Blog・連句の部屋

みんなで楽しく歌仙を巻きましょう♪

せっかち歌仙・その44 白樺の林の巻

2019年10月30日 | せっかち歌仙

       

参加者=茶目猫・良流娯・逐電・ターボ・多摩のO脚・紅蓮・山八訪・長者巻・晩菊



発句........白樺の林小暗し秋の暮  茶目猫      
脇句.......釣瓶落としの日毎南へ  良流娯      
3(月)...新月や朔太郎の犬宙に吠え  逐電    
4...........下校児たちになつく野良猫  ターボ     
5...........ハンモック島で聞き入る日本の歌  多摩のO脚    
6............夏祭りには木遣りに太鼓  紅蓮    
(初折裏)
7............デイオーとバナナ積み出す港町  山八訪  
8............マチルダ想い夢の中へと  長者巻     
9............目覚めれば嬉し涙の明けの朝  晩菊     
10...........母は娘にまた叱られて  逐     
11...........白髪染めやめたる友にハッとして  良        
12...........鏡池には逆さ富士あり  茶    
13(月)..天空に浮かんだ月が尾根照らす  紅  
14...........色なき風と戯れる子ら O    
15..........赤とんぼ稲穂の波に溶け込んで 長   
16..........存在知れぬ書類の如し  晩   
17(花)..花びらの落ちて野点の茶に浮かぶ  タ 
18..........菜の咲く椀で独り春酒  山   
(名残折表)
19..........遠足の一列過る村役場  茶   
20..........弁当食べておやつ交換  良    
21..........落とし穴掘れば貝塚休火山  逐   
22..........矯めつ眇めつ出土品嗅ぐ  タ   
23..........向日葵の空まで伸びて七変化  O    
24..........息もつかせぬ艶やかな舞  紅    
25..........異国では森鴎外も恋に落ち  山   
26..........舞姫とはと探る悪趣味  長   
27..........さはされど純な思いも見え隠れ  晩   
28..........戦後と言うもいつも戦前  逐   
29(月)..いつまでも変わらず届け月明かり  良   
30..........秋夕焼が首里城包む  茶    
(名残折裏)
31..........台風に備え今ではスマホ族  紅    
32..........イライラ募る牛歩戦術  O   
33..........歯抜かれて早口言葉舌もつる  タ    
34..........養生大事暫しの間  晩    
35(花)..米寿姫しずかに去りぬ花の雨  長   
36..........短き春にも想いは果てなく  山

<2019年10月30日~12月14日>


せっかち歌仙「ほととぎすの巻」の反省会(追記あり)

2019年10月30日 | 会合

昨日は、晩菊 長者巻、山八訪、茶目猫、紅蓮 の5人が参加し、せっかち歌仙・その43「ほととぎすの巻」の反省会と、次の歌仙をスタートする会があった。

当初参加予定だった多摩のO脚さんは、急な予定が入ってこられなかった。

場所は、渋谷の燦廚( サングリア)。

前の歌仙を巻き終わったのは、7月末。それから時間がだいぶたったので、忘れてしまっていることもあったが、楽しく歓談しつつ、反省をした。

途中、大きな台風に見舞われたこともあって、まずお互いの無事を喜びあった。

それでも、職場が大変なことになった人もいて、もしその間歌仙を巻いていたら、そんな表現も出てきたのだろうと思った。

問題が提起され、句を変更することになったのは、次の句だけだった。

13(月)...しんしんと浅間更けゆく冬の月  O  

俳句では、山を抜かしてもいいのは、富士だけという意見が出され、この場合の浅間は、一帯をさすのか、浅間山をさすのか、どっちだろうということになった。

でも、浅間山じゃないかという意見が多く、

13(月)...しんしんと浅間山更け冬の月 

と変更したらという意見が出されて、それがよいということになった。

多摩のO脚さん、もし変えないでほしいということなら、変えずにいくので、お知らせください。

なお、ホームページの変更は、私が三宅島に帰ってからになります。

 

