に変えることにしました。ターボさん、すみません。
15 吾亦紅を→中7字余り。を はいらないのでは?
14...........子らの秋刀魚のわた喰って寝る 逐
15.......... 鏡みて吾亦紅をさす娘らの笑み 山
15.......... 鏡みて吾亦紅をさす娘らの笑み 山
この句は、山八訪氏が考えに考えた末詠んだ句だそうです。よく見ると、下の句が、ちゃんと上の句に、漢字とひらがなの場所をそろえて詠んであります。
ということで、「を」はそのままにします。
17 千年も眠らぬ花に出会う旅 良
千年も眠らぬ花→ここ意味不明。
福島の滝桜のことを思って作ったそうです。
良流娯さんによって、この句は、千年も咲く花に会い合掌す に変えました。
20 飛び交う蝶のたおやかな舞い
17~19句で春が3句続いている。もう1句春を続ける必然性があるか?
春、秋の句は、3~5句続けてもいいことになっているので、そのままにします。
21 深く吸ひゆつくり吐ひてストレッチ 茶
吸ひはいいけど、吐ひて、はこのままでいいのか疑問が出されました。どなたか分かる方は教えてください。
以上です。訂正する箇所は、三宅島に戻ってから、ホームページを直します。
今回、「歌仙はすごい」を読んで、思いを新たにしたことがある。
本の中で長谷川櫂氏が書いていた。
「歌仙には細かな規則(式目)が掃いて捨てるほどある。よき捌き手はそれを一々熟知し、規則通りに歌仙を進められる人と思うかもしれない。しかし、もしそんな人を捌き手にすれば、細々した規則の隙間を縫うようにして歌仙を巻くはめになり、まことに窮屈。文学になくてはならない自由な飛躍も直感のひらめきも無縁の苦行、小細工でしかなくなるだろう。・・中略・・そこでよき捌き手に求められるのは自虐的な細かい規則の知識ではなく、役立つ規則と無駄な規則を見極め、役立つ規則でもときには破る度量と才覚にほかならない。」
これを読むと、最低限のルールは守らなくてはいけないけど、自由でいいのだと思った。
そして、私たちの場合、捌き手は少艶先生が参加されなくなった今、歌仙に加わっている連衆のみんなである。
私は歌仙を回し、記録していくのが役割だと思っている。
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