曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

斜陽館のカステラサンド

2019-09-28 | あれこれ

近くのスーパーで時々全国の駅弁や銘菓を店頭に並べて販売している時があります。 先日は京都の生八つ橋や山形のくるみ柚餅子など定番の銘菓の中で見慣れないお菓子の袋に目が留まりました。 

「人間失格」と大きく袋に印刷された袋には憂うつそうな太宰治の似顔絵とカステラサンドの文字が・・・ これでは購買意欲が失せてしまうのでは・・・ と袋を返してみると太宰治の生家だった斜陽館のお土産用のお菓子らしいことが分かり納得。 で、面白いので一袋買ってみました。 ミルク風味クリームがサンドされた、優しいお味のカステラでした~~

 

               

                  

 太宰治は破滅的な人生を送った作家で、余り興味はなかったのですが「走れメロス」の明るい友情物語は教科書に載っていて子供ながら感動して読んだ覚えがあります。 一方で本当にこんな話があるのかしら・・・とも感じたことも思い出します。 

そして・・「斜陽」は戦後のベストセラーになったこともあり、「斜陽族」という流行語も生み出すほどで、どんなものか・・・とチラッと読みました。 上流階級が戦後になって没落していく様子が書かれていました・・・

そして、思わずハッとしたのです。 前回の高校同期会の記事の終わりに書いた「美談なのか、燃える恋」なのか・・・との話と共通点があるな・・・と。 

しかし、破滅はせずに幸せなんだから・・・「終わり良ければ総て良し」だぁ!! ということで、私の中で一件落着ということに

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リフレッシュ②青旬の会(同期会)

2019-09-24 | あれこれ

リフレッシュタイムの第二弾は、高校の同期会・・・ これが本当に面白楽しい会で、2、3年分笑った気分で帰って来たのですが、撮った写真を見るとなんとも地味なものばかり。 確かにみんな目出度く後期高齢者になったとはいえ、白髪と禿げばかりが、つまらぬ会議をしている風な雰囲気ではないですか

もともと、旧制中学が前身の男子系高校ですので、女子はクラスに2割ほどとはいえ、元気印の女性が白髪と禿げに隠れて見えないのはどうしたことか・・・ 還暦を過ぎて、ボチボチ同期会でも、と声を上げた発起人も女性なのに・・・ それに、なんだか生真面目な顔ばかり・・・ これはひとえに、おしゃべりに夢中になって、シャッターチャンスを間違えた私が悪い?(いやいや、生真面目で遊びがない?のはやはり伝統かな?と、思えなくもない・・・ あんなに自由な校風だったのに・・・)

     

同級生だった 仲間が同じテーブルに着くようにセッチングされ、席順はくじ引きで決まり、座って仲間を見回すと知った顔の中に全く知らない人がいて、ハテこの人は?と名札を見てもサッパリ分からない・・・なんてこともありましたが、そこは強烈な英語担当の教師に泣かされた(試験範囲から問題は出ず、とんでもない難しい問題ばかり出されて、ほとんどの生徒がが一桁の得点しか取れなかった!)仲間、思い出話に花が咲きすぐに打ち解けました~~ それぞれの目下の趣味や仕事!!の話などで盛り上がったり・・・そのうち、あちこちのテーブルを回って話し込んだり・・・ 以前は立食パーティー形式だったのが、足腰に負担が掛からない着席形式となり、話題も癌などの病気や介護の話が出るなど、年齢相応の話題も出ましたが、みんな人生の重荷を一つ二つ抱えながら現実をしっかり受け止め、明るく過ごしていることを知り、大いに元気づけられて帰ってきました。 

帰りがけ、いつもグループ展に来てくれる友人から、他の友人に関する「事実は小説より奇なり」の話を聞かされて、びっくり仰天、未だに胸の中がざわついています。 大いなる美談か、燃ゆる恋なのか・・・ そんなことがこの世にあり得るのか・・・と、まさに人の世の不思議な深淵を覗いた思いでいます。

 

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リフレッシュタイム①

2019-09-21 | 絵  ②スケッチ

夫が新しいディサービスに喜んで?通うようになって2か月。 この辺で、かねてから行きたいと思っていたフワトロパンケーキが人気のつくばのカフェに行って、ゆったりコーヒータイムを楽しんできたい!と思い付き行って来ました~~

なにしろ人気のパンケーキは提供時間に制限があり、比較的空いている午前中(開店は9時)がねらい目ということなので、夫を送り出してすぐに車で出発。 広い店内はゆったりと寛げる雰囲気で、居心地が良く、厚さ4、5センチもあるフワフワパンケーキの上にはマスカットと巨峰がちりばめられ、たっぷり生クリームとよく合って美味しく頂きました~~  店内には大倉陶苑のショップもあり、全体にお洒落で上品なカフェでした。

           

 

