初雪
2012-06-08 | 日記
雪が降った。
普段はこの季節、雪を待ち焦がれ悶々としているのだが、今年はスキー場が開くより一足先に大雪が降ってしまった。
スキーヤーにとって雪はありがたいものだが、普通の生活をする分には雪は厄介な物だ。
道は凍って滑りやすくなるし、車はノロノロ運転で渋滞ができる。
駐車場や家の周りの除雪だって一仕事だし、たくさん雪が降れば屋根から雪下しなんていう仕事も増える。
ボクも豪雪地帯に住んでいたことがあるので、その暮らしぶりはよく分かる。
スキー場でもオープンの準備ができていれば問題はないが、準備ができていなければこれはこれで大変だ。
何年も前だがブロークンリバーでオープン作業を手伝ってことがある。
万事のんびりのクラブフィールドのオープン前に雪が降ってしまい、吹雪の中、大変な思いで仕事をした。
今では良い思い出である。

同時に雪は美しいものでもある。
山は夏もいいが、冬山の美しさは格別である。
町でも一面の雪景色は幻想的で、普段見慣れている景色が別の場所に見える。
庭も雪が厚く積もり美しい。枯れ枝とか雑草を綺麗に隠してくれる。
スキーウェアーを着込みスノーブーツを履き、悪魔の飲み物を片手に庭でしんしんと降る雪を見る。
新潟で見るような牡丹雪だ。
雪の世界の良い所は静かなことだ。
雪は音を吸収する。
なので周りの音はほとんど聞こえない。
そして風が無く、牡丹雪が降るような時は雪の降る音が聞こえる。
それを言葉で表すと『しんしん』という言葉になる。
日本語は美しい。
しんしんと雪が降る。
これだけの言葉の中にどれだけの情緒があるか。
その情緒を感じるのは日本人として生まれ育った自分の心である。




明けて翌日は快晴。
朝日が昇る頃、犬を連れて散歩に出た。
我が家のココは10ヶ月。生まれて初めて見る雪だ。
近くの散歩コースも一面の雪景色にココは喜んで走り回る。
遠くに見える山も雪化粧。
満月から少し欠けた月が西の空にポッカリ浮かぶ。
真っ白な山に朝日が当たり始め、モノクロの世界に色がついていく。
茜色の東の空から黄金色の太陽が登り始めた。
ボクは輝く太陽に向かって手を合わせた。
今日も又、良い1日になる。そんな予感がした。



家へ戻ると今日も学校は休みだと。天気は無風快晴。
それならとボクは娘を誘い、近くの丘へ滑りに出かけた。
車を降りてスキーブーツを履き、ザックにスキーを縛りつけ丘を登る。
ちょっと標高が上がった分、雪質は軽い。ドライパウダー15cm。
ベースがあるわけではないので、まともな滑りはできないが、緩やかな斜面を移動する手段でスキーは最高の道具だ。
ココが喜んで雪の中を跳ね回る。雪が軽く深いので胸の辺りまで潜る。
単純明快、犬らしく雪と戯れる。実によろしい。
パウダースノーはスキーをしなくても楽しい。人も犬も。
去年まではこういう時は娘と二人だったが、今年からは犬も一緒だ。
犬を飼って本当に良かったと、しみじみ思う。
例え車で15分の距離でも装備を整えたり、というのは正直面倒くさくもある。
そして、まあ今日はいいや、となってしまう。
山が遠くになってしまう時だ。
でもそれを越えて山に行った時、やっぱり山はいいな、という感動を得ることができる。
山が受け入れてくれる時だ。
普段は車で行けるビクトリアパークも今日は下の方でゲートを閉めてあるので人影もまばらだ。
眼下に雪景色のクライストチャーチが広がる。
平野の彼方に真っ白な山脈が横たわる。
東の海は太陽の光を受けてキラキラと輝く。
美しい。
ボクはこういう景色の中に自分の身を置くことが好きだ。
それがこの世に自分が在る意味なのだと思う。
そしてそれを一緒に楽しめる、犬を含めた家族がいることに感謝である。



