曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

気分を変えて・・・盛岡スケッチ

2020-02-29 | 絵  ②スケッチ

コロナウイルスの不安に穴倉暮らし・・・なんだか気分も沈みがち・・・

そんな時は、昔のスケッチを取り出して、楽しかったスケッチ旅を思い出すのも一手。 仲間と先輩を訪ねて行った盛岡は、宮沢賢治が生きている街でした~~ 賢治は今なお、岩手県人の誇りなのです・・・先輩おすすめの宿の温泉はまったりとしたお湯で癒し効果抜群、その上食事も美味しくて大満足。 そして、岩手山の麓に広がる小岩井農場での、羊毛刈りのショーも驚きで、更にその毛で織った織物の素敵な色遣いと風合いにすっかり魅せられてしまったことも思い出しました(思い切って買えばよかった~~)・・・

盛岡の町散策で出合った歴史的建物(消防団)もなかなかの趣でした。

 

街の建物の壁にさりげなく、賢治をはじめ、童話の主人公のブリキ人形が通りを行き交う人々を見下ろしていて楽しい。

 

宿の夕食が運ばれてきた時、美味しそうな匂いと熱々の湯気が出ているようなご馳走を目の前に、やおら仲間の一人がスケッチブックを取り出してスケッチを始めたのです!! 街歩きとスケッチで疲れ、さぁ!夕食だ~~と食べる気満々のあとの3人はまさに、口あんぐり。 どうしようか・・・目と目を合わせましたが・・・描くしかないか~~ということに・・・ あ~ぁ、美味しい夕食が冷めていく・・・

 

お蔭で、夕食2回、朝食2回をバッチリスケッチ出来ました~~(^_-)-☆

後日、宿に食事スケッチをポストカードにして送ったところ、大変喜んで頂きました。 でも・・・やはり・・・食事は出来立ての、美味しい時に頂くのが一番、そして、料理してくれる人もその方が嬉しいこと間違いなし、と思ってます。

 

お土産にはこんな品々を・・・

 

 

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ベールに覆われて・・

2020-02-26 | 暮らし

外壁塗装工事に突入して1週間が過ぎました。 家に養生テープを貼って、外壁の洗浄作業から始まり、徐々に窓が開かなくなり、雨戸も閉められて、家全体が黒いベールに覆われ・・・昼でも暗い、穴倉暮らしが始まっています。 何度経験しても、鬱陶しいことに変わりはなく、渡された日程表はすでに雨で2日も狂っている・・・ お天気に文句を付けても仕方がありませんが・・・完成予定日の3月5日は何日ずれ込むのやら・・・

昔は外壁工事はすべて請け負った塗装工事の人がやってくれていましたが、今回はシール貼りとなんだかよく分からない養生専門の職人さん、そして塗装専門の職人さん・・・とか毎日くる職人さんの顔が違い、面食らっています。 唯一同じ顔は工務店の担当者で、一つの作業が終わると、その仕事の点検にきて、作業完了の書類に確認印を押す・・・丁寧と言えば、丁寧、面倒といえばかなり面倒・・・ 何時からこういうシステムになったのか、この工務店独自のやり方なのか・・・ こちらは、きちんと仕事をしてくれて、すっきりした家に蘇ればそれでいいのですが・・・ 雨の今日は工事はお休みです(~_~;)

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そして今日は、3カ月に一度の夫の泌尿器科の定期検診日でもありました。 昨年の2月のこの病院への定期診察の日に、病院の角を左折したところ、何の問題もない角なのにコンクリート塀に車を接触してしまい、左側のドアを擦り(新車でした~~)、修理代37万円も掛かったことを思い出し、今日は慎重の上にも慎重を期して左折しました。 

昨年の今頃は、夫の介護であれこれ心配事が重なり・・・夫のデーサービスの不適応や症状の悪化等々・・・で私自身も気持ちに余裕がなく、絵も描けない状態が続いていました~

それが、1年経った今、夫の症状は進んではいるものの、夫の現状をあるがまま受け止めることができるようになり(まさに開き直り(^_-)-☆)、状況は今のところ安定しています。 そして、絵に向き合う気持ちが持てるようになったことが、何より一番嬉しいことです。 これも、ケアマネさんやデーサービスのスタッフの方々のサポートのお陰と心から感謝です。

