東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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感情を教える不思議

2012-04-18 14:30:29 | 国語編
小学2年生の国語の授業です、始めの物語文は

犬のお話なのですが、あらすじは

飼い主さんに「全くおまえは、まぬけだね」と言われた事を

「褒められた」と勘違いした犬が他の犬に自慢をするのですが

他の犬は「まぬけ」の意味を知っているので笑ってしまう。

っと言う感じのお話です。


2年生にとってはまず「まぬけ」の意味がわかりません。

また「自慢」の言葉も知りません。

つまり、このお話の面白さや意味がわかりません。

言葉は解説で理解してもらえる範囲ですが

感情は?

「まぬけ」と言われたらどんな感情が湧くのか?

人に自慢したいという感情は?



(ここに国語の難しさを感じるのではないかな?

と思います。

文章の中に答えはありますが、「まぬけ」や「自慢」という

感情を理解して読まなくては見つける事は難しい・・・

意外なのは「それ」のさす文章や言葉がわからない事が多いです。)




感情表現の言葉ではなく、感情そのものを教える

嬉しい時、楽しい時の感情は話しやすいですが

辛い時、悔しい時等の感情は例えを使っても理解してもらうのが

困難な時もあります。

沢山の経験が必要な理由の一つですね。

なにも、辛い経験をさせてくださいっと言っているのではありませんよ(^_^;)

昔と違い、苦労はしないに越した事はないですから

ただ、読書から、

例えば、フランダースの犬やナイチンゲール、アルプスの少女なども良いですよね。

もしくはニュースなどから、

3・11という悲しすぎる現実、毎日起こる事件事故などから・・・

そうしたお話、ニュースから、こんな気持ちがある事を知っておく事は学習の上でも、生きていく上でも必要です。

その土台があって、「思いやり」や「優しさ」が本物になっていくと思います。


こうした経験を経て高学年の国語力に繋がるのですが、

これからは、こうした感情を今度は表現出来る力を養うので上記の学習が不十分だと

自分で文章を構成していく事は困難でしょう。

また、心情語を間違って覚えている(さっきの犬のように)場合もあります。

子どもたちの喧嘩やトラブル、いじめも含め、言葉の使い方が間違っている、

もしくは理解せずに使っている場合があり、思わぬ方向に発展する事もあります。



学校や塾で解説して理解して貰うには限界がありますから

是非、ご家庭でも人間の複雑で豊富な感情を身につけていってほしいと思うのです。

日本語は難しいですね・・

「ありがとう」と「ありがたい」では意味が違いますものね。

こうした言葉の不思議をお子様と一緒に探してみてください♪