参加者＝長者巻・晩菊・良流娯・逐電・紅蓮・茶目猫
発句.....風に舞う旅人の夢秋麗（あきうらら） 長者巻
脇句.....里山行けば蜩の声 晩菊
３（月）.....林ぬけやっと間に合う月の出に 良流娯
４...........かたく握った母のおにぎり 逐電
５........しあわせな時の記憶はとどまりぬ 紅蓮
６............襟にしばらく赤い羽根挿す 茶目猫
（初折裏）
７............この節は受けぬ還暦ちゃんちゃんこ 晩
８............君追いかけし年甲斐もなし 長
９............空っぽの指定席あり夜の 汽車 逐
10...........お上りさんも早なまり消え 良
11...........潜（かづ）きてはまた流れゆき都鳥 茶
12...........転戦転走海かけぬける 紅
13（月）.. 波しぶき冬三日月も震え居り 晩
14...........露天に雪灯立ち昇る湯気 長
15..........寅さんに憂き世忘れて泣き笑い 良
16..........スマホ片手によその世界へ 紅
17（花）..先生の健啖を知る花の宴 逐
18..........春日で満たす空の重箱 茶
（名残折表）
19..........柔らかに草木を撫でて光る風 晩
20..........音なく進む銀色の船 長
21..........弊社より御社の秘書のちょべりぐで 逐
22..........アドレス消して新しい道 良
23..........気が付けば池に初鴨来てをりぬ 茶
24..........秋薔薇を手に母を見舞って 紅
25..........はらり散る細き枝からまたひと葉 長
26..........はたと感じるものの哀れを 晩
27..........来し方の親子関係如何なるか 良
28.........異母妹宅で囲む雀卓 逐
29（月）..にぎやかに月見もかねて集まらん 紅
30..........地球（テラ）を浮かせて虫の鳴きをり 茶
（名残折裏）
31..........山裾の慎ましやかな草紅葉 晩
32..........解散風よ竜巻となれ 長
33..........わが法師お椀の舟で漕ぎ出さん 逐
34..........待つ人も無し浦島太郎 良
35（花）..乙姫の羽衣めくや花の雲 茶
36..........春光あびて出発（たびだち）祝う 紅
＜２０１４年１０ 月２ 日～１１月２０日＞