家のベールが外れたら、本格的な春!! 友人達と家で楽しい食事会が待っています^^♪

 

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春は馬車に乗って

2020-02-24 | 絵  ③アレコレ

春が近くなると必ず思い出してしまう、「春は馬車に乗って」という小説のタイトル。 横光利一の作品の一つですが、タイトルに惹かれて読んだ作品は、亡くなった奥さんに捧げるレクイエム作品といったもので、結核を患った妻と彼女の夫との間の辛辣で激しいやりとりが記されていて、若かった私にはいささか重い小説でした。

それなのに、なぜか春近くになると、この「春は馬車に乗って」の本のタイトルだけが私の中で一人歩きをして、春を待つ明るい気分になってしまうのです。 我ながらオカシイ・・と思うのですが・・・

私の住む町には、停車駅が途中一駅だけの単線鉄道が今なお走っています。 町の中心部から常磐線につなぐ4、5キロの鉄道です。 私自身は一度も乗ったことはないのですが、ヨーカドーへ行くための近道は田んぼの中の農道を行く道で、その農道を一両電車が横切る踏切があり、運が良ければ?踏切で電車の通過待ちをするチャンスに出合えます。 何とも長閑で好きな道です。 そんな電車を自分の春のイメージの中で走らせてみました~~ ソフトフォーカスにして、チョッと霞んだ春の感じを出して・・・  「春は一両電車に乗って」(^_-)

 

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おまけ・・・下の絵は、10年以上前の秋に踏み切り近辺でスケッチしたものです。

 

 

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猿や兎や蛙たちの内緒話

2020-02-21 | 絵  ①日本画

昨日久しぶりに地元の友人が遊びに来てくれました。 お互いにアレコレ忙しくて会うのは約1年振りくらい。 いつもはリビングだけど今日はチョッと気分を変えて和室でお茶しましょ。 と玄関横の和室に入り、襖を閉めたとたん、『アラ、アラ、何これ鳥獣戯画じゃない!!』と彼女。 「そう、これムサビに通っていた頃、スクーリングで模写させられたものなのよ。」 『そうなの? でも何だかお洒落。』・・・(^ー^* )フフ♪と彼女の反応にニンマリ。

出来はいまいちながら、自分ではこの模写が気に入っていて、なんとか生かしたい・・・と4年前に考えた末に、和室入り口の襖が、経年劣化して糊の跡が見えてきていることを思い出し、ダメモトでこの上に貼ってみようというアイデアが浮かんだのです。 早速貼ってみると、糊が沁みだしている部分は完全には隠れませんが、なかなかいい味が出た~~と自分では大満足の出来。

そんな襖を見ながら、例によってリズミカルな口調でアレコレどうでもいい話をする彼女に耳を傾け、適当に相づちを打ちながら大笑い、というのが彼女との、話のいつものパターン。

断捨離の話になった時、いつになく神妙な顔をして彼女が言うには、『少しづつ断捨離を進めているけど、一つだけどうしても捨てられないものがあるの。』と。 「何なの、捨てられないものって」 『昔の恋人の写真』 Oh!~言ってくれるじゃない。 「それで、彼と結婚したかったの」 『したかった。 でもプロポーズしてもらえなかった・・・ 食べていける仕事ではなかったし・・・ でも、とっても格好良くて、素敵な人なの。 風の噂で未だに一人だとか・・・』・・・ 「で、どうしたいの。 有能な建築家のご主人と、優秀なお子さんたちにお孫さん達がいるのに・・・」  『分かっちゃいるけど・・・燃えるような青春の恋の思い出として大事にとっておくことにするわ。』 な~~んだ、若かりし頃の切ない恋の話を聞かせたかったのね~~ 「それじゃあ今度お宅に遊びに行った時に、彼の写真を見せてね」と言うと『ダメダメ、絶対に見せない!!』と言いながら、顔は見てもらいたい気持ちがアリアリで笑ってしまいます。

 

 

 

