裏山を歩いていたら蝶々が枝に止まっていたので、足を止めてしばらく見ていた。
見ているうちになんとなく飛び立つのを待つような心持ちになったけれど、蝶々は飛ばずにそこに止まっていた。
そうか、とまた歩き出して数歩先。
そうか。
蝶々にとって、飛ぶことはリスクなのだ。
いつか家に迷い込んできた蝶が吹き抜けの高い窓に行ってしまい一晩捕まえることができなかった。やっと捕まえて外に出した朝の息も絶え絶えな様子を覚えている。
どんなに軽く効率化されたデザインとはいえ、あんなに小さな身体で大きな羽を羽ばたくことは、エネルギー切れに向かって力を振り絞る死へのダイブなんだろう。
人の目には見えない蝶道を最短距離で飛び、蜘蛛の巣を避け、繁殖の相手を見つけ、風に乗り、蜜を吸い、日向で身体を温め、短い時間を狂おしく生きる。
命を燃やしながら生きている。
どんな命も、そうなのかもしれない。
見ているうちになんとなく飛び立つのを待つような心持ちになったけれど、蝶々は飛ばずにそこに止まっていた。
そうか、とまた歩き出して数歩先。
そうか。
蝶々にとって、飛ぶことはリスクなのだ。
いつか家に迷い込んできた蝶が吹き抜けの高い窓に行ってしまい一晩捕まえることができなかった。やっと捕まえて外に出した朝の息も絶え絶えな様子を覚えている。
どんなに軽く効率化されたデザインとはいえ、あんなに小さな身体で大きな羽を羽ばたくことは、エネルギー切れに向かって力を振り絞る死へのダイブなんだろう。
人の目には見えない蝶道を最短距離で飛び、蜘蛛の巣を避け、繁殖の相手を見つけ、風に乗り、蜜を吸い、日向で身体を温め、短い時間を狂おしく生きる。
命を燃やしながら生きている。
どんな命も、そうなのかもしれない。
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