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曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

江戸時代の名プロデューサー蔦重

2025-06-17 | 美術展
東京国立博物館で開催されていた(4.22~6.15)
蔦屋重三郎の特別展に行ってきました
最終日でしたのできっと混むだろうと
早目に家を出たのですが 会場に着いたら
チケット売り場は既に何重もの列となっていました
待っているうちにシトシト雨も降りだしてきましたが
ギラギラ太陽のもとで待つよりずっと楽(^-^)
係員の誘導でほどなく入場できホッとしました

 

 蔦屋重三郎は実在の人物で
江戸時代に歌麿や写楽を見出し世に送り出しただけでなく
平賀源内などの文化人や北斎や長喜などの絵師 
そして十返舎一九や山東京伝などの戯作者などと交流し
そのネットワークを活かし出版業界で画期的な活動をした
名プロデューサーとのこと・・・
これまで江戸時代にそんな素晴らしい人物がいたことなど
恥ずかしながら知りませんでした💦
「べらぼう」をもっとまじめに見よう・・・なんて思いました(^_-)


 
美人画の歌麿


 「ポッピンを吹く娘」           


「姿見七人化粧」


役者絵の写楽


  「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」       


 「市川えび蔵の竹村定之進」
 
会場内は撮影禁止の上今回は図録が余りに重くて買いませんでしたので
素晴らしい浮世絵をここでご紹介できないのが残念です
 
たっぷり浮世絵の世界を楽しんで第2室に向かう途中に
一息つけるこんな空間がありました



外の新緑に癒されました🎶
第2室でも色々な浮世絵や絵草紙や黄表紙を楽しみながら
見て回っていましたが
気が付くと中年のご夫婦や
2,3人連れの親子や友人同士が絵をみながら楽しそうに話していて
聞くともなしに聞こえてきた会話から
皆さん本当に絵を楽しんでいる様子ヽ(^o^)丿
こんなことは他の展覧会ではあまり見ない光景で
浮世絵の魅力をあらためて知った思いです
 
最後の部屋はNHKの「べらぼう」の舞台セットで
江戸の街並みがよく分かるようになっていました
写真撮影はこのセットの部屋のみ許可されていました




 

そして 蔦重のお店


 




別室で川瀬巴水の絵の版画工程も
見ることが出来ました
 
会場を出ると雨は上がり雨に濡れた紫陽花が光っていました



 
朝の雨傘を日傘にして歩いて行くと広場の噴水の周りでは
人々が憩っていました


 
ランチはいつもの文化会館の精養軒で(^-^)



ふわトロのオムライスに牛肉ゴロゴロのハヤシライス
美味しく頂きました (私には少し量が多かったですが・・・)
以前よりお値段が上がったような気がします(^_-)
 
いつもならここから少し上野の森を歩いたりするのですが
風邪が治ったばかりですので
まっすぐ家に帰りました
この日歩いたのは約9,600歩(^^♪
 
          🍀   🍀   🍀   🍀   🍀
 
昨日は午前中ホームで避難訓練がありました
いつものように避難に掛かる時間の確認と
今回は消火器🧯の使い方の実践練習でした
私は見物のみで・・(^_-)
 
今日は30度越えの真夏日となりました💦
エアコンが苦手なのでつけたり消したりして調節しています
梅雨は中休みのようですが このまま真夏に突入などしませんように(^-^;

今日も長々とお付き合い頂いて有難うございました🙏

熱中症にならないよう気を付けてお過ごし下さい

🍀   🍀   🍀   🍀   🍀

引っ越し先はこちらです

よろしくお願いいたします<(_ _)>

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「オール青山美術展」とブログの引っ越しが終わって・・・

2025-05-05 | 美術展
しばらくのご無沙汰でした~~ 
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
美術展とブログの引っ越しであたふた状態が一段落したところで
久しぶりにgooブログに里帰り?の気分で記事を書いています。 
実家に帰ってきたようなホッと安堵の気持ちです(^-^)

「オール青山美術展」は4月28日から5月3日までの
6日間開催されました。
入場者数はこれまでで一番だったそうです。

その中の何点かご紹介いたします













3Dアート(シャドウボックス)


材料はすべてご自分の身近で見つけた花や枝だそうです



粘土造花
世界で活躍されている作家さんです


1200年前から引き継がれている絽刺しの伝統技法で
作られたバッグで一つの作品に1年も掛かるそうです
彼女も全国にお弟子さんがいらっしゃいます


和紙で描く絵画「壊」



タイの寺院で撮った写真をもとに作った作品
写真展で入選したそうです

多重露光という技法の写真だそうです
赤いバラの陰に透けて見える兵士達の姿がお分かりでしょうか
反戦を意識された作品だと思います・・・


油絵に見えますが日本画です

そして

gooブログで以前ご紹介したことがある
私の作品「大銀杏」です

今回初めてこのグループの仲間の方々と親しく話す機会があり
それぞれの方々の作品に対する思いや生き方などを
聞くことが出来ました
皆さんそれなりに色々人生の問題を抱えながらも
明るく前向きに生きている姿が感じ取れました

