写真 二階の屋上に建つ家寺から見たペンジョール
BALINESE LIFE
結婚式のセレモニーは全て終わらず、連日遅くまで家族総出で準備をしています。
そんな中でも、19日はサカ暦での満月のセレモニーがあり花供物や料理を作ります。
続く23日は210日を1年としたウク暦でのガルンガンの祝日です。
日本のお盆に似ているお祭りで祖先の霊が戻ってきます。
そして、10日後のクニンガンkuninganは霊を送り出す日です。
家の門の両側には霊が家を間違えないないように各家で作ったペンジヨールを建てます。
竹に様々なデコレーションをします。
作り手は男の人たちで長男のワヤンさんは出稼ぎに行っていますので、
結婚した次男、三男が主に作っていました。いつもは門の左側に1本ですが
今回は結婚したばかりなので2本作るそうです。
飾り付けは華やかで作る時間も随分かかっていました。結婚式から延々とセレモニーが続きます。
家族全員が揃い、長い時間をかけて創り上げていく様子は家族の絆を
強めていくことだと気づきました。
私たちの部屋にきては疲れたと休んでいますがゴミとなる花供物を作ることを止めようとの
発想はないように思えます。100単位で皿を並べて繰り返します。
お米や花びらをひとつづつ載せていく時は無心です。
淡々と作る作業そのことが形を変えた「行」だと思えます。
作っては壊れ、作っては壊れ、作り続けることが「生命の創造 / デワ ブラフマ」と
「破壊 / デワ シワ」と「維持 / デワ ウイシュヌ」の神に通ずる日常だと感じました。
家寺のお参りに正装であるサロンを着て参加しました。
太陽と恵み、3神(デワ ブラフマ、デワ シワ、デワ ウイシュヌ)、豊穣/大地母神、
祖霊に手を合わせます。
ロスメンのオーナー、バルーンさん (I Ketut Balloon) のゼロから始まりゼロで終わる
お話が心に残りました。
門の両側に立つペンジョール
ひとつひとつ手作りする飾り
ココナッツの葉で作ったお皿を並べて花供物チャナンを作っている
正装したロスメンの家族