チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

チャレンジ

2005-10-07 23:08:17 | 覚えておきたい考え
 今週唯一の飲み会は、10月からスタートした新しいチームでの初の飲み会。プロジェクトを進める上で必要となる能力を持ったメンバーが集まったものの、今週は日々バタバタ続きで、メンバーのほぼ全員が一同に介するような機会を今晩まで持つことができなかった。

 そんなメンバーと始めて一同に介せたこと、バタバタして、そして目まぐるしく状況が変わり、いろいろな人にお叱りを受けた一週間がとりあえず終わったこと、また同じグループ内で運営している今週月曜から続いていたワークショップが終わったことなど、飲みのネタには事欠かない。とても楽しい飲みで、いつもより少し多く飲んだ気がする。

 それは偶然のことだったのだが、今日飲んだ店そして座った席は、2年くらい前にある人の送別会をした場所だった。

 今回新しいメンバーで取り組むプロジェクトの創成期、それは約6年前のことだが、その時期から2年前までプロジェクトを支援してくれた方の送別会をした場所だった。

 年齢的には私よりもずいぶん上で、役職もぜんぜん上で、加えてオーストラリア人で、違うカルチャーの組織で育って、そんな人だったが、私はこの方がとても好きだった。

 たくさんの学びをくれた。一番の学びは常によりよいものを目指す前向きで柔軟な発想。決して楽をしようとは思っていないものの、無理をしない発想で提案する内容には必ずダメだしをされる。そして私の考えを聞きだしながら、どのように考えて欲しいのかという自分の考えを丁寧に説明してくれた。そんな素晴らしい方だった。

 でも、プロジェクトを支えて、またリードしてくれたのはこの方以外にもまだたくさんいる。皆情熱を持ってこのプロジェクトに取り組み、そしてプロジェクトから去ってそれぞれがいろいろなところで活躍している。

 今はリーダーとしてこのプロジェクトに取り組む私は、多くの人が情熱を持って作り上げてきたプロジェクトだということを忘れがちになる。目の前の壁に立ち止まり、その壁を越えるヒントがどこにもないような気持になることもある。

 過去にいくつもの壁を越えてきたこと、その蓄積がしっかりあるから現状があること、そしてこの過去の蓄積をしっかりといかすことがとても大切であることを忘れがちになる。

 私を含め、今日集まったメンバーがそんな歴史を背負いながら、新しい世界を切り開いていく、そんなチャレンジがこれから何ヶ月間か続く。

関西弁の主

2005-10-06 23:14:02 | 大切な人
 人が育つ場面に立会うこと、そして人が育つのを実感することは私にとってたいへんな喜び。私だけでなく教育にたずさわっているものは皆そうだろうと思う。
そして、教育という言葉を意識していてもいなくても、全てのリーダーは皆こんなことを喜んでいると思う。

 電話の向こうから聞こえてきた懐かしい関西弁は、私にそんな経験をさせてくれた人。

 私がその人に会ったのは6ヶ月前。営業の最前線でたいへんな実績を挙げているいる人だった。
人の印象は数秒で決まるというが、ほとんど瞬間的に、その人がとても親しみがもて、人間味があり、そして信頼できる人だと感じることができた。営業の最前線で多くの人を直接動かして、成果をあげる一流のリーダーであることを感じることができた。

 その一方で感じたことは、表現は難しいが、何か自分に枠をはめているような感覚だった。リーダーという点でとらえると、もっと素晴らしいリーダーになる可能性があるのに、それに枠をはめているように感じた。

 このリーダーの成長にとって私が役にたてると感じ、それから毎月このリーダーに、他のリーダーとともに学ぶ場に来てもらった。

 最初は、それこそ自分自身にはめた枠やいろいろな遠慮からか、もてる力を十分に発揮できず、受身でいるように見えた。それが環境になれるに従って、またさまざまな知識を得て他のリーダーと交流するに従って、次第にリーダーとしての実力を見せ、それが強化されているように感じられるようになった。