この会の良さは何といっても皆さんフレンドリーで
「友達の友達はみんな友達」といった
和やかな雰囲気がとても居心地が良いいのです(^-^)

古くからの友人達や教え子に高校時代の同級生
との久しぶりの再会も嬉しかったですが
一番驚いたことは
ホームのドクターがお子さんと一緒に
会場に足を運んでくれたことです♡


(写真掲載の許可を頂いています)
ドクターは昨年から勤めていた大学病院を辞めて
お父様の立川の医院で地域医療に携わっていらっしゃいます
明るく親しみやすいドクターで安心しています

その他思いがけない再会もありました
偶然地下一階のギャラリーで
「永沢まことのペンスケッチ」教室時代の仲間が
個展を開いていたのです!
それぞれの会場を訪れてお互いの
現在の絵を鑑賞?しあいました(^_-)

疲れましたが良い美術展でした✨

🍀    🍀    🍀    🍀     🍀    


鉢植えのネモフィラがそろそろ終わりになってきたので
最後は花瓶に挿して楽しみました(^^♪



最後までお付き合いいただき有難うございました

はてなブログにも是非お越しください


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金唐紙 上田尚作品展

2025-03-27 | 美術展

お花見の下見に飛鳥山に行った時に

公園内の「紙の博物館」で企画展が開催されていました

金唐紙という中世ヨーロッパでつくられた装飾皮を

明治初期に和紙で模造したのが金唐革紙だそうです

壁紙としてヨーロッパに盛んに輸出され

国内でも明治期から昭和初期にかけて

近代建築を彩りましたが

残念なことに昭和中期にその製法が途絶えてしまったそうです

上田尚氏はいったん途絶えた技術を蘇らせ

「金唐紙」として新たに生み出されたそうです

昨年上田氏が90歳を迎え さらに

上田氏が「金唐紙研究所」を設立して40年になることを記念して

上田氏の代表作を展示する企画展です

 

華やかな金唐紙の一部をご覧ください

写真では凹凸のある豪華な模様がよく分からないのが残念です・・・

 

上田氏は重要文化財「旧日本郵船小樽支店」の修復事業をきっかけとして

金唐紙の研究を重ね その復元に尽力されたそうです

旧岩崎邸庭園など各地の重要文化財建造物に使用された

壁紙の修復・復元に携わる一方

国内外で作品展を開催し 金唐紙の普及に携わっておられるそうです

 

一般庶民の家に使用されることは少ないのかもしれませんが

和紙のもつ新たな魅力をまた一つ知った思いです

 

                    

 

今日は約2カ月ぶりに内科医院へ行きました

年に一度の健康診断の結果で血圧と血糖値が引っかかってしまい

ホームの専任ドクターの健康相談を1月に受け

血圧は朝晩3回づつ自宅で計るよう指示を受けました

血糖値は北里病院の糖尿病センターの先生の著書によって

食事療法をしますから・・・と申し出て

その結果を3月頃血液検査してみて頂く約束でした

『食事療法で体重は減りましたか』とドクター

「はい、1.5キロ位は減りました」

『ほお~~そうですか』

血圧測定の結果を見たドクターは

『日によってばらつきが目立つので今度血圧計を持ってきてください

きちんと測れているか そしてこちらの血圧計と測り比べてみましょう』と

 明日には血液検査の結果もでているそうですので

また明日歩いて6,7分の医院へ行く予定です

今週の初めには眼科に行って白内障手術の経過観察で

順調に回復しているので朝晩2種類の目薬の使用は

止めていいと言われてホッとしています

 

                    

 

今朝内科医院へ行く途中に出合った春

街路樹の辛夷の花が満開でした

 

 

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オール青山美術展

2025-03-18 | 美術展

前回予告していた

オール青山美術展のお知らせです

在館表の赤印は私が在館している日です

コロナで開催中止となっていた美術展ですが

昨年4年振りに開催の運びとなりました

有難いことに友人や知人 教え子 そしてホームのスタッフの方々が

会場に足を運んで下さり再会を喜び合いました

拙い絵ですがご覧頂けると嬉しいです

今回は既に皆さんにご紹介した「大銀杏」を出品予定です

28日と3日は受付当番ですが

30日はフリーです(^-^)

来年は新作を出展するつもりでおります(マジか??(^_-))

 

                    

 

お陰さまで画像の取り込みもサイズ変更も

出来るようになりホッとしております!(^^)!

