東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

算数工作教室を始め、基礎基本を理解する学習を中心に補習から進学までをサポートしています。

高校生の悩みを聞く

2015-11-11 10:30:27 | 学習塾

よいお天気になりましたね、今日は気持ちの良い1日になりそうです

 

「塾長、ちょっといいですか?」

「塾長、聞いてよ~~」

「塾長、あのね・・・」

 

当教室の生徒さん達は毎日いろいろな悩みを相談をしてきます

可愛い相談もあれば、深刻な相談もあります

進路に付いても、生活面に付いても相談に来てくれます

 

今日は高校生の生活面での相談に付いて、皆さんにも考えて頂く切っ掛けにればと思います

ここ数年、毎年この時期、秋から冬にかけて高校生に同じ種の悩みが発生しています

「理由が自分でもわからない、でもなぜか学校に行きたくない」

いじめがある訳でもなくむしろ友達は多い方、先生が嫌いな訳でもない、学校は好き

なのに、なぜか・・・・行きたくない、いえ行かれない

というのです

 

私は毎年こうした生徒さんが出る事で、この件についてネットで調べてみました

皆さんもお時間があったらネットで調べてみて下さい

同じ事例の多さにビックリします

「理由はない」「行きたい」「イジメはない」「学校は好き」

なのに、行かれないんです

本人がどうして?と一番悩んでいるんです

 

こうした生徒さんの共通点と言っていいのかはわかりませんが

当教室の生徒さん達で言うと

高校に進学した時はとてもやる気満々で、何に対しても積極的で意欲的にこなし

受験の終わった生活を謳歌しているように感じましたし、本人達も

本当に楽しい!休日なんか要らないくらい楽しい!と言っていました

それがある日突然、行かれなくなってしまうんです

頑張って勉強して受かった高校、楽しみにしていた高校生活

大好きな友達がいる場所

行きたいと思っているのに行かれない

 

こうした生徒さん達に理解を示せない環境もまだ日本には多くあります

「甘えだ」「わがままだ」と非難する人もいるでしょう

確かにそうした子どもがいない訳ではないでしょう

それが甘えなのかそうでないのかは、子どもをしっかり見て育てて来た人にしかわからないかもしれません

 

「ねぇ、塾長、どうして行きたくなくなったんだろう?なんで私こうなったの?」

と目を潤ませて聞いてくる生徒さん

私は仕事の手を止め、ゆっくり向かい合って話をします

「今思っている事を口にしてみて?聞いてるから」

そう返事をすると、学校生活がどんなに楽しいか、友達がどんなに好きかを話し始めます

そして、なのに・・行きたくない、行かれないと言うのです

そして、自分がこんな事で悩むとは夢にも思っていなかったし、ご両親をガッカリさせてしまう

自分が情けないとうつむくんです

 

こうした悩みに似ているのは不登校です

しかし、不登校には理由があります

イジメを始めとする友達関係や勉強に着いて行かれない事、先生との相性が合わないなどです

その理由のどれも当てはまらない場合は対処に困りますよね

先に書いた通り、毎年そうした生徒さんが出ます

そうした生徒さんがその後どう生活しているかと言うと

長い時間をかけて立ち直る為の道を模索し、少しずつ前に進んでいます

大学に行かないという選択を一度はした物の、やっぱり受けよう!進学しよう!

という気持ちにまで立ち直って来ていますが、学校に戻ろうという選択はないんです

学校が合わなかったの?と思われるかもしれません

確かにそれも一理あると思いますが、他にも様々な要因が重なっているように思います

 

「誰もいない所で、ひっそり静かに暮らしたい」というたぐいの事を口にするのも

こうした悩みを抱えた子の共通の発言です

素直で、明るくて、優しくて、勉強もそれなりに出来、何に対しても真っ直ぐに進んで来た子達

そう考えると、

「ちょっと疲れちゃったね」

「心が風邪を引いたんだね」

と考えるのが普通だと思いますし

そうしてあげて欲しいと思うのです

 

こんな悩みを抱えていても、親御さんにカミングアウトできる子は少ないようです

そんな時、私は親御さんとお子さんの「橋渡し役」になるのですが

私のような存在のいない子はどうしているのか?と要らぬ心配が出てきます

学校のスクールカウンセラーや保健室がその役割を果たしてくれる事を願うのですが

友達の視線のある中、なかなか出来ない子もいるでしょう

 

「まさに今うちの子がそうなんです!」というご家庭がいらっしゃいましたら

ぜひネットで同じ事例を調べてみて下さい

私から言える事は親としての対応ですが

学校に行かない事を容認してはいけないと思います。しかし、学校に行けとせかしてもいけない。

朝、学校に行かない姿を目にしたら、『行きたくなったら何時でも行きなね』と声をかけ、その後は

自然に振る舞い、本人がゆっくり過ごせるように多汗症にならないようにする事

またこうした時期に多汗症になるのは逆効果ですが、放任しすぎても本人は見放されたような寂しさから非行に進む

可能性もあります

心の成長の過程でこうした悩みを抱える子はどちらかと言うと「良い子・純粋な子」の方がなり易いと言われています

親の期待に応えようといつも背伸びして頑張って来たゆえの疲れかもしれないと思って

「ゆっくりさせてあげよう」という姿勢で見守る事が大切だと思います

誰かの為にではなく、自分の為に子どもはきっと立ち直ります

そう促す責任も私たち大人にはあるでしょう

現代社会が作り上げた病の一つのように感じます

 

いろいろな子がいます、でもみんな前に進んでいます!今日も良い1日になりますように^0^


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