イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

バリに暮らすまで 1

2013年04月08日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
            写真 「おりひめ手織機 1号機 (織幅 45センチ)」

       日本を離れたいと考えてからおよそ15年になります。バリ島に決めて10年くらい。いよいよ

       今年の2月にその時を迎えました。出国まで割と淡々とした気持ちでした。ゆったりと流れる

       時間には手織りをしたいと考えていました。世界共通語でもあるイカット(絣織り)の国で

       過ごせるなら機織りを勉強してから行きたい。2〜3年前から上諏訪で数回、短期講習を

       受けましたがひとりで経糸(たていと)をかけ、織り始められるまでにはまだまだでした。

       去年の2月、府中市内の作品展を知り「おりひめ手織機」に出会いました。バリ島に持って

       行くことが出来るコンパクトな大きさで、ねじで組み立てが可能。平織り、綾織りも楽し

       める4枚綜絖そうこう)で価格も手ごろ。さっそく「おりひめ工房」に伺いました。

       先生は90歳を超えてなお矍鑠とした、魅力的な方。その日、生徒となりました。毎週月曜日は

       朝の10時から先生の作られる昼食をはさんで午後4時までたっぷりと織り三昧の日です。

       ひとりで織る作業までを習得しつつ、皆さんの織られる布に刺激をもらいました。