チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

お互い必要なのに一緒になれない

2005-10-02 22:33:24 | 気づき
 3年前に中小企業診断士という資格をとった。知らない人は全く知らないが、当時も今も、社会人に最も人気のある資格の一つ。

 経済産業省は2001年に資格の位置づけを国家資格に格上げし、試験内容もMBA的な内容に変更した。この試験の合格者を、経営の専門的な知識を身につけた人材として認定し、日本の経済の裾野を支える中小企業の育成を図ること等を目的としている。

 とはいっても、税理士や会計士、社会保険労務士などのように、その資格を持っているものでないと認められない業務というものは中小企業診断士にはほとんどない。また、資格をとったからといって必ずしも中小企業にとって有益なアドバイスができる能力を身につけているわけではない。

 こんなこともあってか、中小企業診断士として独立して中小企業のコンサルティングをしている人は極めて限られている。そして資格取得者の多くは中小企業の育成に全く関わっていないだけでなくその多くは大企業に属しているという現状がある。

 昨日、今日と中小企業診断士の更新研修に参加したが、参加者のほとんどがこのような参加者だった。

 研修では、課題を抱える中小企業のコンサルティングをケーススタディーの形式で5人のチームで行い、経営者へのアドバイスをまとめ発表するところまでを行う。

 紙面のケーススタディーではあるものの、皆真剣に取り組む。職業はさまざまで、資格の取得目的もさまざまではあるが、資格取得の学習を通じて学んだこと、自分の能力を活かしたいと考えている人が多い。

 「世の中の中小企業の多くが様々な課題を抱えており、さまざまなアドバイスを必要としている」と研修講師の先生が話されていた。

 能力を活かしたいと思っている中小企業診断士と、経営のサポートが必要な中小企業の経営者、お互いのニーズがあるのに、一緒になれない。

 世の中にはこんなことがよくあるが、何とかならないものだろうか考えていた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。