 本質を見抜きシンプルにものごとをとらえる思考力、何が大切か自分はどうしたいのかを瞬時に迷わず判断する意思決定力、正しいと思ったことをすぐに実行する行動力、そして常に前向きで楽しい雰囲気をかもし出す人間力、これらはもともと持っていたものではあると思うが、それらに磨きがかかっていった。ともに学ぶリーダーに強い影響力を発揮するようになった。

 さまざまな領域のリーダーが集う研修という学びの場は、ある面非日常的な場かもしれない。そこで得られるような学びや、自分の発言に対する周囲からの反応といったものは、日常業務の場でなかなか経験することができない。

 日常業務に戻ると、自分自身は成長したはずなのにそのことが疑わしく思えたり、現実に繰り広げられる泥臭い場面の中で、いつしか学びを忘れてしまう。
「あれは研修の場だけの話、現実には通用しない」と思ったりもする。
 
 でも、きっとここがより素晴らしい本物のリーダーになるか、これまで通りのリーダーでいるかの分かれ道のように思う。

 本物のリーダーは決して学びを無駄にせず、どのように活かせるかを模索する。現実は確かに厳しいから、上手くいかないこともあり失敗することも、転ぶこともあるかもしれない。でも決して転んでもただではおきあがらない、より素晴らしいリーダーになって起き上がってくる。そう私は思っている。

 関西弁の声の主は、今こんな現実に立ち向かっている。新しい環境で、どのように周囲に影響を与えられるのか、それまでよりも広い範囲の人に、立場の違う人に直接に影響を与えるだけでなく、間接にそしてさまざまな仕組みを使ってどのように影響を与えられるのかを試されている。

 こんな状況の中で、このリーダーは以前に比べると少し元気がなかったように感じた。

 でもこのリーダーは現状にとどまる人ではない、かならず現状に変化をおこし、さらに素晴らしいリーダーになる人。
このリーダーと一緒にいる時間を過ごした多くのリーダー達が疑っていないように私はそのことを全く疑っていない。

私らしさ

2005-10-05 23:01:36 | 気づき
 ここ3年、この時期になると突然に仕事が忙しくなる。急にという言葉もしっくりこないくらい突然に仕事が忙しくなる。

 じっくりと腰を落ち着けて考える時間がなくなり、走りながら、動きながら考える。
最初は自分の周りで起きることのスピードについていけずあたふたする。どうしていいかわからず、ただばたばたしている。

 でも、この状況にもある時から急になれてくる。

 たとえていうなら「この状況は右に進む、この状況になったから次は左に進む、道をふさぐこの石は動きそうにないから進路をいったん大きく変えて慣性をつけて一機にいく、前の溝は思いっきり勢いをつけてなんとかジャンプする」といったように状況に左右されながらも、こっちだと思う方向に主体的に進んでいくことができるようになる。

 頭の中もそれまで33回転でまわっていたレコードが45回転で回りだす感じになる。自分の言葉が45回転でなり始め、それでも聞き取れるようになる。
 
 今日になってそんな感覚に少しづつなりつつあることを感じた。 

 でも正直なところ完璧に仕事をこなせてはおらず抜け漏れが多く出る。致命的なミスがでないのが救いで、なんとか目的地にすすんでいける。

 「ゆっくりと仕事をしているときよりも、ばたばたやっている時のほうがあなたらしくて、生き生きしている」と私を良く知る人から言われた。

 この言葉を聞いて、自分自身が少しわかったような気がする。私の場合はゆっくりと腰を落ちつけてより高いレベルの仕事を行う状況よりも、ばたばたとしながらも、その環境をコントロールしその中での最善を尽くす状況のほうが、私らしい能力を発揮できているように思う。

魅力的な眼

2005-10-03 23:07:59 | 大切な人
 規模の大きな組織に属しているメリットとして、組織の力によって、個人ではなかなか会うことができない人に会えるということがある。
今週はそんな一週間。

 今日お会いしたのは黒田由紀子先生。ジョン・コッター『リーダーシップ論』の翻訳者そして経営者&コンサルタントとして有名な方で、最近はファシリテーションの世界で評判が高い。有名人が多数登壇する慶応丸の内シティキャンパスの『夕学五十講』にもファシリテーションの講演で11月に出られる。

