Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

エマノン歌仙・その18 寒稽古の巻

2010年01月29日 | エマノン歌仙
       
参加者=晩菊・紅蓮・山八訪・天遊・良流娯・多摩のO脚・長者巻・逐電・嗤己・茶目猫・少艶


発句.....剣先に 気迫みなぎる 寒稽古   晩菊         
脇句......凍てつく空を 朝焼け染める  紅蓮      
3...........大向こう 飛び六方に 声掛けて  山八訪  
4...........急いでわたる 横断歩道  天遊   
5(月)...席見つけ 一息つけば  昼の月  良流娯    
6............夜なべする母 小さくなりぬ  多摩のO脚  
(初折裏)
7............湯に浸り 粧う山に 目を細め  長者巻  
8............真に思うて 眠れぬ男  逐電      
9............我が髪を ボタンに絡め ひっそりと待つ  嗤己     
10...........群竹を吹く 風の問うのみ  茶目猫     
11...........箔剥げて 磁気も試薬も 潜り抜け  少艶      
12...........揚げた紅葉に 季節を喰らう  山    
13(月)..渓静か 山気にひたり 月を待つ   紅 
14...........幽かな瀬音 虫の音ばかり  晩    
15..........幼児の 清き歌声 滲みわたり  O   
16..........嫗の目には 涙あふれて  良   
17(花)..物足りて 心むなしい 花の昼  天 
18..........香りひろがる 木の芽田楽  嗤    
(名残折表)
19..........春おぼろ 辞書の手重き 名文家  逐   
20..........五臓六腑に 言霊の鐘  長    
21..........葉桜の 繁る古刹の 夕間暮れ  晩     
22..........木魚叩いて 薮蚊を潰す  少     
23..........血痕に 深まる謎や ラビリンス  茶      
24..........巨人生まれて 百年が過ぎ  紅    
25..........羅馬にも 街道の蟻を 見つけたり  山   
26..........自慢の髪を バッサリと切る  天   
27..........鏡見て ため息尽きぬ 日曜日  良   
28..........姿勢を正し メタボ忘れる  O   
29(月)..月しなり 削ぎ落としたる 美しさ  長   
30..........今宵限りの 国忠の秋  逐    
(名残折裏)
31..........手毬寿司 菊花をのせて ちんまりと  嗤    
32.........仏花に埋まる 師の柩かな.  茶   
33..........年を経し ポッケの小石に 目が覚める  少    
34..........重い鞄に 青春を思う  O    
35(花)..千年も 人惹きつける 滝の花  良   
36..........遅日の庭に遠く二胡の音  逐

<2010年1月28日~5月4日>

1月28日 歌仙反省会

2010年01月29日 | 会合
少艶、晩菊、山八訪、良流娯、茶目猫、紅蓮の6人が、渋谷の「和奏」に集まりました。

最初にエマノン歌仙・その17の巻の反省。
凡庸だとか、いろいろな指摘がありましたが、とくに句の変更はありませんでした。

次にエマノン歌仙・その18の発句をみんなで選び、あみだくじを引いて、順番を決めました。

その日までに提出された発句は以下の通りです。
◆の句が、それぞれ4票集め、決選投票の結果、

剣先に 気迫みなぎる 寒稽古   晩菊

の句が選ばれました。

楽しく巻きましょう! 順番はこの後のブログを見て下さい。


  (ヴァージニア・ウルフの波に呼応して。)
 嵐凪ぎ 黒き渚や 初茜

  (日本航空(株)の再建や如何に。)
 雪しげく 嵐猛れど 鶴は飛ぶ

 手をあわせ 福来祈る 初御空

 剣先に 気迫みなぎる 寒稽古  ◆

 遠富士は 朝日に染まる 雪化粧

 初雀 朝日の中を まつすぐに  ◆    

 川底の 石の紅色 冬木の芽  

 初市に  おのが凡顔  まぎらしむ

 しんがりの  湯でたっぷりと  耳洗う

 冬銀河  家に吾を待つ  子供たち


昨日集まった連衆

 


 

エマノン歌仙・その18発句

2010年01月25日 | 発句

  (ヴァージニア・ウルフの波に呼応して。)
 嵐凪ぎ 黒き渚や 初茜

  (日本航空(株)の再建や如何に。)
 雪しげく 嵐猛れど 鶴は飛ぶ

 手をあわせ 福来祈る 初御空

 剣先に 気迫みなぎる 寒稽古

 遠富士は 朝日に染まる 雪化粧

初雀 朝日の中を まつすぐに    

 川底の 石の紅色 冬木の芽       

初市に おのが凡顔  まぎらしむ

 しんがりの 湯でたっぷりと 耳洗う

 冬銀河 家に吾を待つ 子供たち