曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

あした転機になぁれ

2020-04-29 | 絵  ⑤絵手紙

大型連休に突入しました。 東京・沖縄をはじめ、各自治体は、必死で「STAY HOME」を呼びかけています。 しっかり、家で過ごしましょう!!

自粛生活をこれまでの生活や生き方をじっくり考えなおしてみる期間として、積極的に捉えてはどうか・・・という意見も多く聞かれます。 なんとかこの難局を乗り越える努力を、今この時に一人一人が意識してやることが最も大切なことだと思います・・・ そして、その先に明るい転機を迎えたいものです!!

 

 

久しぶりに開いた先輩の「絵のある手紙」の本。 今読み返してみると、その素晴らしさにあらためて感動しています。 それで、勝手にアンコールとして再び載せてしまいました~~ (^_^;)

 

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何事もない穏やかな一日に・・・

2020-04-27 | 絵  ⑤絵手紙

ムサビの大先輩の絵手紙です。 大分前の事、地元の商店街の活性化のために、空き店舗を希望者に格安で貸し出す取り組みが、市のバックアップの下になされたことがありました。 その中に、ギャラリーを立ち上げた能面彫の方がいらっしゃいました。 若い芸術家を支援したい・・・との熱い思いに、応援として我が大先輩??が、絵手紙展を開催して、大盛況を収めました。 そのS先輩は、グラフィックデザインを専門としていらして、電車のつり広告でも大活躍なさっていたのでしたが、脳梗塞に倒れ、リハビリとして絵手紙を始められた、という経歴の方でした。 

当時私は、日本絵手紙協会の小池邦夫方式の絵手紙を始めたばかりで、展覧会場で見るS先輩の洗練され、センスの良い絵手紙の世界にすっかり魅了されてしまいました。 ギャラリーのオーナの能面彫の彼女とは友人でしたので、S先輩と親しく話すことができ(当時は自分がムサビで学ぶことなど全く考えてもいませんでした~~)それ以来絵手紙の交換を何年かして頂きました~~

見出し画像は、出版された先輩の絵手紙の本「一服で至福」の中から選んだものです。 今に通じる心からの願いが表されていると思って、載せてみました。

下は、頂いた絵手紙の中で、折に触れて手に取ってみてしまう1枚です。 お洒落な絵に、含蓄ある言葉が素敵な文字で記されていて、いつも唸ってしまいます。

 

 

おまけにもう一枚

 

先輩は、グラフィックデザインから絵手紙に生きる道を選び、私は絵手紙から日本画へ・・・ 人生色々ですね・・・

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免疫力アップに

2020-04-25 | あれこれ

コロナに負けないために、免疫力アップを!とTVで見たことを思い出して、ピンときたのが、「発酵黒ニンニク」。 島根の友人からその夏の猛暑にも全然大丈夫だったから、と手作り黒ニンニクに添えて、作り方が同封されていたのでした。 それ以来、思い出したように作って、食べていました。 時々切らすことがあっても、何とか作り続けて、友人や介護者の集いのメンバーにプレゼントしたりしていましたが、この際忘れずに、毎日食べています。 匂いもなく、ねっとりと甘い、黒ニンニクは美味しくて食べやすいのです(^-^) きっと、免疫力が高くなっているはず(^_-)

自粛生活の中で、適度な運動とバランスの良い食事、そして家でできる楽しみをさがしてやってみる・・・ことが、高齢者にとって、コロナに負けないために大事なこと、とTVで放映されていました。

読書や絵を描くことは、いつもやっている・・・あとは・・・と考えて思い出したのが音楽。 結婚以来クラシック好きの夫はいつも、家にいるときはクラシックを流していました。 音楽に全く疎い私でも、いつしか門前の小僧に・・・ 馬鹿の一つ覚えで、モーツアルトが好きになり、モーツアルト生誕200年記念の年には、ウイーンを中心とした東欧3か国への10日間のツアーに夫と参加し、ウイーンの楽友協会でモーツァルト楽団の演奏を聴いて感激したこともありました。 数ある楽団の中でも、ウイーンフィルの切れの良い軽やかな演奏のファンになりました・・・

ところが、夫は病気の進行と共に、音楽を忘れ、それと同じ頃スピーカーとプレイヤーの接続具合が悪くなって・・・すっかり我が家からクラシックは流れなくなっていました。

それが、先日の散歩で利根川土手を歩いていて、ひばりが未だ飛んでいないんだ~~と思っているうちに、突然思い出したのです~~ ハイドンの「ひばり」の曲が好きだったことを・・・ 曲の導入部分で、ひばりが草むらから急に飛び出して大空を舞う様子がありありと想像できることに惹かれ、どんどん好きになった曲です。 これはモーツァルトではなく、ハイドンの「弦楽四重奏第64番」ですが、穏やかで楽しい気分になれます。

  https://youtu.be/ULkd3dKGDKc    

ラジカセはあるのですが、やはりいいスピーカーで聞きたいので、修理依頼をしようと思っています。 CDの棚一杯のCDも喜ぶことでしょう。

 

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今日こそ散歩!!

