それは自民党や民主党で行うことは無理です。
もちろん共産党や社民党でも無理です。
それは彼らが資本主義を信じて疑わないからです。
民間型資本主義であれ、政府型資本主義の社会主義であれ、「お金はすべてに勝る」法則を打ち立てている以上、農林水産業の再生は不可能です。だから農水関連の政治家は汚職まみれになります。「大臣三代続かない」時代です。
生産性、経済の効率性において、
農業は工業よりも劣り、工業は商業に劣り、商業の中でも金融業は最強です。
食べ物は腐ります。保存がききません。ただしお金は保存でき、いつでも食べ物と交換できます。
工業製品は、農産物・水産物に比べれば腐り方は遅いですが、場所をとります。地代がかかります。そして売れる保障はありません。お金ならばいつでも腐らずに場所もとらずに、好きな工業製品と交換できます。
商業の中でもモノを売る場合、やはり場所をとります。これも売れるかどうかわかりません。そして仕入れにお金がかかります。金融業はお金を信用創造によって無限に生み出すことができます。
今、農業で儲かっているところというのは、とても付加価値の高い食品です。庶民にはとうてい手が出ないような高級食材。こうしたものは儲かります。だが、みんながそんなことを始めたら価格は下がります。また、希少価値があるために価格が高くなる。あるいは、希少だから大量生産が不可能ということもあります。
だからお金が強い以上、農業で儲けることは不可能です。そもそも食料とは、自然界の人間の胃を満たすためにあるのであって、儲けるためにあるのではありません。お金とは、人工物です。
ところが人間の経済活動においてもっとも必要なものというのは食糧です。その経済生活の流通をはかるためにお金が存在してきましたが、現代では主客が逆転しています。つまりお金のために経済生活がある・・・となっています。
これを改めるのは、通貨に減価機能を与えることによって解決がなされます。それが自然主義経済です。
食品は腐る。お金は腐らない。ここに原因があります。
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