午後は図書館に行き本を借りる。
庭も雪で覆われているので、庭仕事もできない。
こんな時は読書、そして瞑想という名の昼寝だ。
日差しがポカポカと心地良い。
夕方近く、娘がボクを呼びに来た。
「ねえねえお父さん、スノーファイトしよう。」
娘は雪合戦という言葉を知らない。
「よし、やるか。やるならとことんやるぞ」
ボク達は再びスキーウェアーを着て、手袋をして、今回はゴーグルまでして完全防備で庭に出た。
こういう遊びは一生懸命やるに限る。中途半端はダメだ。
雪は水分が抜けさらさらになり雪球が作れない。
なので雪の塊を取り出しぶつけ合う。
装備が完璧なら雪が当たってもへっちゃらだ。
そして雪合戦は肉弾戦へ。
娘を雪の上になぎ倒す。
そして犬のように雪をかける。
犬のココも興奮して周りを跳ね回るので、捕まえて雪の上に転がして雪をドカドカかけたら逃げてしまった。
夕暮れ迫る我が家の庭に子供の笑い声が響き、雪に吸い込まれた。
今日はとことん雪で遊ばせてもらった。
幸せは常にここに在る。
ありがたや、ありがたや。


普段はこの季節、雪を待ち焦がれ悶々としているのだが、今年はスキー場が開くより一足先に大雪が降ってしまった。
スキーヤーにとって雪はありがたいものだが、普通の生活をする分には雪は厄介な物だ。
道は凍って滑りやすくなるし、車はノロノロ運転で渋滞ができる。
駐車場や家の周りの除雪だって一仕事だし、たくさん雪が降れば屋根から雪下しなんていう仕事も増える。
ボクも豪雪地帯に住んでいたことがあるので、その暮らしぶりはよく分かる。
スキー場でもオープンの準備ができていれば問題はないが、準備ができていなければこれはこれで大変だ。
何年も前だがブロークンリバーでオープン作業を手伝ってことがある。
万事のんびりのクラブフィールドのオープン前に雪が降ってしまい、吹雪の中、大変な思いで仕事をした。
今では良い思い出である。

同時に雪は美しいものでもある。
山は夏もいいが、冬山の美しさは格別である。
町でも一面の雪景色は幻想的で、普段見慣れている景色が別の場所に見える。
庭も雪が厚く積もり美しい。枯れ枝とか雑草を綺麗に隠してくれる。
スキーウェアーを着込みスノーブーツを履き、悪魔の飲み物を片手に庭でしんしんと降る雪を見る。
新潟で見るような牡丹雪だ。
雪の世界の良い所は静かなことだ。
雪は音を吸収する。
なので周りの音はほとんど聞こえない。
そして風が無く、牡丹雪が降るような時は雪の降る音が聞こえる。
それを言葉で表すと『しんしん』という言葉になる。
日本語は美しい。
しんしんと雪が降る。
これだけの言葉の中にどれだけの情緒があるか。
その情緒を感じるのは日本人として生まれ育った自分の心である。




明けて翌日は快晴。
朝日が昇る頃、犬を連れて散歩に出た。
我が家のココは10ヶ月。生まれて初めて見る雪だ。
近くの散歩コースも一面の雪景色にココは喜んで走り回る。
遠くに見える山も雪化粧。
満月から少し欠けた月が西の空にポッカリ浮かぶ。
真っ白な山に朝日が当たり始め、モノクロの世界に色がついていく。
茜色の東の空から黄金色の太陽が登り始めた。
ボクは輝く太陽に向かって手を合わせた。
今日も又、良い1日になる。そんな予感がした。



