平成30年7月12日(木) 2日目
丹後避難小屋での快適な一夜は、前日の登りに喘いだ老体をいくらか回復
させてくれたようである。持って行ったエアマットの空気が抜けやや寝床
が固かったものの満足の出来た小屋泊であった。
夜中に2度3度と屋根を叩く雨音が聞こえたが、苦労して担ぎ上げた飲物の
夜中に2度3度と屋根を叩く雨音が聞こえたが、苦労して担ぎ上げた飲物の
おかげで??ぐっすりと熟睡できた。
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3時過ぎに起床し、暖かい五目御飯とお味噌汁で朝食をとり、目的の中ノ岳
に向かうこととする。登山道は雨露でびっしょり。雨具のズボンを着用して、
蒸し暑くて快適ではない。
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東の空が白んできた。
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三角の山が目的の中ノ岳。あそこまで行くんかいな・・・ちょっとげんなり
する。左奥は八海山だろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/92/3a3e172780202ed90dac61e8516ca262.jpg)
小屋を出てすぐに丹後山の山頂到着。1809mの丘のような山頂。
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東奥に見える山は荒沢岳のようである。恐ろしく遠くに見える。荒沢~中~
駒の三山を日帰りで縦走する人間は化け物に違いない。
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兎岳~小兎岳~中ノ岳の稜線は荒沢岳を思えばどうということはない。
中ノ岳の右手後方にちらっと見えるのは、越後駒ケ岳だろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b5/9708b7eb6c6f17fd1032dd2dad80ffdb.jpg)
荒沢岳・・・ここも200名山の一つで登りたい山である。奥只見湖側から
日帰りで登頂か。険しい登りもあるようだが楽しみである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/45/aec152d08719e3d5ec81fea767094367.jpg)
穏やかな稜線を大水上山に向かい進む。ニッコウキスゲが見事。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/60/445543274491278a9de0ba694155ce2a.jpg)
ちょうど朝日が顔を出した。下山時の雨など想像していなかった。
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大水上山は何となくガスの中。利根川水源碑を過ぎればすぐ山頂。
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稜線を流れるガスが幻想的である。
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しばらくガスが多く展望すぐれず。大水上山の山頂。
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ガスで先ば見えないからいいのか、兎岳の山頂にはほどなく到着。
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荒沢岳に向かう縦走路を右に分け、先に進む。コバイケイソウが見事。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/67/ad99f6fec415bdfb4c6a8e118f511af0.jpg)
花が多いが、虫も多い。はあはあ粗い息をしていて2度ほど虫を吸い込んだ。
虫よけのハッカスプレーは持ってきているが、スズメバチが怖くて使用でき
ない。スズメバチは香料などの匂いで攻撃的になるそうだ。昨日の登りでも
スズメバチに何度もぶんぶん飛びまわられて、恐ろしい思いをしている。
スズメバチに何度もぶんぶん飛びまわられて、恐ろしい思いをしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/85/d15caeaf82d485fab7871cba7312ee4e.jpg)
一か所、雪田で登山道が切れていところがあった。
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花・花・花・・・・・
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たまにガスが晴れると、近いんだか遠いんだか判らない先が見える。
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とにかく花が見事である。
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いよいよラスボス。その前に一気に鞍部まで下りきらねばならない。
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往路を振り返る。
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堂々たる中ノ岳。
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霧湧き上がる尾根と花畑。やっぱり山はいいね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/90/c7374e574995bd3c24a61dc48c2a122d.jpg)
昨日より幾分、荷物は軽くなったが、中ノ岳の登りはきつかった。
ようやく十字峡分岐の9合目に到着。重荷を背負ったまま山頂に向かう気力は
全くない。ザックはデポして水とカメラを手提げ袋に入れて山頂アタック。
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楽勝と思った山頂までが遠かった。
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ガスの中に一瞬、避難小屋を確認して、ようやく山頂手前ということが判る。
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越後三山の最高峰・中ノ岳山頂到着。
きつかった山頂。全く展望は無し。越後三山の最高峰であるから展望が効けば
それは見事だろうだが、今日は0点。
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ガスの中にちらっと見えた避難小屋まで行く気力もない。さあ、下山開始だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b9/5790900df67c4fa118218fad38b0b6ee.jpg)
9合目でザックを回収。ここから、十字峡へ下るだけだ。楽勝のはずだ。
ここから本当の試練が始まるとは思っていなかった。
ここから本当の試練が始まるとは思っていなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/fc/a6ef6d36e0aa10e57947a68b067e5953.jpg)
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花の見事な尾根道をどんどん下る。快調・快調。
展望はなく時折雨が降り始める。下山途中、足を滑らせ転倒。左足首を捻る。
荷を背負っての足運びは動きについていく事ができなかった。滑った瞬間の
リカバリーがまったくできなかった。
ここは山中、誰も助けてくれない。這ってでも下山するしかない。
左足をかばって、苦痛の下山が始まる。
雨が降る。
スズメバチが飛び回る。
暑い。
厳しい下りが続いた。
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日向山手前には池塘がある。水芭蕉も咲いていた。しかし、ただの苦痛の
下山路である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/09/4176bfb36fc2abaef7e86a546c76ccac.jpg)
雨量計のある山頂へは当然、行かない。早く下りたい一心。
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十字峡が見えてきたとき、今日中には、必ず下山できると確信した。
苦しかった。
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登山口・十字峡登山センターに帰着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/e8/e599dc757f4a9ba130608740acf0880c.jpg)
今日一日、誰に遭うこともなく駐車場までの舗装路を足を引きずりながら
(心は大安堵)無事に戻ることができた。
終わってみれば結果オーライであったが、足の捻挫でこんなに大変な思い
をしたことはない。転んだだけで遭難ということもあるかもしれない。
一つの痛い教訓を得た山行であった。
おまけ
左足の捻挫で、車の運転には全く支障がなかった。ラッキー!
