あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

今日の夢

2010-08-30 | 日記
夢を見た。
うちのニワトリのヒネとミカンが大きな卵を産む夢だ。
ヒネとミカンはすくすくと育ち、羽根の色つやもよくとても元気である。
最近は庭で雑草状態で生えている白菜や水菜もバクバク食う。
早ければ8月半ば頃に産むかも、と考えていたがまだ卵は産まない。
ニワトリは卵製造マシーンではない。
人間の思惑通りにはいかない。
大切なのはニワトリが元気な状態でいること。
その時が来れば自然に美味しい卵を産んでくれることだろう。

ずいぶん前のことだが、マンガ『美味しんぼ』で卵料理の話があった。
山岡司郎と海原雄山が卵料理で対決をする話だが、海原雄山が用意したのが初卵。
そのニワトリが人生(鶏生)で初めて産む卵である。
ニワトリを世話する人が毎日鳥の様子を見ながら、「今日産むか、明日産むか」と待ちに待った卵だ。その卵を使った料理こそ至高の料理であるという話だった。
その時は、ふーん、そりゃ、まあウマイだろうなあ、と軽く考えていたのだが、まさか自分がそういう卵を待つ身になるとは思ってもいなかった。
至高の料理が出した物は、ゆで卵の黄身のみそ漬け。
究極の料理は半熟卵のトリュフだかフォアグラソースかけだったと思う。
トリュフもフォアグラも自分には全く縁がないのでこちらはパス。
黄身のみそ漬けもうまそうだが、白身も一緒に食べたいしなあ。
とことんシンプルに卵かけご飯か。

卵かけご飯の想い出を一つ書こう。
ボクが初めてニュージーランドに来たのは23年前、高校を出てすぐ、18歳の時だった。
オークランドで3ヶ月ホームステーをしながら英語学校に通った。
当時は日本食などほとんどなく、オークランドには日本食レストランは2つしかなかった。ホームステーでは毎晩ジャガイモ。茹でたり揚げたり焼いたりしてもジャガイモはジャガイモ。
それが3ヶ月続き、さすがに飽き飽きした頃、友達の家で味噌汁と卵かけご飯をご馳走になり、涙が出るほどうまかった。
食べ物というものは人を感動させる力を持っている。

夢の話だった。
夢というのは現実を映し出す鏡の時もあるし、違う世界の出来事を映し出す時もある。
未来を見れるし過去も見れる。
夢の中で人や自分を傷つける時は、現実世界でそれをやらなくてもよくなる。
見方によっては夢の世界が現実で、今僕らが信じているこの世界が夢ともいえる。
それぐらい夢とは精神の部分において大きい位置がある。
たいていの人は起きれば夢を忘れてしまうので、あまり深く考えない。
最近はさぼり気味だが夢日記をつけたこともある。
ボクの夢で繰り返しでてくる映像は、緑あふれた大地に高い3つの建物が建っている。
建物同士は渡り廊下で繋がっていて、自由に行き来できる。
建物はすっきりしたデザインで機能的な美しさがある。
その中ではいろいろな人が働いているが、誰も仕事に追われていることはない。全ての人が自分のやるべきことを楽しくやりながら社会を動かしている。
建物は近代的だが、その周りは緑があふれ空気は澄み、そしてきれいな水が川となって流れている。
そういう夢を良く見る。
違う世界なのか、将来の姿なのか分からないし、それをこの世界で追求することは意味がない。
今回見た卵の夢は、明らかに近い将来を映し出したものだ。
夢は確信となりこの現実を作る。

庭のニワトリは今日も元気に土をほじくっては虫をついばんでいる。
こうなればいいなあ、と思うことは次々に実現する。
You can always get whay you want.
ミックジャガーの歌声が聞こえてくる。


コメント (7)
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