あとは、話題として提示されたことがいくつかあったが、句の変更はなかった。

14...........夕間暮れ待つ寒天干場  山 

13句につけた句だが、寒天は海でとれるけど、長野県でいいのか、というのが本人から出された。長野は寒天で有名なので、いいのではないでしょうか。

18..........追いかけ遊ぶ蛙の子達  晩

これも本人からおたまじゃくし、では字余りとなるので、蛙の子にしたということだった。

蝌蚪(かと)というおたまじゃくしの別名で詠めば、字余りにならないという意見もあったが、蛙の子のままでいくことになった。

33..........砂漠越え輝きを追ふ三博士  茶

「砂漠越え」の仮名遣いに関して山八訪氏のご指摘ですが(追ふに合わせるなら、越えは越ゑではないか)について、調べたところ、文語「越ゆ」の下二段活用の連用形となり、仮名遣いは「え」のままでOKです。
というメールを茶目猫さんからメールを頂いた。
 

ざっと反省した後、次回の発句選びと、順番を決めた。

その結果、同じ数を集めた句が3句あったが、

 発句 白樺の林小暗し秋の暮  茶目猫   

に決まった。

この句に関して、茶目猫さんからメールを頂いた。

「秋の暮」と「暮の秋」の件。

歳時記で確かめましたが、「秋の暮」には晩秋という意味と秋の夕べの両方のニュアンスが含まれるとあり、「秋の暮」のままで良いと思われます。
ということで、最初の句を発句にします。

あとで、ブログに詠む順番を載せるので、みなさん見ておいてください。

できれば年内に巻き上げられたらいいなあと思いますが、忙しい時期なので、無理かも。

そして、これもできればですが、なるべく1日1回、ブログにアクセスしてください。

 


 


せっかち歌仙・その44発句

2019年10月28日 | 発句
発句を締め切りました。
本日、10月28日じゅうに、よいと思う発句を1-2句選んで、お知らせください。
ps)明日、29日の3時頃まで、だいじょうぶです。

 
スカートのバイク通学秋の風  〇
 
秋桜や垣根を越えて陽に伸びる

風立ちて丘のコスモス舞遊ぶ 〇 〇  〇

佇める鴫の夕影伸びゆけり  〇 〇 〇

ゆつくりと二人三脚運動会

ハゼを捕る少年らの顔輝けり

誘われしまま梯子酒秋夜長

紫蘇の実をほぐしサラダに少しだけ  〇

瑠璃色の十字架捜す冬隣
 
白樺の林小暗し秋の暮  〇 〇 〇
 
催馬楽の剣雲を薙ぐ秋の虹

せっかち・その44 発句

2019年10月25日 | 発句

送られてきた順に発句を載せていきます。


 
スカートのバイク通学秋の風
 
秋桜や垣根を越えて陽に伸びる

風立ちて丘のコスモス舞遊ぶ 

佇める鴫の夕影伸びゆけり 

ゆつくりと二人三脚運動会

ハゼを捕る少年らの顔輝けり

誘われしまま梯子酒秋夜長

紫蘇の実をほぐしサラダに少しだけ

瑠璃色の十字架捜す冬隣
 
白樺の林小暗し秋の暮 
 
催馬楽の剣雲を薙ぐ秋の虹



10月29日(火)の反省会の場所

2019年10月13日 | お知らせ

反省会は、6:00~

場所 :  燦廚 サングリア    

        03-3496-3697
        〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17-10 吉野ビル2F

出席者は、長者巻、山八訪、多摩のO脚、晩菊、茶目猫、紅蓮、の5人です。

次の歌仙の発句の締め切りは、10月27日(日)です。

なお、反省会に出られない方で、自分の句でも、他の人の句でも、ここを直した方がいいというようなところがあったら、反省会の日までにお知らせください。

よろしくお願いします。