日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

病院

2021年10月08日 | 死について

びょういんはなんか懐かしい。


何年も家族のために通ったからか。


あのクリーム色のカーテンを引くと、ベッドに母が、こどもがいるような気がする。


身体の神経系のどこかが緊張する一方で、ひどくほっとしているところもある。


いつか(順当に行けば)最後の息を引き取る可能性の高いこの場所で、命が明々と燃えている。


またはもがいて、あるいは静かに消えようとしている。


それは自然なことなのだと、ただそうあるものなのだと。


ここにいるとあらためて伝わってくる。


いつか横たわるその時に、私のどこかは安堵をするような気がする。


こんなにこの地に馴染じんだ今であっても。


本当の故郷はここではないと一番の奥底が知っている。







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