大地震の翌日、クィーンズタウンへ戻ってきた。
当たり前に電気があり、当たり前に水がでるというありがたさを感じた。
しばらくはトモ子さんの家に娘ともども世話になる。
娘と一緒に地元の小学校の校長に会う。一目でピンと来た。この人は信頼できる人だ。
「クライストチャーチからこういう生徒が来るだろうということは予想していました」
社会が合理的に動いているこの国では、編入のシステムも簡単だ。
校長の態度からも、自分が自分達が今できることをやる、というものが感じられた。
クライストチャーチでは復旧にどれだけ時間がかかるのか全くめどがついていない。
それまで一週間でも、必要であればもっと長くでも、そういう生徒を受け容れてくれる。
校長と話していて、うれしくて涙がにじんできた。
深雪は金曜日からクィーンズタウンの小学校に行くことになった。
友達のサダオからも連絡が来た。
電話をすると大喜びでワインを持って遊びにきた。
サダオはトレッキングガイドをやっていて地震の時、山小屋に入ってきた情報は『クライストチャーチで大地震があり建物が崩れ何人も死んだ』というものだったらしい。
ヤツはボクの家族のことを心配しながら山を歩き仕事を終え街に戻ってきた。
「聖さんの家は大丈夫だと思ったけど、徳子さんが一番心配でした」
確かにそうだろう。女房は地震の被害が一番大きい場所で仕事をしている。
ボクだって携帯で連絡が取れるまでは心配をした。
サダオが言った。
「部分的な情報は不安感が増しますね」
「そうだな。それが人間の本質なんだろうな」
情報が全く無ければ不安は生まれない。
知り合いが無事という確かな情報があれば不安は消える。
ボクやボクの家族の安否を気遣ってくれた人達も不安だったことだろう。
言い訳ではないが、地震当日、夜になって電気が復旧した時に『無事だ』という簡単な記事を新規投稿したが翌朝見たら何故か消えていた。
その間にも大丈夫か?というメールは続々届く。
朝、もう一度試したがダメ。
クィーンズタウンに来て、やっとアップできた次第だ。
みんな、情報を流せなくてスマン。
心配してくれてありがとう。
まだまだ混乱は続くだろうが、自分がやるべきことをやるのみ。
前に向って進め。
当たり前に電気があり、当たり前に水がでるというありがたさを感じた。
しばらくはトモ子さんの家に娘ともども世話になる。
娘と一緒に地元の小学校の校長に会う。一目でピンと来た。この人は信頼できる人だ。
「クライストチャーチからこういう生徒が来るだろうということは予想していました」
社会が合理的に動いているこの国では、編入のシステムも簡単だ。
校長の態度からも、自分が自分達が今できることをやる、というものが感じられた。
クライストチャーチでは復旧にどれだけ時間がかかるのか全くめどがついていない。
それまで一週間でも、必要であればもっと長くでも、そういう生徒を受け容れてくれる。
校長と話していて、うれしくて涙がにじんできた。
深雪は金曜日からクィーンズタウンの小学校に行くことになった。
友達のサダオからも連絡が来た。
電話をすると大喜びでワインを持って遊びにきた。
サダオはトレッキングガイドをやっていて地震の時、山小屋に入ってきた情報は『クライストチャーチで大地震があり建物が崩れ何人も死んだ』というものだったらしい。
ヤツはボクの家族のことを心配しながら山を歩き仕事を終え街に戻ってきた。
「聖さんの家は大丈夫だと思ったけど、徳子さんが一番心配でした」
確かにそうだろう。女房は地震の被害が一番大きい場所で仕事をしている。
ボクだって携帯で連絡が取れるまでは心配をした。
サダオが言った。
「部分的な情報は不安感が増しますね」
「そうだな。それが人間の本質なんだろうな」
情報が全く無ければ不安は生まれない。
知り合いが無事という確かな情報があれば不安は消える。
ボクやボクの家族の安否を気遣ってくれた人達も不安だったことだろう。
言い訳ではないが、地震当日、夜になって電気が復旧した時に『無事だ』という簡単な記事を新規投稿したが翌朝見たら何故か消えていた。
その間にも大丈夫か?というメールは続々届く。
朝、もう一度試したがダメ。
クィーンズタウンに来て、やっとアップできた次第だ。
みんな、情報を流せなくてスマン。
心配してくれてありがとう。
まだまだ混乱は続くだろうが、自分がやるべきことをやるのみ。
前に向って進め。