みたび、ソウゾウノゾウ

なるか、三度目の正直。

硫黄山(1562m)[単232]

2024-06-23 | 山単
06:30|スタート
11:10|硫黄山
11:35|硫黄山
14:45|ゴール

登り 4時間40分
下り 3時間10分

(ゆ) 熊の湯



先客1頭


ガスに浮かぶイソツツジの群落


新噴火口最上部の看板


今年も会えました、エゾコザクラ


元気なコザクラがあちこちに


コケモモの絨毯


メアカンキンバイ


硫黄山山頂に奇跡の青空が!!


エゾノツガザクラ


イワウメもフレッシュ


イワヒゲはまだ赤ちゃんも


もののけ姫のオープニングみたい


奥の左から、知円別岳・南岳・オッカバケ岳・サシルイ岳・(三ッ峰は陰になって見えず?)・羅臼岳


超コワすぎで両足ガクブル(高所恐怖症)


シレトコスミレ


ナナカマドはタカネ?ウラジロ?確認し忘れました


このアルゼンチンカラー矢印が見やすい


朝の先客?


カムイワッカ湯の滝


シレトコスミレに会いにはるばるやって参りました。
あれやこれやで何年かかっても実現できず、今回もここ最近の不安定な天候により黄色~赤信号の微妙なところだったが、チャレンジしてよかった。

前日、定山渓天狗岳を途中まで登った足(というか車)で一気にウトロへ。
道の駅うとろ・シリエトクは最高ですね。到着は21時近かったけど、なんとおでんの屋台(しれとこ屋台「てるちゃん」)に灯りと話し声が!
早々に寝たかったが、たまらずビニールをくぐり、大根、もちきんちゃく、地元産つぶを注文。だしがホッとする優しい味でした。

翌朝は4時起床。外には波の音とウミネコの鳴き声、上空はどんより厚い雲、なんだったら霧雨も降っている?(いや、信じたくない)
5時出発。ここから登山口までそう遠くないのがありがたい。油断してうっかり知床峠のてっぺんまで行ってしまったが、戻って知床五湖方面に進んで、それでも6時半から登山を開始できた。

登山口ではヤックルのようなエゾシカが待っていてくれて、正味30秒くらい先導してくれた。
辺り一面ガスに包まれているし、登山口には新噴火口あたりではんかくさい親子グマが頻出しているという看板が立っていたので、最大級の警戒で登った。
今日はかなりの確率で出遭うだろうと覚悟していたが、結局気配すら感じなかった。とはいえ、沢の上部に進むとフレッシュなフンが2か所、帰りは3か所に増えていた。あきらかに人がいないタイミングでスッキリしている。奥ゆかしいといえば、そうである。どうやら、はんかくさくない個体もいそうだ。

登りも下りもずいぶん時間がかかってしまった。親子グマへの全集中、花の写真撮影もあったが、体力的にも結構きつくて不断の努力が不足しているのを感じた。
沢を登り詰めたころに信じられないことにガスが消えて一瞬晴れ間が、その後は急激に暑くなった。山に来るとありがたいことばかり起きる。

山頂直下は思った以上に急で、重たいザックを背負ったまま登るべきではなかった。デポする気もあったのにザックを下す作業が億劫でそのまま登ってしまった。高所恐怖症には下りの序盤が特に恐怖。足元は比較的しっかりしているものの、万一踏み外したら即おしまい。身軽になるべきだった。

悲願のシレトコスミレに会えた。今日、唯一スライドした御一行によると、2週間前には咲いておらず今が見頃だろうとのこと。そうか、この間にシレトコスミレは咲き始めたのか、この間にはYUKIのニューアルバム『SLITS』も発売された。うれしくて抱き合いたかったが、立派な髭を生やしたおじさんに気味悪がられるので、やめた。

下りは雪の上をスイースイーと滑って歩けたのでだいぶ稼げた、と思ったわりには登り同様、ずいぶん時間がかかった。
それにしても、知床連山の多くが「岳」なのに、どうしてこの立派な山は「山」なのだろうか。

最新の画像もっと見る