家へ戻ると今日も学校は休みだと。天気は無風快晴。
それならとボクは娘を誘い、近くの丘へ滑りに出かけた。
車を降りてスキーブーツを履き、ザックにスキーを縛りつけ丘を登る。
ちょっと標高が上がった分、雪質は軽い。ドライパウダー15cm。
ベースがあるわけではないので、まともな滑りはできないが、緩やかな斜面を移動する手段でスキーは最高の道具だ。
ココが喜んで雪の中を跳ね回る。雪が軽く深いので胸の辺りまで潜る。
単純明快、犬らしく雪と戯れる。実によろしい。
パウダースノーはスキーをしなくても楽しい。人も犬も。
去年まではこういう時は娘と二人だったが、今年からは犬も一緒だ。
犬を飼って本当に良かったと、しみじみ思う。
例え車で15分の距離でも装備を整えたり、というのは正直面倒くさくもある。
そして、まあ今日はいいや、となってしまう。
山が遠くになってしまう時だ。
でもそれを越えて山に行った時、やっぱり山はいいな、という感動を得ることができる。
山が受け入れてくれる時だ。
普段は車で行けるビクトリアパークも今日は下の方でゲートを閉めてあるので人影もまばらだ。
眼下に雪景色のクライストチャーチが広がる。
平野の彼方に真っ白な山脈が横たわる。
東の海は太陽の光を受けてキラキラと輝く。
美しい。
ボクはこういう景色の中に自分の身を置くことが好きだ。
それがこの世に自分が在る意味なのだと思う。
そしてそれを一緒に楽しめる、犬を含めた家族がいることに感謝である。



午後は図書館に行き本を借りる。
庭も雪で覆われているので、庭仕事もできない。
こんな時は読書、そして瞑想という名の昼寝だ。
日差しがポカポカと心地良い。
夕方近く、娘がボクを呼びに来た。
「ねえねえお父さん、スノーファイトしよう。」
娘は雪合戦という言葉を知らない。
「よし、やるか。やるならとことんやるぞ」
ボク達は再びスキーウェアーを着て、手袋をして、今回はゴーグルまでして完全防備で庭に出た。
こういう遊びは一生懸命やるに限る。中途半端はダメだ。
雪は水分が抜けさらさらになり雪球が作れない。
なので雪の塊を取り出しぶつけ合う。
装備が完璧なら雪が当たってもへっちゃらだ。
そして雪合戦は肉弾戦へ。
娘を雪の上になぎ倒す。
そして犬のように雪をかける。
犬のココも興奮して周りを跳ね回るので、捕まえて雪の上に転がして雪をドカドカかけたら逃げてしまった。
夕暮れ迫る我が家の庭に子供の笑い声が響き、雪に吸い込まれた。
今日はとことん雪で遊ばせてもらった。
幸せは常にここに在る。
ありがたや、ありがたや。



メスベンでも「雪かき」ではなく「雪はね」という北海道の言葉が適切なくらい、軽い雪でした。
いいスキーシーズンを!
クイーンズタウンは、山だけ降って、町はめっちゃ寒かった。明日から山開くよん♪わたしは、月末から^^
子供たちには教えて行きたいと思いますね。
「ルンルン」とか「悶々」は必要ないですかね?(笑)
オープンをひかえたスキー場には今回の雪は最高の贈り物だったでしょう。
ボクも昔、人口降雪の仕事をしていたのでオープン前にできるだけ雪を増やしたい気持ちは分かる。
ハットは今日オープンなんだよね。
ボクが滑るのは今月末からかな。
来週クィーンズタウンへ行きます。
14日と15日はクィーンズタウンにいるよ。
言葉を二つ繰り返し雰囲気を伝えるのは日本語の特徴です。
今のボクが一番すきなのはワクワク。
もうすぐスキーシーズンです。
ワクワクするね。
私は子供のころから 雪の上に寝転がって 雪の降り積もる音を聞いていました
ほんと 音にすると「しんしん」なんですよ
「かさかさ」にも聞こえたりもします
今も時々生徒さんと雪の上に静かに寝転がったりしてみる事があります
雪の降り方によっては「かさかさ」もあるね。
あとは「ぼたぼた」とか「しゃばしゃば」もあるけど「しんしん」が一番好きだな。