2020-04-23 | 暮らし

青空と輝く太陽が眩しい今日は、待ちに待った散歩の日!! ここ何ヶ月か、本格的な散歩に出掛けられない上に、何だかコロナ太りのようで、身体が重い・・・ で、昨日から、明日晴れたら朝一に散歩に出かけよう!と決めていたのです。 夫をデーサービスに送り出して、いざ出発。 とはいえ、3密を避けささやかに、隣町の寺廻りと利根川土手歩き。 

見出し画像は徳満寺の下に流れる利根川で、ここから銚子の海まで約77キロあるそうです。 川は右から左に流れていて、 川の向こうは千葉県です。

先ずは、利根町の徳満寺へ。 ムサビで学んでいた時に、民俗学の課題で大変お世話になったお寺です。 徳満寺は約450年の歴史と格式があるお寺で、なんと寺宝として「金銅版両界曼荼羅」を所有していて、現在その寺宝は東京国立博物館に寄託されているそうです。 

私にとっては、寺宝より、宮殿入り口を入った左手頭上に掛かっている、「間引き絵馬」に興味を持って、それを中心にレポートを書きました。 日本の民俗学の父と言われている柳田国男は、この絵馬を見て自分の将来を決めた、と言われていますが、利根町は柳田国男が少年時代の2年間を第2の故郷として過ごした土地で、町には「柳田国男記念公苑」があり、現在「おひな祭り」をはじめ、住民の文化活動の場として利用されています。

境内に綺麗に咲いていました~~

 

次に向かったのが、曹洞宗の来見寺。 ここは家康公ゆかりの寺として、寺の門を特別に赤く塗ることを許された「赤門」が有名です。 (赤い色が大分剥げてしまっていますね・・・)

赤門を詠んだ一茶の句が門前に立っています。

 

利根町の商店街は殆ど閉まっていて、期待していた美味しいケーキ屋さん(オーナーはスイスで修業)もクローズしていて残念でした~~

ここから利根川土手に出て、利根川を下に眺めながら散歩。 足元に目立っていたのが、ヘラオオバコ。 葉がへらのように長いのでこの名がついたそうですが、花冠?が黒く白い小花が周りに輪のようになって咲いている姿が目を引きます。 スイバ(スカンポ)も勢いよく伸びていました。

四国の宇和島に住むブロ友が素敵なタンポポおばあさんの写真を載せていたのを真似て、撮りましたが出来は足元にも及ばず・・・カメラも腕も違いすぎ!!

住民が育てた桜並木は、今年はお祭りもできないまま花が散りましたが、その並木を抜けて家に帰りました。 久しぶりに、まともに歩いて、5951歩で約4、2㎞ の散歩でした。 足が弱ってしまったのでは、と心配していたのですが以前と同じ調子で歩くことが出来てホッとしています。 広い空のもと、ゆったり流れる川を見ながらの散歩で、身も心も軽やかになった気がします。 明日からまた再開して、コロナ太りの解消を目指したいと思います(^_-)-☆

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マイおひるねハウス

2020-04-21 | 絵  ②スケッチ

購読している新聞の日曜版に、何とも素敵な写真が載っていました。 「重荷をおろす海辺の棚」と題する、愛知県の佐久島に置かれた約20点のアート作品の一つでした。

 

 

「見ているだけじゃ、ただの箱。 入って見ないと分からない」・・・と言われて記者が棚に入って、目を閉じてみると・・・波の音、風の音、鳥の声・・・今まで聞こえなかった音が聞こえてくる・・・ そして、浮かんできたのが「世の中の重荷降ろして昼寝かな」の正岡子規の歌だったそうです・・・ 

いいなぁ・・・広い空と海と風と戯れながら、いつしか身も心も軽やかになれる・・・ でも・・・この四角い黒い棚に入るのはどうも気が進まない・・・ 四角ではなく丸がいいなぁ・・・ な~んて思いながら記事の写真を眺めているうちに・・・浮かんできたのが、葛飾北斎の「富嶽36景」の中の「尾州不二見原」のあの巨大な桶! 

 

以前「富嶽36景」の展覧会に行った時、それぞれの作品の大胆な構図に心底驚き、浮世絵が19世紀後半のヨーロッパ美術界に一大センセーションを起こした事が素直に頷ける気がしました。 中でもこの大きな桶の図にすっかり魅せられてしまったのです。

ということで、四角い棚をあのまあるい棚にして描いたら面白いかもしれない・・・と、何だかすっかり楽しくなって、私の「おひるねハウス」が描き上がりました~~ お陰さまで、コロナ鬱もすっかり飛んで行ってしまい、まさに「世の中の重荷おろして風の中」の気分になりました。 

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過疎の島、佐久島でアートによる「島づくり」が始まったのは1996年で、過疎化の振興策として国から示されたのが「アート」だったそうです。 最初は奇抜なパフォーマンスで芸術性を打ち出したものの、島に馴染まず、「自然や伝統との融合」を目指し、遊んで楽しめるもの、木陰の涼しさや波の音とか、自然を感じられるアート作品を依頼して、島全体に配置したそうです。 すると、若者がインスタ用の写真を撮りに来て、04年度には年間36,000人ほどだった観光客が、15年以降10万人を超えるようになったそうです。 

「海辺の棚」の作者は建築家の南川祐輝さんです。 アニメ映画「名探偵コナン天空の難破船」に登場して有名になったそうですが、残念ながら私は見ていません そして、勝手に四角を丸桶にしてしまい失礼いたしました。🙇 でも、素敵な作品から沢山の楽しいアイデアが湧いてきました。 有難うございました~~ 

(前回のムサビ時代の課題作品を見直したことも、いい刺激になったのかもしれません・・・)

 

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