Blog・連句の部屋

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エマノン歌仙・60巻記念「聖堂に光」の巻

2013年12月03日 | エマノン歌仙
茶目猫・良流娯・逐電・長者巻・紅蓮・晩菊・山八訪・嗤己・多摩のO脚・柳樹・銀次郎・天遊


発句.....聖堂に光の満つる十二月   茶目猫     
脇句.....島々巡る冬晴の旅  良流娯      
3...........密偵が妻に埃を払われて  逐電    
4...........雨音途絶え深き闇底  長者巻    
5(月)...山の端を照らせよ照らせ今日の月 紅蓮   
6............芋栗団子供えし夕べ  晩菊    
(初折裏)
7............門潜り地獄花摘み天仰ぐ  山八訪  
8............火傷ひりひり焦がす想いよ  嗤己     
9............残り香に心惑うて崖の上  多摩のO脚     
10...........花ふるわせる庭の水仙  柳樹     
11...........ジャージ脱ぎ裸の胸を見せつけて  銀次郎        
12...........湯船に浸かりペンキ絵を見る  天遊    
13(月)..寒月やオレンジ色で落ちんとす  良 
14...........夕陽に染まる段々畑  茶    
15..........人知れず野やまを翔る山窩(さんか)たち  長   
16..........粉をかけつつ踊る末裔   逐   
17(花)..浮かれ咲きあとは侘びしき桜雨  晩 
18..........はかなく消えむ春の夜の夢 紅   
(名残折表)
19..........蛤に砂を吐かせて肴支度 嗤   
20..........十三世紀の物語を読む 山    
21..........厳寒を炬燵より見るは天国か  柳   
22..........赤子に触れるささくれた指  O   
23..........親不孝重ねし母のちゃんちゃんこ  天    
24..........屋根を越えゆく石鹸玉吹く  茶    
25..........薄氷を見つけては踏みはしゃぎおり  良   
26..........ふらここ揺らす逐電男  逐   
27..........散りじりに胸の振り子が乱れたり  長   
28..........オリンピックに魔物がひそむ  紅   
29(月)..陽を浴びて心眼に浮かぶ朔の月  山   
30..........秋燕惑う黄昏の空 晩    
(名残折裏)
31..........枯れ枝に残れる柿のいじらしさ  嗤    
32..........柑橘系も医薬も効ず  O   
33..........黒髪の香に疼く懐かしさ  柳    
34..........北を開ければ部屋広くなり  天    
35(花)..杯を止め口で迎える花の宴  逐   
36..........春は揚げ物還暦祝い  長

<2013 年12月3日~2014年4月11日>