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アカネ色素再論

 18日の日記で紹介したアカネ色素の使用自粛を厚生労働省が通達を出してから10日余。発がん性による使用禁止も濃厚という食品添加物としては大きな話題にもかかわらず、それ以降大した報道もないのは市場にほとんど出回っていないものだからだろう。コープながののサイトでも25日に出された案内では「共同購入では扱いなし、店舗のごく一部に扱いがあったものの、撤去した」とのことで、現在でも「あるとすれば東南アジアからの輸入菓子くらい」(【食品と暮らしの安全】2004年7月号)という。このアカネ色素の問題で言えることはまず「化学合成添加物(この言い方もどうかと思うが)より天然添加物が安全とは言えない」ということ。もともと天然添加物は1995年に食品衛生法が改正された際、これまで流通していたものをそのまま安全性評価や規格基準の設定なしにそのまま添加物として認めた経過があり、日生協の天然添加物研究会の調査でも問題のある添加物が少なからずあるという指摘がされており、アカネ色素もその一つにあげられていた。「合成=悪」「天然=安全」の図式が単純に成り立たないのは化学合成される添加物に比べ純度が低く、不純物が混じることもあるわけで、その点でも、国がもっと天然添加物の安全性をきちんと評価する必要があることを改めて浮き彫りにしたとは言える。ただ、アカネ色素がそんなに危険な添加物かといえばそれはどうだろうか。この動物実験では餌に5%もの量を混ぜて発がん性が現れたというのだから、現実の摂取から見れば度外れた量。ま、添加物の総量は少ないに越したことはないので、規制そのものは望ましいことはもちろんだが、以前食べたからと言ってそんなに心配する必要はなさそうだ。

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