皆さまにはご心配をお掛けいたしました🙇

 

昨日は暖かい日差しに誘われて青梅の吉野梅郷へ行き

スマホがらみのストレスを飛ばしてきました(^_^)v

青梅線の日向和田駅からスタートして

先ずはブロ友のgabaosanおすすめの

「へそまんじゅうを買いました

お彼岸ですので仏壇に供えます

梅の公園に行く途中にJAのお店があったので覗いて見たら

採りたてのフキノトウが並んでいました

天ぷらにと思って買ったのですが昨日は疲れたので

フキ味噌にしました

香りと苦みの春の味を当分楽しめそうです

梅郷の様子は写真の整理が終わり次第ブログに載せようと思います

 

               

 

ところで高安が昨日も勝ちましたね(^_^)v

今日は大の里との対戦です

どちらも応援していますが今回は高安に勝って欲しいものです🙏

 

 

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田中一村展

2024-11-25 | 美術展

「田中一村展」は十数年前

栃木に住むペンスケッチ仲間に誘われて

蔵の町として名高い栃木市にスケッチに行った時に

たまたま開催中の「田中一村展」の前を通りかかり

折角だからと二人で入場したのが最初の田中一村との出合いでした

生命力に溢れた木々や花や鳥と自然が緻密な描写で

しかも大胆なデフォルメもされていて圧倒されたことを思い出します

今回は大回顧展としてNHKの日曜美術館でも取り上げられていて

ずっと見たいと思っていました

何重もの人垣の後ろから見るのも息詰まるし・・・

会期の終わり近くになれば少しは空くかもしれないと思っていましたので

今回お墓参りで都心に出た折に娘と一緒に見ることにしました

会場にはやはり多くの人がいましたが動きがとれない程ではなく

 前列で見ることもできるくらいの余裕はありました

 

1908年(明治41年)栃木県で生まれた一村は

東京で育ち少年時代から彫刻家の父稲邨から絵の指導を受け

神童と呼ばれるほどの才能を発揮し「米邨」の雅号で

学校に行きながら多くの絵を描いていたようです

8歳の時の絵です

 

17歳で東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科に入学しましたが

2カ月で退学 同期に東山魁夷 橋本明治 加藤栄三ら

後の日本画壇の錚々たる重鎮がいたそうです

退学と相前後して父と二人の弟を亡くし 母も亡くなり

祖母 姉 妹を抱えて30歳の時に千葉に移り住み

農業で自給自足の生活をしつつ一匹狼として絵を描き続ける中

30歳の時「白い花」で川端龍子に認められて青龍展に入選しました

「白い花」

ところが翌年出品した「秋晴」は評価されず 川端龍子とも決別して

昭和33年(1958年)50歳の時に全てを整理して奄美に移住しました

絹織物の工場で染色工として働いてお金を貯め

生活を切り詰め すべてを投げうち 

ただ一筋に絵の制作に打ち込んだ・・・

どんな困難があっても最後までやり抜くと固く決心し

生命力溢れる奄美の自然を描きながら

そこから感じられる目には見えない世界までも写し取る

チャレンジをし続けて

1977年(昭和52年)69歳で

壮絶な人生を閉じました

 

長々と田中一村の人生をご紹介したのは

数々の困難に襲われながら めげずに自分の求める絵を追求した

真剣な姿勢と強固な意志にあらためて感動したからです

どの絵も素晴らしかったのですが

私が惹かれた絵の一部をご覧ください

「秋色」 昭和10年代

「野の馬」   昭和20年代

私にとってとても参考になった絵です

 

「秋色虎鶫」     1950年代

 

ずしの花」  昭和30年

九州への旅にて 阿蘇

 

1958年に己の道を求めて奄美へ移住

「ポインセチアとツマベニチョウ」

 

「海の幸」

 

「初夏の海に赤翡翠」

 

「草花に蝶と蛾」

 

 

納得できる作品が描けた時に

「これは一枚100万円でも売れません

これは私の命を削った絵で閻魔大王えの土産品なのでございますから」

と手紙に書いたそうです

そして

「わが人生の最後まで絵を描き続けられることになりました。

感謝はとても言葉ではつくされません。 ありがとうございました」とも・・・

 

(最初と最後の画像以外はすべて図録から引用いたしました)

 

「田中一村展」は12月Ⅰ日まで開催しています

一人でも多くの方に一村の「魂の絵画」をご覧いただけますように🙏

 

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