 黒田先生に始めてお会いしたのは3年位前。ファシリテーション研修の講師をしていただいた。

 研修内容もとても良いものであったが、大変印象に残ったのが黒田先生の眼の力。
それは、参加者が複数のグループに分かれてファシリテーションのロールプレイングをしているときだった。私も参加者としてロールプレイングに参加していたが、何気なく黒田先生のほうを見てドキッとした。

 なんと表現したらいいのだろう、厳しさと優しさと、強さと美しさのようなものが感じられる眼をされていた。結果としてロールプレイングにもっと真剣に取り組もうという気持になった。

 声は出さず、動きもせず、ただ眼の力でその場をファシリテートしていた。

 黒田先生には毎年何度かお会いするが、いつ会ってもすごく新鮮な感じのする方。魅力的な眼、そして眼の力は変わらない。

お互い必要なのに一緒になれない

2005-10-02 22:33:24 | 気づき
 3年前に中小企業診断士という資格をとった。知らない人は全く知らないが、当時も今も、社会人に最も人気のある資格の一つ。

 経済産業省は2001年に資格の位置づけを国家資格に格上げし、試験内容もMBA的な内容に変更した。この試験の合格者を、経営の専門的な知識を身につけた人材として認定し、日本の経済の裾野を支える中小企業の育成を図ること等を目的としている。

 とはいっても、税理士や会計士、社会保険労務士などのように、その資格を持っているものでないと認められない業務というものは中小企業診断士にはほとんどない。また、資格をとったからといって必ずしも中小企業にとって有益なアドバイスができる能力を身につけているわけではない。

 こんなこともあってか、中小企業診断士として独立して中小企業のコンサルティングをしている人は極めて限られている。そして資格取得者の多くは中小企業の育成に全く関わっていないだけでなくその多くは大企業に属しているという現状がある。

 昨日、今日と中小企業診断士の更新研修に参加したが、参加者のほとんどがこのような参加者だった。

 研修では、課題を抱える中小企業のコンサルティングをケーススタディーの形式で5人のチームで行い、経営者へのアドバイスをまとめ発表するところまでを行う。

 紙面のケーススタディーではあるものの、皆真剣に取り組む。職業はさまざまで、資格の取得目的もさまざまではあるが、資格取得の学習を通じて学んだこと、自分の能力を活かしたいと考えている人が多い。

 「世の中の中小企業の多くが様々な課題を抱えており、さまざまなアドバイスを必要としている」と研修講師の先生が話されていた。

 能力を活かしたいと思っている中小企業診断士と、経営のサポートが必要な中小企業の経営者、お互いのニーズがあるのに、一緒になれない。

 世の中にはこんなことがよくあるが、何とかならないものだろうか考えていた。

机の上は私の性格

2005-10-01 23:00:50 | 身近な出来事
 『ハーバードからの贈り物』、『ブルーオーシャン戦略』という2冊はタイトルに惹かれて入手した。今日両方で100ページほど読んで、机の上に置いた。

 その横には英語の基礎を勉強し直おそうと思い先日購入した『ALL IN ONE』、『ALL IN ONE Excercise』がある。片方は何ページか学習したが、その後手をつけていない。

 その横には『Diversity Management 多様性をいかす組織』。この本は大学院の恩師が先週送ってきてくれたもの。序文と序章だけ読んだ。

 その横にはトムピーターズの『Re Imagine』原書とクリステンセンの『Seeing What's Next』原書。どちらも途中まで読んだもののそこでとまったまま。

 またその横には『炭水化物脂肪がわかる!』、『たんぱく質がわかる』の2冊がある。どちらもパラパラと絵だけ見た。

 他にもいろいろな雑誌が机の上にある。おかげで大きな机の上は本だらけ。

 読みたいと思って机においていても、いつまでたっても全く手をつけていないものもある。読まないなら読まないで、机の上におかず本棚にでもしまうか、人にあげてしまえばいいのに未練がましく机の上においている。

 私の友人にもおなじような状況の人はいるし、こういう話は良く聞くが、私自身はこの性格を直したいと思っている。

 これは本の話だけではない、ものをためる性格、先延ばしする性格、未練がましい性格、机の上に広がる世界は私そのもの。

 なんとかしないと。