左足をかばい、右足が相当に頑張ったので右筋肉痛が激しい。
骨には異常がなかったが、最低2週間はじっとしろとの診断。
左足の捻挫で、車の運転には全く支障がなかった。ラッキー!
左足をかばい、右足が相当に頑張ったので右筋肉痛が激しい。
骨には異常がなかったが、最低2週間はじっとしろとの診断。
今回のコースです。 ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/cf/da3c06f27e748592b3cebb0851208f31.jpg)
7月の山行は自重しよう。
全然、めげてないし・・・・
この日私も近くの山へ登っていました。
11日は、雨は大丈夫でしたか?
結構、山頂付近は雨が激しく降ったらしいですが。
しかし、一人登山 獣とか怖くないですか?
毎回、一人登山すごいなぁ~と思いながら拝読しています。
でも、無事に下山出来て良かったですね。
捻挫、お大事にして下さい。
会津駒ケ岳ではなく、越後の中ノ岳でしたね。
失礼しました。
田代山に行かれていたんですね。とても怖い思いをされたとか。
11日は終日、雨は降りませんでした。夜半から雨が時々降る
ようになり、12日は下山時に雨が降ったりやんだりでした。
獣はもちろん嫌ですよ。今回は、獣よりスズメ蜂に参りました。
熊鈴の振動で寄ってくるのではと思い、熊鈴をしまい込みました。
あのブーという羽音を聞くとぞっとします。過去に刺されたことが
あるのでアナフィラキシーショックが心配です。長袖で防虫ネット
をかぶって暑くて、前は見えなくて・・・。
熊にしろ害虫にしろ不快なこともありますが山歩きはやめられません。
アナフィラキシーショックも、怖いですね。
北海道の友人は、昨年と今年と2度スズメ蜂に刺され、2度目の今年はアナフィラキシーショックで意識不明に陥り、気がついたら病院のベットの上だったとか、3度目に刺されたら間違いなく死ぬと医師に言われたそうです。
それ以来、緊急時にそなえて、病院で処方された自己注射器を常に携帯するようになりました。
お互いに気をつけて、自然を楽しみましょう。
本日、病院に蜂毒アレルギーの検査をしてもらいました。
結果が出るのは1週間先です。検査で抗体反応があったら
エピペンを処方してもらいます。
対応方法は蜂に刺されて体に異変が現れたら一刻も早く
病人に行くこととありますが、山ではどうしようもない。
転ばぬ先の杖というところです。
病院に行くでした。お恥ずかし。
捻挫は良くなりましたか?
大変な山行になってしまいましたね。
でも、お花がたくさん咲いていてキレイでしたね。
ニッコウキスゲも・・・
尾瀬よりたくさん咲いてます。
自然の中では何が起こるか分りませんね。
お互いに気をつけて山歩きを楽しみましょう♪
最初はガスの中でなんとなくたくさんの
ニッコウキスゲが咲いているは、判って
いたのですが、2日目にしっかりと見る
事が出来ました。短い花の時期ですが
運よく楽しむことができました。
捻挫は腫れが引いたもののまだ本調子
ではなく、まだ山に行く自信がありません。
特に下りが厳しそう。もう少し、回復させ
山復帰をします。