曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

光の春に・・・

2020-02-09 | あれこれ

まさに今日は輝く光の春の一日でした。 たしか、もう開催されているはず・・・と隣町の柳田国男記念公苑へ。 ここは「民俗学の父」と言われる柳田国男が少年時代を過ごした、旧小川邸の母屋が再現されていて、町民の文化活動の場として利用されいます。 毎年この時期は町の商工会婦人部の方達が手作りしたお雛様や吊るし雛などが飾られ、おひな祭りで賑わいます。 素敵なお庭を見ながら、お抹茶を楽しむこともできます。 3年前に行った伊豆稲取の吊るし雛は見事でしたが、こうしたこじんまりとしたおひな祭りもほっこり和めて楽しめます。

2月は「光の春」、そして3月は「音の春」で、4月は「気温の春」なのだとか・・・ 「光の春」についてはよく知られ、私も使っていますが、「音の春」「気温の春」については、馴染みが無く、調べてみると「音の春」は雪が解ける音、また雪崩や雪解け水で増水した川の流れる音なのだそうです。 雪国で多く使われる言葉なのでしょうか・・・ 「気温の春」は文字通り「暑さ寒さも彼岸まで」以降の暖かな春のことなのだとか。 日本語の豊かさをあらためて知った思いでいます。

上記の3つの春の中で、私は「光の春」が一番好きです。 日毎に日の光が明るくなり、日脚も伸びて、土の中から可愛い緑の芽が顔を出し始める・・・なにか希望が見えて来るような気がするのです。

明日から入る予定だった改装工事は、大工さんの都合で1週間延び、お陰であと1週間静かに生活できることになりました~~ 今日は日本画の下地塗りを2回して、画面が乾くのを待つ間に折り雛を折りました。 日本画制作のこうしたのんびり流れる時間がいいな、といつも思います。

最初の下地塗り(水干絵の具を使って・・・)

2回目は、岩絵の具の藤袴の白(粒子が1番細かいもの)と胡粉を混ぜたものを、画面全体にかけました。 これから、どんな風に描き進めていこうか・・・楽しみでもあり、不安でもあり・・・ 来月の完成を目指していますが・・・どうなることでしょうか・・・  

F15 (652x530㎜)

 

 

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