午後のひととき、久しぶりに、お馬鹿な話を沢山して、良い気分転換ができました~~ 襖の中で、カエルやウサギ、サルたちが、二人のオバアの他愛ない話を聞きながら・・・こんなヒソヒソ話をしているかもしれません・・・

サル:   オイオイ、いい年をしたオバアが二人でまったくしょうもない話をしているな。

ウサギ:  可愛いと言えば可愛い、しかし、50年も経っているというのに女は怖いよな~

カエル:  哀れでもあるな~~

サル:       ところで、俺たちに日の目を見せてくれようと模写作品を襖に貼ってご満悦のここの

                      オバアにはそんな話はないのかい・・・

ウサギ:  それはナイナイ。 なんでもはっきり言って、色気なんて全然ないもんな

 

お粗末の一席でした~~

 

 

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Free Hug  for   Peace

2020-02-18 | あれこれ

「おはようございます! Tさんお迎えに来ました~~」と明るい呼びかけで、夫がお世話になっているデーサービスからの送迎車から降りてきた介護と看護の二人のスタッフさん。 私が玄関を開けると、すぐに階段を上って、私をハグするのは、小柄でコロコロ可愛い看護士の彼女。

私の顔を見るとすぐに胸に飛びこんでくるのです。 最初はビックリしましたが、明るく弾む声でいとも自然にハグしてくるので、こちらも受け止めてハグ。 一緒にきた介護士さんの中にはハグしている2人に加わって、3人でハグ。 「一体何なんでしょう」・・・とケアマネさんに言うと、『なんなんでしょうね~~ きっと奥さんのことが好きなのよ・・』と笑うばかり。 介護している私を励ましてくれているのかしらん?? それとはちょっと違う気がする・・・ デー利用者の夫はそっちのけのこの儀式?? わけがわからん・・??

なんて言っているうちに、ハグの効用のようなものが分かってきたような気が・・・ 胸に飛び込んでくる彼女に対して、温かな気持ちを感ずるようになってきたのです。 夫も彼女が担当してくれる日は、帰宅願望も少ないように思えます。 結構大きなデーサービスのため、スタッフさんも多く、送迎は配車担当者が決めることになっていて、ハグの彼女がいつ回って来るのか分からないのですが、いつの間にか彼女を心待ちにしている自分がいて笑えます(彼女だけでなく、スタッフの方達は皆さん明るく優しいのですが・・・)。 ハグの彼女は30代半ばで、多分一人暮らしで寂しいのかしら・・・と思っていたら、素敵なご主人がいるのだそうで、この年代は私たち世代と違って、ハグも日常的なものになっているらしい・・・時代は足元からどんどん変わってきているのですね(^_^;)

 

それで、思い出したのが、Free Hug  for Peace 運動を展開している桑原功一さんのこと。

いつだったか、TVで、韓国の反日本政府デモ会場の広場の片隅で、日韓関係改善を求めてフリーハグを呼び掛けていた桑原さんの姿を放映していました。 最初はただ彼の姿を眺めているだけだった人たちの中から、『君の勇気に負けた』、『ありがとう』と言いながらハグに応えてくれる韓国人が大勢出てきた姿を放映していました。

桑原さんは大学卒業後、教員になる前に見聞を広げようと、世界一周の旅に出たのだそうです。 その旅の中で、中国人と韓国人の優しさに、激しく心を打たれ、日本人が抱いている彼らへの偏見をなくすために、2011年からフリーハグ運動  "A Bridge in   the   East   Asia   between   the   people" を始めたそうです。 これまでにアジア18か国で実施し、2020年は「フリーハグ大陸プロジェクト」を計画しているとのことです。

フリーハグで平和を・・・大丈夫かな~~と、懸念しながらも、ユニークな若者が育っていることに拍手を送りたい気分です。 そして、彼の願いが徐々に世界に浸透していってくれればいいな、とも。

 

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見出し画像は、明るい陽射しをたっぷり受けて、大輪の花を咲かせたハイビスカスです。 蕾がいくつも出てきているので、次から次に花を咲かせて、部屋を明るくしてくれることでしょう。 

 

 

 

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