次に向かったのは、阿見プレミアム・アウトレット。 好きなブランド店のセールのDMが来ているのと、見るだけでも楽しいショップが軒を並べるているのでウインドショッピングだけで良い気分転換が出来るのです。 今回はダンスクで消費税値上げ前の大セールで美しいガラスのコップを定価の60%引きで売っていて思わず4個買ってしまいました~~ これにヨーグルトを入れるたら映えるかも・・・

  

           

アウトレットのお隣は牛久大仏があります。 高さ120mの立像はブロンズ立像としては世界最大だそうですが、周囲の丘からニュっと立っている姿を遠くから見ると、チョッと不気味な感じがすることもあります・・・💦 

 

一人で気ままに楽しんで、ささやかな束の間の自由を味わいました。

 

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道草しながら・・・

2019-09-17 | 絵  ③アレコレ

日本画から少し距離を置きたい・・・とパステルやゼンタングルなどをアチコチ覗き見していた時の作品の一枚です。 一度はしっかり描いてみたかった彼岸花を中心に秋の野花を添えて・・・パステルで描きました~~ 解説書を読みながらですが、ペンスケッチにはない柔らかさが気に入っています・・・

しばらくパステルにはまったのですが、チョークと同じに粉が散り、手につき、なんだか汚れた感じになるのちょっと・・・そして色を画面にフィクサチーフで定着させる作業が煩わしい・・・で、やはり絵の具がいい・・・と思えてきました・・・

ゼンタングルはパターン化した模様を繰り返し描くことによって、オリジナルなアートが生み出せるメソッドなのだそうです。 Zen(禅)とTangle(絡まる)を合わせて作られた言葉で、「今」を味わい尽くす「禅」の精神や哲学を取り入れ、パターンを組み合わせて作品を作る新感覚アートとのことなのだそうですが、パターンを覚える??というのが・・・これまたちょっと・・・と私には思えてきて・・・ 一心にパターンを追い、組み合わせていく作業の中に、ざわついた心が落ち着いてくる、禅に通じる深いものがあるのだそうですが・・・

                   

 

パステル、ゼンタングルの豊かで奥深い世界にチョッピリ触れてそれなりに楽しめましたが、あれこれ覗いて、やはり今は絵の具だ~~ ということに。 道草バンザイヽ(^。^)ノ

 

 

 

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グループ展のお知らせ

2019-09-14 | 絵  ①日本画

年に一度のグループ展が来月開催されます。 絵画・工芸造形・写真の3部門での展覧会です。

母校の青山学院大学・短期大学出身者を中心とした、卒業生在校生を含むまさにオール青山のグループ展で、メンバーはプロ、アマ、セミプロにかかわらず、年に一度それぞれの作品を持ち寄って開催するチョッと珍しくも、誇らしい?展覧会です。(ではありますが、ここでも高齢化が進んでおります・・・💦)

この会の存在を知ったのは、武蔵野美大の通信課程に入学するための必要書類である青学の卒業証明書を発行してもらうために何十年ぶりかで母校を訪れた時にキャンパス内で見つけた「オール青山展」の立て看板でした。 こんな活動もしているのか~~と知って、翌年から参加しました~~ とても温かく、おおらかな会で初参加の緊張感はすぐに溶け、皆さんと馴染むことができたことは、入学した時の自分を思うと考えられないことでした。

工場地帯の真ん中にある男子が多い県立のバンカラの高校から、いきなり良家の子女が通う(当時は)ミッションスクールに何かの間違いで紛れ込んでしまったような違和感の中で鬱々と過ごしていた1・2年生の2年間。 3年生になって入ったゼミで素晴らしい教授に出会わなければ、灰色の学生生活となっていたことでしょう。 ゼミを通して、英文学の面白さを知り、生涯の友にも出会えたことは感謝しかありません。 

夏には教授の軽井沢の山荘でゼミが開かれ、昼間は近隣の野山を巡り、夜はゼミでしぼられ・・・ 厳しくも楽しい思い出です。 教授は多趣味で、登山、スキー、水泳を楽しむスポーツマンであるばかりか、絵を描き(卒業と結婚祝いは各自が希望する先生の油絵が頂けました)、バイオリンを嗜み・・・我々女子学生の憧れの男性でした~~ 公立の大学を定年退職なさってから、我らが青学で教鞭をとるようになっと伺いました。 卒業後は先生の東京のご自宅で読書会を開いて下さり、先生を交えて友人たちとのおしゃべりと、3人のお嬢様が交代で作って下さる美味しいケーキを頂くことがとても楽しみでした。

私が退職後絵を描く気になったのは、『元はと言えばS先生の影響かもしれないわね』と去年我が家に遊びにきてくれた友人に言われ、「そう言われればそうかも・・・」と二人でなんだか納得した気がして笑ってしまいました。 その先生に一番にグループ展のご案内をできたらよかったのですが、きっと天からあの穏やかな笑顔で見て下さることでしょう・・・『下手だな・・・』なんて笑いながら・・・

昨年は夫の介護の関係で、搬入しか行けなかったのですが、今年はデーの協力で、搬入と最終日の午後2時頃まで会場に行けることになりました。 拙い絵ですがご覧いただければ嬉しいです。

 

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