東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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高校生達の小論文課題より

2016-03-03 11:21:16 | 高校生さん

入試に使われる小論文は、それぞれの大学の特色があり一辺倒にはいきません

しかし、基礎となる部分は同じです

小論文を書く上での決まりと豊かな発想力・表現力です

高校生の国語の授業とは別に、小論文を書く練習を行っていますので

今日はその高校生達の小論文課題についてご紹介します

 

私は文章を書く前に”マインドマップ”を作ってもらいます

お題を中心に問題点や利点などを枝葉のように広げて書いて行く

そこが一番大切だと思っています

文章の書き方は形があるので、このマインドマップでの発想や”気付き”が

もとになり、お題についてどう話を広げ、どうまとめるか

という流れの中での基本となります

この基本はどこの大学の問題にも必要となる”思考の土台”として傾向対策の前に

鍛えておく部分ですね

 

生徒さん達のマインドマップは実に様々で

枝葉を広げたつもりが、結局は同じ事しか書いていない事もあったり

全く想像ができない生徒さんもいますし

賛成意見・反対意見をしっかり広げているのに視野が狭い

逆に話が大きくてマップの時点で論点ズレをしている生徒さんもいます

一人一人と、マップの枝葉を

「どう広げて行けば良いのか」

「こんな事も考えられるんじゃない?」という話し合いをします

この話し合いをしていて思ったのは、このマップを作る時点で

ご家庭で親御さんとその事について話し合ってもらえればもっと豊かになるのではないか

ということ

文章を書くのではなく、発想を広げる段階ですから

多くの人の意見に触れ、感じる事で経験値を積む事が出来ます

経験豊かな大人との会話が一番良いというわけです

 

例えば以前にも触れたと思いますが「察しの文化」というお題がありました

察しとは日本特有の文化です

「察しの文化」についてあなたが思う事を書きなさい

という小論文でした

皆さんならどうマインドマップを広げますか?

 

相手の言動から推測して相手が望んでいると思う事をしてあげる

という思いやりと優しさのある行動です

まずは誰もがそこに気がつくでしょう

そこから、何をどう広げるのか?という所が問題なのですから、

それが良くない場合を想像します

また、日本特有の文化ですから海外との比較を考えてみます

そこから発展させて、グローバル化や経済効果などにも目を向けることで

察しの文化のメリット・デメリットを見つけて行きます

それらを広げてから、次に自分の考えをまとめます

自分の意見が何を根拠としているか?

という所を明確に文章にして行く訳ですね

 

マップを広げる=視野と思考を広げる

為の会話をご家庭ですることで、きっと小論文が得意になると思います

最後に、この察しの文化について、東大講師が話してくれた内容をご紹介します

「日本特有の文化となった背景には日本が島国である事と関係していると思います。

鎖国を含め、日本人だけで生きて来た経緯の中で誰もが同じ環境で(日本という国)育った事で

似たような幼少期を過ごし、出来上がった文化なのではないでしょうか。

同じ土地や国の中に違う民族がともに暮らす環境のある海外に比べると特殊と言えます。」

 

高校生になったお子さんと最近あまり会話をしていない・・

かもしれませんが、ぜひ当教室の生徒さんご家庭ではこうした話し合いをして

お子さんの成長を促してみて下さいね


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